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【展覧会レポ】百鬼夜行展 @ 東京シティビュー

こんにちは、whipです。

先日、東京シティビューにて7月8日より始まった『百鬼夜行展』に行ってきましたので、レポしていきたいと思います。


【水木しげる先生、生誕100周年】


『ゲゲゲの鬼太郎』でお馴染みの水木しげる先生。今年で生誕100周年を迎えます。私の中で、水木先生は尊敬する人物の一人で、著書の妖怪図鑑を何度も何度も読み耽っている少年時代を過ごしていました!

月日が流れ、水木先生の妖怪たちが、今こうして展覧会になり、たくさんの人に関心を持っていただけることを嬉しく感じています。

撮影:著者


本展覧会ではAR技術を活用した展望台エリアをはじめとし、水木先生がどのようにして妖怪と出逢い、そして妖怪を生み出してきたのかを紹介していく構成となっている。妖怪図鑑で描かれた妖怪たちの原画を「山」「水」「里」「家」のカテゴリーに分け、百鬼夜行(妖怪たちの行進)になぞらえて観ていくのは圧巻です。

撮影:著者

このようにアプリを通じたAR機能で、会場内で妖怪がカメラに収まる瞬間が多数あります。がしゃどくろを目の前にした時のこの興奮をぜひ会場でも味わってみてください!会場内にいるARで撮影可能な妖怪たちをぜひ探してみてくださいね。


【ブリコラージュ】


水木先生は幼少期に妖怪に出逢ってから、戦地で訪れた場所で現地人の伝承から、日本各地での民間信仰から、そして古の書物や絵画(浮世絵など)から生涯を通じてクリエイティブの材料となる情報を集めてきました。

初期は様々な妖怪をある種、”模写”として、その中に自分なりの解釈を加えることで妖怪を描いてきました。「自分なりの解釈」とは、江戸時代などに描かれた妖怪はその姿のみだったのに対して、水木先生の妖怪画には、そのシチュエーションや遭遇した人物らの姿が描かれている点にあります。

そして、ブリコラージュした情報の中から、いよいよオリジナルな妖怪たちが生み出されていきます。砂かけばばあ、こなき爺、一反木綿など、よく知る妖怪たちはそのルーツこそありながら、姿かたちは水木先生によってクリエイトされたものです。

撮影:著者

私が小さい頃から知っていた妖怪たちには、昔から存在していたものたちと、水木先生によって創造されたものたちがいたことは初めて知りました。もちろん、鬼太郎はオリジンな存在だと思っていたが、その他の妖怪たちについては知らないことが多く、この展覧会を通じてまた一段と知識が深まったように思います。

ぜひ皆さんもお気に入りの妖怪を見つけて、水木先生の百鬼夜行を楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆公式サイト

展覧会は9月4日まで六本木ヒルズの東京シティビューにて開催中です。


また、展覧会に訪れた際には、ぜひ併設のカフェも覗いてみて欲しいです!

撮影:著者

妖怪たちをイメージして作られたメニューはとてもキュートで、インスタ映え間違いなし(笑)!

撮影:著者

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※執筆にあたり、公式サイトやチラシ、解説パネルを参照しています。


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