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メリクリ、じゃだめですか?

🎄Merry Christmas to everyone of you🎄




舞台『僕じゃだめですか・・・』

全10公演(うち5公演に出演)

無事終了しました!!!






三人芝居、三人の男女の恋愛物語。

僕は大学時代というものを経験しているので、その分とてもエモみを感じるお芝居でした。

『追いコン』や『ジョイサウンドでカラオケ』なんていうのはまさに僕の大学時代の思い出のキーワードです。



僕には大学時代、一つ上の男の先輩と女性の先輩がいました。

二人は田舎から出てきた僕にすごく良くしてくれました。面倒見が良い二人は、よくご飯も食べに連れて行ってくれたし、家にも遊びに行きました。僕もこの先輩達が大好きで三人でいることが多かったです。

二人は付き合ってるんだろうなぁと思ってたけど、それは聞けませんでした。女性の先輩は彼の事を好きなんだろうけど、男性の先輩はそうじゃないのかもなぁって思っていたからです。

ある雪の夜、三人でお城の側を歩いていました。うちの大学はお城とくっついていたので、冬、特に雪の夜はライトアップされて幻想的なまでに美しい場所に変わります。

そんな夜、女性の先輩の具合が悪くなってしまいました。すると男性の先輩がスッと彼女をおぶってあげました。その二人の姿を見てなんだか心がギュっとなりました。理由は分かりません。だけど、三人で笑いながらお城の側の綺麗な雪道を歩いた事を今でも覚えています。




今作は、そういった僕の過去の記憶を揺さぶるような情緒がありました。

初めて脚本を読んで、初めて彰夫と二人で読み合わせをして、初めて塩見と三人で読み合わせをして、そして稽古を重ねて。最初の日からどんどん印象が変わっていく作品でした。

役と作品の深掘りができるシナリオなんだなぁと、シナリオの力に感動していました。

そりゃ役者は楽しいよ、このシナリオは。




今回僕は、三上という役を頂きました。

芝居の中で10年の時が流れます。

その演じ分けもまた楽しかったです。

最後は死んじゃうんだけどね。

死んじゃった後、目の前で泣いている自分の彼女に何もできない辛さは死者なのに胸が締め付けられるような思いでした。

だけど唯一託せる男に、彼女の事を頼む、と言えて、やっと成仏できたんだと思います。

それが永山演じる彰夫だったのがまた良いよね。



この数年間、ずっと一緒に日本中をかけずり周って、気づいたらいつのまにか俺の足りない部分をガチっと埋めてくれる相方になっていた彰夫。

そんな相方が、初主演を務める舞台でした。


彰夫にとって今映画がめちゃくちゃ大事だって事は世界中で誰よりも分かってるつもりだから、そんな彰夫が今一番大切な時期にある映画の事を頭の片隅に追いやってでも舞台に集中しなきゃ!ってなってる姿は、俺にしか分からない辛さがあったと思う。

しかも彰夫は一人二役だったから、俺たちの2倍は大変だったよなぁって。

舞台に全集中させてあげたかったから、この期間は俺ができる仕事は全部引き受けてやろうと頑張ったけど、やっぱ俺にとって頼れるのは彰夫だから。全部は引き受けきれなかった。そこは申し訳なかった。


彼が全力でこの作品に取り組んでいる姿は沢山の方に感動をもたらしました。それは心からすごいと思ったし僕も嬉しかったです。

カーテンコールで泣いたって人も多かったのは、彼の人柄あっての事ですね。



でもやっぱ一番は、一緒に板の上に立って芝居できて楽しかった。彰夫が真ん中で、それを支えながら舞台に立てるのが嬉しかった。彰夫とは苦節10年の歴史がありますからね。

そして彰夫だけじゃなく、一緒に舞台に立ったヒロインの塩見とも役作りについて深める事ができて楽しかった。彼女がお芝居を楽しんでいる姿は俺もすごく嬉しかった。

二人とも、本当に良かったね。

本番も稽古もそうだけど、制作のAskの皆さんとは稽古場だけでなくご飯を食べながら沢山のアドバイスや芝居について語ることができて楽しかったです。

トータル、すごく楽しかった。




芝居、好きなんだなぁと

全身で感じながら生きた日々でした。



そんな芝居を観に来て下さった皆様

制作をして下さった皆様

サポートをして下さった皆様

本当にありがとうございました。




僕の2023年の舞台はこれで終わりです。


また来年も素敵なお芝居に出会いたいな。





メリークリスマス☃️





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