見出し画像

人生を変えた作品と「おかね」のお話

「世の中は金だ。金が悲劇を生む。」

こんにちは。こんばんわ。おはようございます。読んでいただいてありがとうございます。

これから私は基本的に一貫して「おかね」について綴っていくつもりです。

みなさんは「おかね」と聞いてどんなことやフレーズが思い浮かぶでしょうか。「生活に必要なもの」「あればあるだけ良いもの」「人間の欲の権化」「もっともっとほしいもの」。いろいろなことが浮かぶと思います。

私は大学時代に冒頭のフレーズ「世の中は金だ。金が悲劇を生む。」というフレーズを聞いて以来、「おかねってなんだろう」という問いを自問自答しつづけ、その結果としてメガバンクや投資運用会社という「おかね」にダイレクトにかかわる仕事を約10年してきました。(いまも「おかね」の仕事です。)

このセリフは上記NHKドラマ、「ハゲタカ」の冒頭部分に必ず流れる主人公(鷲津政彦)のセリフで、この物語を貫くメッセージとなっています。なかなかパンチの聞いたフレーズですよね。

このフレーズが私に響いたのは、主人公の生い立ちやドラマのストーリーと自分の人生が大きく重なるからです。

鷲頭・元銀行員(都市銀行):担当していた小さな会社(町工場)に融資できず(上司に言われたため)に、その会社は倒産、社長は自殺し、社長の葬儀では社長の娘に「帰れ、人殺し!」と罵倒され、自責の念に押しつぶされそうになる→銀行と日本に絶望し渡米→ファンドマネージャーとして大成し、日本に凱旋

私:元銀行員(メガバンク)で小さな町工場を含む法人営業を担当→投資運用会社(≒ファンドマネージャー)として金融の仕事に携わる。実家は自営業で小さな町工場。

私の実家は幸いにして継続してますし、ドラマの主人公みたいに大成してませんが、何となく重なるところが多くないでしょうか。ドラマの第一話では上記で太字にした部分が主に回想シーンとして描かれるのですが、第一話を始めて見たとき、涙が止まりませんでした。

何故なら自分の人生がグラグラで、すごい脆い土台の上に成り立っていることに気づき、恐怖にかられたからです。

繰り返しになりますが、私の実家である町工場は父が今も経営しており、父も健在ですが、一歩間違えれば鷲津の担当していた会社のように潰れていた可能性も大いにありました。(事実、リーマンショック時には売上が半減していました。)そんなことを私はつゆもしらず、学費の高い私大に入り、交換留学までさせて貰っている。そんな自分の無知さに愕然とするとともに、「こんなに人の人生を良くも悪くも変えてしまう「おかね」ってなんだ?」そんな疑問が頭に浮かんで離れませんでした。

そんな疑問に対して自分なりの答えを見つけたい、そんなおもいが金融業界で働くことで探したい!という気持ちへと繋がり、最初の就職先であるメガバンクへの就職に繋がっていきました。

「おかね」ってなんだ?

みなさんならどのように答えますか?

読んでいただいてありがとうございます。

PS:「ハゲタカ」は名作だと思いますし、金融業界の方でなくても面白い作品だと思いますのでオススメです。

武藤



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?