『成長マインドセット』で、逆境や成長に悩むすべての人に解決のヒントを

この週末に読んだ本『成長マインドセット』が、
ここ最近の中で群を抜いて役立ったため、
同じように悩んでいる人への解決のヒントとなることを願って、
エッセンスをお伝えしたいと思います。

対象:逆境で悩みを抱えておられる方へ

順風満帆な状況ではなく、何かしらの逆境に陥っておられる方、
悩みを抱えておられる方には、ヒントとなる可能性があります。

  • 成長したい気持ちは強いものの、何を優先的に鍛えるべきかわからない

  • 何かがうまくいっておらず、試行錯誤しているが、何が要因かわからない

  • 起きていることが辛過ぎて、何が問題だったか追究する気力が起きない


このような悩みを抱える方が、
以下のようなステップで解決に向かえることを願って書きたいと思います。

  • 起きていることをフレームワークに沿って整理し状況を見える化し、

  • うまくいっていない要因を特定したうえで、

  • 成長するために向かうべき方向性を自分自身で見出すことができる

背景:なぜこの本を手に取ったのか

実は、上記の対象に記載した内容はすべて、直近の私自身に当てはまっています。
これまで順風満帆に見えていた仕事で、突如、悪循環に突入し、
何もかもがうまくいかないように見える、そんな状況でした。

うまくいっていないようだ、と気付き始めた時点から、
多くの書籍を読み漁り、多くの人にアドバイスをもらう日々。
しかし、なかなか抜け出ることができない状況が続いていました。

そんな中、いつものように、Amazonを何気なく覗いていた際に、

  • かなりのレビュー数にもかかわらず星の数が4以上

  • 物語形式で読みやすそう

  • 紹介動画(アクセルのみ VS アクセルとブレーキ)が面白かった

という、非常に単純な理由で、それほど大きな期待もせず、購入を決めました。そして届いた翌朝に読み進めたところ、午前中のうちに一気に読み終えてしまうほど、中身が濃い内容だったんです。

内容:何が解決のヒントになるのか

「アイスバーグ理論」で事象と要因を構造化

本書内では、「アイスバーグ理論」と呼ばれていますが、目に見える事象や結果は、氷山の一角であり、その氷山を構成する目に見えない部分こそが、目に見える事象や結果を生み出している、という考え方です。

目に見える結果の要因となる要素として、

  • スキル・能力

  • 行動・振る舞い

  • 意識・想い

これら3つが挙げられており、それぞれが、原因と結果の関係性になっています。本文の主張とはやや異なるかも知れませんが、私はこの中でも特に、最下段の意識・想いや「心の在り方」が最も重要であると解釈しました。

なぜなら、心の在り方によって行動が変わり、行動が変われば、スキルや能力も変わり、自ずと結果も変わってくるからです。

また、これまでは、目の前で起きている事象が辛過ぎて、構造を全く分解する気が起きなかったのですが、この4階層に当てはめていくことで、自動的に悪循環の構造が見える化されることとなりました。

この自分の思考の動きには、正直驚きました。これまでにも数々のフレームワークを活用してきましたが、フレームワーク1つで、ここまで力強く自分の思考を動かされたのは、今回が初めてかも知れません。

そして、思考が動かされた結果、私の身に起きていた悪循環の主要因もまさに、この「心の在り方」が問題であったと、特定できたのです。

心の中での目的の主従は常に 他者>自分 が望ましい

では、具体的に、どのような「心の在り方」が問題となり得るのか?大きく二つで、

  • 他者より自分を優先してしまう

  • 自分の軸がない

このうち特に、自分を優先してしまうことで、様々な負の感情が巻き起こり、大きなトラブルに繋がっていくようです。

人間が、このような保身に陥ってしまう傾向があることについては、マーケターの森岡さんも『マーケティングとは「組織革命」である』において、指摘されています。

本書『成長マインドセット』内では、このように意識や目的の主が自分自身になることで、“大きな子供”が発動する、と表現されており、具体例もいくつか提示されていますが、読者にも当てはまるものがあるかも知れません。

つまり、自分軸を適切に設定したうえで、それを主にするのではなく、あくまで他者の成功や発展を最上段の目的と置きながら、ついでに自分の願いも叶えられる、
もしくは、他者の成功や発展自体が自分の願いである、という構造を目指すべきなのです。

他に圧倒的な功績を残している人たちの「心の在り方」をあらためて振り返っても、『渋沢栄一自伝』や『フランクリン自伝』が特に顕著ですが、心は常に、社会や国全体、組織や他者に対してどのように貢献するか、という方向を向いており、決して自分自身が目的になることはありません。

正しい心の在り方に基づく、最善のアクションを取る

最後は、正しい心の在り方に基づいて、最善のアクションを取るための指針についてです。「関心の輪ではなく、影響の輪に思考や行動を集中することが重要」ということですが、この考え方は、本書内でも引用されている『7つの習慣』がもととなっています。

また、関心の輪と影響の輪の具体例として、「行動は選択できるが、結果は選択できない」という言葉や、すべての事象について100%自分の責任だと考えることで、影響の輪をギリギリまで捉えられる、という工夫も、本書内で紹介されています。

まとめ:重要なのは継続すること

実際のところ、私自身の進捗としては、まだ大枠の目的や心の在り方を設定したところまでとなっており、具体的な行動を定めて実行するまでには至れていません。

しかし、本書のガイドに従って、ノートに想いや考えを書き綴っていくことによって、自分に起きていることや、何が要因で悪循環が発生しているのかが、ある程度、見えるようになり、解決に近付きつつあると感じています。

そして、本書内でも述べられている通り、『主体的な体験学の積み重ね』でしか身に付くことはないため、私自身もこれから是非、具体的な行動含め、実行し、継続していくことをここに宣言します。

この文章を読まれた方、そして『成長マインドセット』を実際に読まれた方の悩みが解決に近付きますよう、心から願っています。そして、この『成長マインドセット』の著者である吉田行宏さんに、心から感謝いたします。

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