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新卒入社した会社を退職しました

2023年10月10日を最終出社日として、新卒で入社した会社を退職しました。
転職先は決まっており、12月から次の会社に入社します。

補足すると、IT 業界 (所謂 Web 系) の企業で、私はバックエンドが専門のソフトウェアエンジニアです。

まずは、これまでお世話になった上司、同僚の方々に感謝を述べたいと思います。
至らぬ点も多々ありましたが、これまで本当にありがとうございました。

この記事では7年間の振り返りと記録を兼ねて、何をしてきたのか、なぜ転職するのか、今後何をしていきたいのかについて書き連ねます。

後半は有料なので、もし私の転職エントリを最後まで読みたいという酔狂な方が居ましたらよろしくお願いします。
転職祝いとして受け取らせていただきます。
※旬を過ぎたので値上げしました。


まえがき

検索避けのために無料部分には敢えて会社名を明記していません。同じ業界の方であれば恐らく容易に推測できると思いますが、内心に留めていただけると幸いです。

それと、ここでは単にエンジニアと表記した際にはソフトウェアエンジニアを指します。

新卒入社した理由

高校生の頃にプログラミングに触れてから、将来はソフトウェアエンジニアになりたいと思うようになりました。ご縁があり大学時代にはソーシャルゲームを開発している会社で4年間ほどアルバイトをさせてもらい、Web を取り巻く技術について興味を持ちます。

大学時代に何社かインターンに参加する中で、技術力が高いことや若手が活躍していること、人の良さといった所に惹かれて入社を決めました。
広告、ゲーム、メディアと複数の事業軸を持っている点や、当時社内で活発に新規事業が立ち上がっている点も大変魅力的に映りました。

何をしてきたか

メディア事業で3つのプロダクトに関わりました。
どれもバックエンドエンジニアとして、主に Go を書いてきました。
特に印象深かったのは、マッチングアプリの立ち上げからクローズまで経験できた点と、日本のインターネット史に残るような規模のサービス開発に携われた点です。

マッチングアプリの開発では、子会社の少数精鋭のメンバーで構築されたチームの一員として加わりました。プロダクトの設計、顧客体験の設計といった企画サイドから携わりました。安心安全を実現するためにエンジニアが出来ることを提案したり、運用やパフォーマンス、ランニングコストを考慮したシステムのアーキテクチャを考えたりと、様々な取り組みをしてきましたが、残念ながら事業が軌道に乗らずクローズとなります。しかし、エンジニアとして得られたものは大きく、この頃の経験は礎となっています。

大規模なサービスの開発では、開発メンバーやテックリードとして、新機能開発、新卒の育成、既存システムの負債解消、DevOps の改善 (CI/CD 改善、ログ改善、OpenTelemetry 導入) など、様々な業務に取り組んできました。
その中で、定常的に多くのユーザーに利用されるサービスを如何に開発、運用するかという知見が得られました。大規模なのはユーザー数やトラフィックだけでなく、プロダクトと開発組織もスケールが大きく、その上スピード感を持ってプロジェクトが進んでいました。
1番の学びはパフォーマンスと品質に対する観点でした。

小さなサービスであればパフォーマンスはシビアに影響せず、多少品質が悪くても影響範囲は限定的です。しかし、大規模なサービスでパフォーマンスを軽視した設計、実装を行えばすぐにクリティカルな問題に繋がり、品質が劣化すれば多くのユーザーに影響が出ます。
そのため設計の段階で機能要件を満たしていることはもちろん、パフォーマンスやセキュリティといった非機能要件についても細かくレビューします。ユースケースに対して技術選定、データ構造、キャッシュの考慮が適切かといったパフォーマンスの観点は特に意識されていました。品質を落とすような実装は許容せず、基本的にユニットテストで挙動を担保し、新機能の場合は必ず負荷試験を実施します。

やり残したことは沢山ありますし、良き上司や同僚と離れるのは寂しいですが、この決断に悔いはありません。

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