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美徳《詩》

誰にも読まれない小説
誰にも見向きもされない命

耐えず流れ溢れ出す血

透明の溜まりに手を浸す
孤独の味は甘い蜜

悪いことじゃない

片方の口角上げて
ニヒル気取って生きていりゃ
その内誰か一人は気付くだろ

哀しみに濡れた胸の痛み
今は誰も気付かなくて良い

そんな甘ったれな生き方してねぇんだよ


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