「しいたけ占い」連載が終わり、私は優しい言葉を自分にかけるようにしてみた
「『終了のお知らせ』長い間ありがとうございました。」の文字を見たとき、「そうか、私は毎週この占いに支えられていたんだ。」と実感しました。
「しいたけ占い」連載が終わる
「VOGUE GIRL」で連載を続けていたしいたけ占いが、サイトのクローズと併せて終了するという知らせを受けたとき、私はびっくりして一瞬その場で止まっていました。
そのときの気持ちは、まるで、近所の好きだったお店が閉店したときのような感じ。心では切ないと感じているし、終わって欲しくない!と思っているのに、頭では「そうか…。でもいつか来ることだよね…。」と割り切っている自分もいる、そんな落ち着かないような気持ちが混ざり合っていました。
「最初にしいたけさんを知ったのはいつだっただろう?」とふと振り返ってみると、高校生の時にはすでに見ていた気がします。
大学受験のときや大事なイベントが控えているとき、私的につらいことに直面したとき。そんな自分の生活の節々で、しいたけさんのつづる言葉に励まされ、これまで色んな場面を乗り切ってきたといっても過言ではないと思います。
私は占いを多く見る方では無いですが、唯一VOGUE GIRLのサイトだけはメールマガジンを登録していました。そのため、いつも月曜日のお昼休憩になると、丁度しいたけ占いの通知が来ていました。
それからというもの、毎週月曜日のお昼にはメールをチェックするのが習慣になっていました。
そのルーティーンが無くなってから早2週間。
月曜のお昼、休日から抜けて活動し始める最初の1日に楽しみにしていたことが1つ欠けてしまいました。なんだか、ほんとうはずっと前からそうだったような気持ちにもなります。
そんな配信が無くなったのを横目にして、日常は当たり前のように過ぎていきました。でも、私の中では「…何かが足りない。」そんな気持ちが頭をよぎっていました。
いつも私がしいたけさんに支えられていたのは、占いというよりも、筆者のつづる言葉が好きだったからなのかもしれないと思います。(占いの内容ももちろん楽しんで読めますが笑。)
一生懸命に頑張る人や不器用ながらも生きている人を見捨てないような、そんな温かく優しいメッセージが多かったのです。
私の星座でも、「○○座さんのこんなところ、僕は大好きなんですが…。」とか「あなたはいつも頑張ってます。もう一度言います、本当にすごいです。」とか、元気を与えてくれる言葉が本当に多かったと思います。
そうした言葉を読むたびに、「今週はこんな感じか。うん、色々あるけど頑張ろう。」と思えていた、あの”5分”という短い至福の時が無くなったんだなぁと思うと、たまに寂しくなる時もあります。
ですが、最近は毎週の配信が終わったことが受け止められるようになり、頑張ろうって思えるようになってきました。自分で自分を鼓舞しながら、次に行くタイミングなのかもしれないと思いました。
新しい習慣を自分でつくる
色々な節目で支えられていた、しいたけさんの毎週占い。
当たり前のように毎週励まされる言葉をもらっていた、あの習慣が無くなってから、自分で新しいルーティーンをはじめてみようと考えました。
その1つが、「自分で、自分に良い言葉をかけてみる」ことを意識することです。それは私にとって難しいことではあるけど、少しずつやってみています。
ちなみに、占いに書かれている内容はもちろん全て信じ切っていたのではなくて、「色んな多くの人に投げかけられる内容である」と頭の片隅において読んでいました。でも、そんな目の前の人を楽しませる”手紙”のような言葉を毎週届けていたしいたけさんって、やはり素敵な方だなーと思ったんです。
以前、インタビューで本人が占いを書くときに「都会に出た孫を応援する、山奥のおじいさんからの手紙だと思っている。」と言われていたのが私はとても印象に残っていて。(笑)
「ああ、だから読んでいて安心したり、気づけば私は元気をもらっていたんだ。」と思いました。
連載が終了しても、しいたけさんの言葉を色んな媒体で目にする機会がまた来ると思います。
次の場所での出会いを楽しみに待ちながら、それまで自分で自分に優しい言葉がかけられるように努力してみたいなと思っています。
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