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アイドルが見せる夢とオタクが勝手に見る(リセールという)悪夢

私は何かにのめり込むほどハマったことがない人生を生きてきた。


楽しみといえばフェス
(ヒット曲とかライト層でも知ってる曲をある程度やってくれるのでいいとこ取りしたいから)
好きなアーティストはゆったり座って聞く感じが多かったからライブも緩やかなものだった。


だけど初のJO1というアイドルを好きになってしまった理由を書いてみる。  



出会いは前に書いた様に日プ地上波最終回→日プ見始める。
12月半ば~末で。


でもやっぱりそのままだったら生活しててテレビや雑誌に出てきたら見る程度だった気がする。


のめり込んでしまったのは、
タイミング
だけじゃなくて
やっぱりシステムもあったなーと思うんです。


実はなんとか悩みながらファンクラブに入った。


ファンクラブって入ったこと無かったから、
誰に言うわけでもなくてもわざわざお金を払って「自分がこの人たちのファンだ」と言い聞かせている気がして、
気恥ずかしさがあった。

だけど月500円だし、微妙だったら辞めればいいし!
と入ったら抜け出せない予感がしたからなんとか自分に言い聞かせながら入った。


そうは言いつつ、
1stシングルのteaserやもろもろが出てきてワクワクが高まってはいた。

そしたらファンミーティング(ファンミ)のお知らせがきて、実感がないまま申し込んだ。


もう1月の仕事のシフトを組んだ後だったということもあって
2月1日の横浜公演とまだシフトを組む前の2月中旬の大阪公演しか申し込めなかったけど。



こういういわゆる現場って
友達と連れ立って出かけるようなものだと思っていた。

周りのJのオタクもLのオタクもかわいい友達と連れ立ってどこかに出かけていたし私もそういうものだと思っていた。

だけど、JO1の1stファンミは自分名義で取れるチケットは一枚。
連番なんて無理。
同じ公演に当たるかどうかもわからない。


みんな1人なのか、
じゃあ行ってみたいな。

そう思って申し込んだ。
まだ友達も1人もいなかったけど、
1公演でも当たったらいいな!と思いながら。

そして、
外れた。


はあ、やっぱり無理か。
Twitter上とかで見ると当たったという人ももちろんいて


はあ、なんだよ。
なんで当たってる人おんねん。
ふざけるなよ。

くらいは思った(口が悪い)



でもその後、二次抽選がきて
もしかしたら?当たるかも?
無理?
まあ無理だったら仕方ないか…

と思いながら二次にも申し込んだ。


二次申し込みが1月11日で結果が25日だったんだけど、
この間に絶対に絶対にファンミに行きたい!と思う出来事があった。  


1月13日。成人式。

その年成人になった、
川西拓実のスーツ姿が配信された。


1stシングルの為に渡韓していたので
韓国のレッスン場なのか?
どこで撮ってんねん?という謎のドアの前でみんなで撮ってる動画が。


…かわいい、なんだこれは!


そしてFCで個人ショットが公開されたんだけどそれが自分でもびっくりするぐらい気に入ってしまって、
ああ私は成人したばかりの若者を推しているのか。

はあ、この人が大人になっていく様を見守っていけるのか。


急にヘアカラーが派手になったけど、まだまだぎこちないこの集団を今から見ていけるのか。

はあ〜
と胸がいっぱいになってしまった。


ここからファンミのリセールに齧り付く日々が始まった。

このリセールの制度、本当に地獄だった。


リセールはチケットを取った(当選した)けど行けなくなった人が手数料を払って再販売に出品すると言う形だ。


電子チケットで本人確認ありなので
ただチケットを譲りたくても、LINEの電子チケットのログイン情報や本人確認書類を託すとかして不正をしないと譲ることもできない。

なので不正をしない人はリセールで譲らないとただただチケット代を払って空席を作ることになるのでリセールの出品もそれなりにあったのだと思う。

これ、出品したものをまとめて抽選とかじゃなくて出品→欲しい人が購入!という流れなので、欲しい人はいつ出るかもわからないリセールチケットを待って永遠に更新ボタンを押し続けるという期間があった。


だけどこの時はまだ二次が当たるかもしれないし〜、
ちょっと暇だしリセールしよ!
という緩々なやる気でやってたけどそうもいかなくなった。

二次の抽選結果が出る1月25日。


うそ、だろ?
嘘やんな?

全部外れた。
しんだ。
泣いた。

っていう感じだった。
その後はTwitterで
リセールに出すと言う人の、◯時に出品します。
という嘘か本当かもわからない呟きを信じて更新ボタンを押し続ける生活が始まった。



まず仕事してる時以外はほとんどリセールに齧り付いていた。

出勤の電車の中、仕事の休憩中にご飯食べながら、家に帰ったら何食わぬ顔でテレビ付けながら、風呂に入りながら、布団の中で。


本当に一生更新ボタン。

この制度は本当に残酷。
公演のギリのギリまでリセール出品、購入ができるので見切りをつけるのは自分、なのだ。
もう無理だ、とあきらめるのも自分。
絶対にまだ出品されるはずだ、と信じるのも自分。
本当に辛い。

更新ボタンを押してると稀に
公演のチケットが出てきて
え!本当に?
とか言って先に進もうとすると
"既に購入されました"
の文字。
本当にボタンを押すのが1秒でも遅いと他の人に購入されてしまう。


あとは更新ボタンを押し続けていたせいで
チケットが出てきたのに条件反射で
また更新ボタンを押してしまう。
次の瞬間にはもうチケットは表示されない。


何度過ちを犯しただろう…
もうなんでこんな風に私はせっかくのチャンスも逃す…
本当にダメな人間…
となる。

これ深夜3時4時によくあったけど本当に立ち直れない。

やっぱり期限を決めよう。
この日までにダメだったら諦めよう、
と思うんだけどその日が来たら
明日まで、明日までと伸ばしてしまうんだ。

やっているうちに深夜の方がチケットに出会う確率が高い気がしていて
毎日4時くらいまでリセールして、
起きてる間もずっとリセールして、
生活がリセール中心だった。



1月末に北海道に旅行に行ったんだけど
天候が悪かったこともあってほんの少し観光してはホテルのWi-Fiで本当にずっとリセールしていた。  


そして、忘れもしない。
1月30日の夕方。


北海道から都内に帰ってくる間。
やっと電波がスマホが使えるから
飛行機を降りて荷物を受け取ろうと待っていたとき。


チケットが出てきて、
あああっ!と何度も押したボタンを押したら
今まで出てきたことのない決済ボタンが出てきた。


うそ?
ほんとうに?

手がブルブル震えて、
横にいた彼氏がどうした?
って聞く中、え?なんでもないってば!
なんかゲームのやつ当たった〜!
と意味のわからない嘘を言いながらカード番号を入力した。


決済、
できた。


え、
決済できたってことは?


チケットが取れた??



そう、チケットが取れたんです!!!


あんなにずっとずっとずっとずっと取れなかったチケットが取れて、
私、人生初のファンミに行ける?


まあここで、あ、1人だ…
となったんだけど、
それでもやっぱり嬉しくて
ああ彼らをこの目で見れるのか!
とハッとした。


コロナが流行り始めていて、
でもまだ数えるほどの人数だったので
マスクをしようとかはあったけど
まだ強制力はなくて、呼びかけくらいで
生活の制限はなかった。


開催できたのはギリギリのタイミングだったね。


チケットはあいにく3階席だったけど、
雰囲気を感じることができるのかと思ったらもうそれだけでよかった。


Twitterを見てたらずっとリセールをしてもチケットを取れない人がたくさんいて
自分は幸運なんだな、本当にありがたいことだ
と感じられた。


当日はこれは現実なのか?
と信じられないまま
一人でグッズを買いに行って
(本当にすまんだけどグッズのデザインがやばすぎて買うものに困ったりもした)
Twitterでランダムものの交換を探して、
公演までをすごした。


私は本当にコミュ力皆無なので
本当にひとりぼっちでいた。

会場が入場できるようになってからは
フラワースタンドに圧倒されて、
写真をたくさん撮って
キョロキョロしながら席に着いた。

席に着いてからはあっという間だった。


彼らが出てきて、
なんか登場の映像だけで泣けちゃって
曲をやってくれても初めて聞くものばっかりでうわぁーーって思ってる間に終わってしまった。
あっという間。


私の推しはかわいいピンク髪のはずが
何故か信じられないくらい濃い青みピンクになっていておぉう!とびっくりしてしまった。


が、モニターに映し出されて見えるとはいえ
肉眼で見ようと思うととても遠いのですごく見つけやすかった。

彼らがかわいらしくゲームをする様も見れて
なんてかわいい集団だ。


とよく見えない3階席ながら思った。

彼らが本当に嬉しそうに手を振っていて、
ああよかったなあ、幸せでいてね、とまた胸が熱くなった。


たぶん3階席は米粒みたいだったと思うけど
3階席まで見えてるよ〜!
とぎっしり詰まった客席を
目を細めながら見てくれるメンバーが本当にだいすきになった。

これを言ったのはこの間クリスマスの話をした大平祥生くんなのだけれど、
ここで私は祥生のこともだいすきになってしまった。

私は実感してしまった。

この子たち、超いい子だ。


3階席でファンサをもらえなくたって、
優しい眼差しで好きが本当に増してしまった。


たくさんの覚えておきたい思い出があって、
忘れないように少しでも残しておきたいなと思った。


リセールで寝る時間が明け方になって
それから今も変な生活をしているけど
幸せをくれる、

からやめられない。


これがわたしのだいすきなアイドルです。


#JO1 #アイドル  #日記 #エッセイ

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