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【展覧会レポ】VOCA展2022@上野の森美術館

こんにちは、whipです。

上野の森美術館にて開催中『VOCA展2022』に行ってきました。


【VOCA展とは】

 今年で29回目を迎える本特別展は、全国の美術館学芸員(キュレーター)などに推薦されたアーティストの作品を展示する展覧会です。そして、平面(400×250cm、厚さ20cm以内)の作品であれば絵画や写真、版画、ドローイングなど手法は選ばないことも特徴です。例年、新しい芸術家たちの才能を目にする場として注目されています。


【注目作品】

◆木浦奈津子さん『日々のながめ』
 日々の風景をドローイングとして素早くおさめた作品群です。面白いなと感じたのは、そこにいる人たちがシルエットで描かれている点です。それが風景の素早い描写とあいまって、独特な世界観を創っているところです。観ていると吸い込まれそうな雰囲気が素敵でした。


◆鎌田友介さん『Japanese Houses』

 日本の伝統的な床の間をイメージし、そこに台湾やブラジルで表現される日本家屋デザインがコラージュされた斬新な作品です。平面で表現される展覧会ルールの極限をせめてる点がすごいなと感じました。もはやインテリア!現代の社会の複雑さを暗示するようなコラージュ作品が面白いと感じた作品です。

◆System of Culture

 一見普通に見えるこのポートレート作品ですが、実は異なるアングルを合成した作品なんです。初見の時にはそう感じなかったのですが、この解説を見てみから再度作品を眺めてみると確かに合成感が見られる所もあり、見事だなと感じました。大きい作品でもあるのでぜひ全体像から細かい点を鑑賞して、その技法を体感してみてください。


 展覧会では、併設して『青野文昭 どこから来てどこへ向かうのか』も開催していますので、ぜひ鑑賞してみてください。


◆公式サイト

展覧会は、3月30日まで開催中です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

※本執筆にあたり、公式サイトや解説パネル、チラシなどを参照しています。

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