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【展覧会レポ】河鍋暁斎−躍動する絵本 @ 太田記念美術館

こんにちは、whipです。

ずっと訪れたかった太田記念美術館に行ってきました。

原宿ラフォーレの裏にあるのですが、一本道入るだけでマジで雰囲気激変します!!

現在は河鍋暁斎の特集展を開催中です。


【河鍋暁斎とは?】

ざっくり説明シリーズ。

・幕末〜明治期にかけて活躍した浮世絵師。
・歌川国芳の門弟、狩野派として修行を積んだ。
・主題として戯画や風刺が多い。

今回の特別展では、河鍋暁斎の絵本に焦点を当てています。
絵本と言っても物語が描かれたものではなく、今でいう画集のようなものに近いです。
ひとつひとつの絵は独立しております、様々なテーマで多くのイラストが描かれています。

元々暁斎は、浮世絵の絵師として活躍していましたが、同時に教科書などの挿絵を制作していたようです。絵本に取り組み始めたのは50歳以降とのことですが、その画力は衰えることを知らないように感じました。


【展示構成】

大きく三部構成になっていました。

一部:人体と骸骨
二部:動物
三部:神と妖怪

絵のタッチは大きく変わらないものの、その綿密さや細かさは次第によりきめ細かくなる印象でした。

暁斎も過去の画家や作品をモチーフにして制作を行っていたとのこで、『鳥獣戯画』や妖怪の絵を参考に描いたことが伺えます。

今日の漫画家やイラストレーターなどもおそらく河鍋暁斎を元にしていた方がいらっしゃると思われますが、彼もまた古の偉人たちを模倣していた一人なのですね。

ぜひそうした点にも注目して、躍動感や細部まで描かれた絵本の世界を楽しんでみてください。



いろいろな特別展で、様々な画家や様式、技法に出会うなかで最近それらの縦と横のつながりを実感できるようになった気がしています。

西洋絵画も日本の浮世絵も同じ芸術という世界観の話なんだなと感じます。

今までの自分では日本の浮世絵などはそこまで関心がなかったので、こうして実際に観てみるとまた印象が変わってより新しい世界を探求できているような気がします。


太田記念美術館の次回の展覧会は『江戸の恋』。めちゃくちゃ面白そうですよね!新しく鑑賞ルーティンにする美術館が増えて何よりでした(笑)。

◆公式サイト


最後まで読んでいただきありがとうございます。

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