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マイプロに踏み出せなかった高校生だった自分が高校生とはじめの一歩を創る今

「へえ、マイプロジェクトアワードっていうのあるんだ」

高校で配られた紙の中にそのチラシは入っていました。
「ねえ、マイプロって私でも今から出来るかな、面白そうじゃない?」
親にそう話したけど当時高校2年生だった私は来年に受験を控えていました。部活も最後まで打ち込みたく、受験と部活、マイプロの両立は難しいかもしれないと考え、いつの間にかマイプロのことを忘れていました。
本当はその時、チラシに写る同世代の高校生がかっこよく見えて、”面白そう”と感じていました。
そして受験が終わり、高校を卒業し大学生になりました。


▼「マイプロ」って何?


先ほどから出ている「マイプロ」とは「マイプロジェクト」の略です。
マイプロジェクトは、 身の回りの課題や関心をテーマに プロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、 探究型学習プログラムです。 大切にしているのは、 小さくても実際に起こす「アクション」と、 プロジェクトに対する「主体性」です。 不確かな時代だからこそ、高校時代に正解のない問題に向き合い探究することで、 未来への創造力が引き出されます。

※「全国高校生マイプロジェクト」サイトより引用

【マイプロジェクトHP】

全国的に広まっているプロジェクトですが、当時の私が見たチラシはマイプロジェクトアワードの広告でした。プロジェクトアワードとは全国各地の高校生らが自分たちのプロジェクトの成果を発表し合う場で、「学びの祭典」とされています。



私の高校では3年間を通して総合学習の時間に地域課題探求に挑みます。地域の中の課題を見つけ解決に向けて行動しようという感じでした。それと同級生がマイプロを行っていたこともあり、マイプロの存在や概要は知っていました。「マイプロって面白そう、でも、自分には何が出来るか分からない」というのを常に抱えていました。
一番自分の中で大きかったのは「何を課題として動いたらいいのか分からない」ということでした。興味関心、今感じている課題、そういったものを当時の自分は持っていたと思うのですが、私はどうしてもそこから次の段階へ動き出せないでいました。


”踏み出せなかった要因は本当に受験や部活だったのだろうか?”



受験も終わり、高校を卒業した後ふと、マイプロのことを思いだして考えていました。唐突に思い出したのは恐らく自分の中でやはりどこか引っかかっていたからです。


確かにそういった理由は否定出来ませんでしたが、もっと大きな要因は「踏み出す勇気」と「出会うタイミングの運の良さ」だったと思いました。踏み出す勇気は、自分もやってみたいです!と誰かに言える勇気、失敗や批判を恐れない勇気、そもそも未踏のものに入っていく勇気など、私の中には沢山ありました。そして運の良さ、というのは一見他力本願の様に聞こえるかもしれませんが、自分のもつ出会いの引きの良さであったり、偶然の重なりであったりします。


そうして大学生になった今。


島根の繋がりを通じて「マイプロをこれから始めようとしている高校生のスタートアップ会をオンラインで開催するのでファシリテーターをしてみない?」とお誘いを頂きました。
関わらせて貰えることが嬉しく、すぐに参加を決めました。



▼高校生から学んだこと


私は高校生と同じ目線に立ちプロジェクトを共に支えていく伴走者といった役割になりました。


当日のプログラムはあっという間に過ぎました。高校生はとてもキラキラしていて、こちらがワクワクするような物を沢山持っていました。
興味関心、これまで経験したことや考えていることなど皆それぞれ違う背景をもっていました。それは恐らくファシリテーターとしてその場に集まった大学生や多くの大人の方も同じで、背景は十人十色なのだと思いました。それらが出会い生まれていくものにワクワクしました。自分も高校時代にそれに出会いたかった、踏み出してみるべきだったと強く感じました。


高校時代にマイプロに踏み出せなかった私が今こうして高校生のマイプロの最初の一歩を共に創り上げていることが嬉しくて、本番が終了した後も一人でじーんときてしまっていました笑


踏み出せなかったからこそ、その勇気を持ち参加を決めた高校生の凄さが分かり、自分にも何か出来ることがあるのではないかと思いました。力になりたいと思えたし、私も行動したい~!とこちらがパワーを貰いました。


▼大学生からはじめよう


あの時は憧れで終わってしまったマイプロにこうして大学生になった現在関わらせて頂き、もう私は”高校生”としてマイプロを行うことは出来ません。しかし、自分にとっての”My Project”は大学生になっても、さらに言えば何歳になっても、いつでも行えると考えています。それを高校生に教わったし、むしろ大学生の強みを活かし、自分もこれから新しい一歩を踏み出せばいいのかな~と思いました。


「あ、これはもしかして出会えたタイミングの良さかもしれん」と思い、現在こうしてマイプロタウン等に関わらせて貰えることに感謝をしつつ、いつか私も自分のプロジェクトを立ち上げたいと考えています。



おわりに


私自身は高校時代にプロジェクトを起こしたり地域と濃ゆく関わるといったことがあまりありませんでした。今年の3月までは高校生で、大学生になって約7カ月経ちました。
会が終わった後になぜかふと「この循環がしまねから渦巻いていったら面白いな〜」と思いました。大人と大学生と高校生が同じ時間を共にして年齢など関係なく、1人の人と人として話すことが私にとっては大きな出来事でした。
いずれ自分も大学生から大人になりますが、将来的にこれらの流れや結び目が繋がっていって、循環し、色んな子達に還元されていったらいいな~と思います!時間はかかるかもしれないけど、「島根って何があるん」と聞かれた時に観光地や特産品以外にも「こんな面白い人がいてさ!笑」とか「こんな面白いプロジェクトがあってさ!」と人に言えたらめっちゃワクワクするな!と思っています笑

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!







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