【展覧会レポ】 ガウディとサグラダ・ファミリア展 @ 東京国立近代美術館
東京国立近代美術館にて開催中の『ガウディ展』に行ってきました!
◆公式サイト
完成しない聖堂としても有名な、スペインのサグラダ・ファミリア。実は間もなく完成するんだとか?!建築家ガウディによる偉業は現代にも受け継がれて、まさに時を越えた芸術作品が完成しようとしています。
そんなサグラダ・ファミリアとガウディについて今一度知ることができる展覧会が本展となります。早速レポしていきたいと思います。
このレポがぜひ皆さまの展覧会鑑賞の助力やきっかけになれば幸いです。
ガウディの建築
本展の展示構成は、以下の通りです。
①ガウディとその時代
②ガウディの創造の源泉
③サグラダ・ファミリアの軌跡
④ガウディの遺伝子
ガウディについて冒頭でフォーカスしながら、その時代背景などを見ていきます。そしてサグラダ・ファミリアの建築の今に迫ります。
基本的には撮影ができないのですが、③の展示室のみ撮影が可能でしたのでその様子を載せていきます。
冒頭に載せた言葉にあるように、ガウディの哲学は個人的にとても興味深いものでした。
それは、100%のオリジナル創造は人には成し得ないというものでした。過去のあらゆる創造物から発見し、そして新しく創造していく。このサイクルこそが彼が唱えたものなのです。
だからこそ彼は過去の作品を大切にしています。
ガウディ建築のポイントは大きく2つ。
①過去建築物のリバイバルや参照
②自然をベースとした有機的かつ幾何学的なフォルム
①は過去の建築物から、自らが継承していきたいものを取り入れている点に見られます。ネオバロック様式の螺旋などがそれにあたります。
②こそガウディ!と言わんべく特徴ですよね。自由な生命のフォルムを探求したガウディは有機的なライン、洞窟な鍾乳洞のような曲線美に魅了されました。それらを当時の技術を活用して自らの建築に活かしていったのです。
展覧会の冒頭では、彼のそういった軌跡を辿ることができます。
サグラダ・ファミリアとは
贖罪聖堂とも呼ばれたサグラダ・ファミリアは、元は貧しい人々による聖堂建設のために作られたものでした。
1882年から始まった建設にガウディが加わるのは翌年から。以降、140年もの間建築が続いています。
本展では、細部の様々なパーツについて解説がされています。
模型はもちろん、実際に使用されていた石膏像などもあり、サグラダ・ファミリアの世界観を体感できます。
個人的には以下の模型がお気に入りでした!
実は間もなく完成に近づくというサグラダ・ファミリア。2026年にはメインのイエスの塔が完成予定です。歴史のページがめくられる瞬間が今からとても楽しみですね。
ガウディの時代から受け継がれてきたサグラダ・ファミリアの建築。その一端を本特別展を通じて知ることができたように思います。
ぜひ、間もなく完成するこの聖堂とガウディについて探求してみませんか?
展覧会は9月10日まで東京国立近代美術館にて開催中です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※執筆にあたり、解説パネルやチラシ、公式サイトなどを参照しています。
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