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パスワーク 06恋人

夢日記 0826「6恋人」第一夜

数人の友人と徒歩でどこかに向かっている。ちょうど小さな橋を渡ろうとしているころ、どこかの家から臨時ニュースが聞こえてくる。

空は晴れ渡っていて雲ひとつない快晴。異変に気がついたのは私が最初だった。
空の高いところに銀色に光る飛行機のような影が見える。でもどこかがおかしい、2機の飛行機が交差している。しかもすごく近い距離だ。

「ニアミスじゃないか」友人に空を指さす。

2機の飛行機は交差したままだんだんと降下してくる。機体がはっきり見えてくる。機体の一部が互いに食い込んだまま失速しているのだ。

機影はどんどん大きくなってやがて私たちの頭上を越えて街の方角に遠ざかる。2機の機体番号がはっきり見えた。ひとつは大型旅客機でもうひとつは貨物のようだ。

「このまま街の中に落ちるぞ」

友人たちと機体の行方を追っていたら、急に機体は角度を変えてすごい勢いで垂直に落下した。ちょうど私たちが渡っていた橋の川上。ごく近いところだ。爆音が響き、衝撃波がきた。
二つの飛行機はくっついたまま川のなかほど、深いところに落下して機体はあとかたもない。

そのうち水面にぶくぶく気泡が湧き上がり、それとともに人々が浮き上がってきた。蜘蛛の子を散らすようにおおぜいが川岸に向かって泳いでいる。

「助かった人がいたんだ」と一瞬思ったが、そんなはずはない。あれだけの衝撃で乗客が生きているはずがない。周囲の地形が変わるくらいに吹き飛ばされている。

地元空港発着の便なので、知り合いが乗っていなかったか?ここ数日の家族や友人の動向を想う。それにしても大変なことになった。私たちはその一部始終を目撃している。スマホでニュースサイトをチェックするが当然のことながらまだ情報はない。

そういえば映像を撮っておけばよかったなと後悔する。
身体の震えが止まらない。

それにしてもあの泳いでいた人たちは何だったのか?気になる。

そのようして伝染病がはじまった。


コロナウィルスが劇症化して蔓延している。感染者はゾンビ化している。身体的な症状よりも精神に異常をきたすらしい。

私は二人の女と一緒にいる。二人とも和服を着ている。飛行機の墜落を一緒に見た二人だと思うのだが確信はない。

ひとりは喪服のような黒い着物を着て、絶えず咳をしている。この女は魔女だ。あるいは魔女に薬を飲まされた魔女の眷属だ。そのことをわたしは知っている。

三人は古い家の中にいる。祖父母の家のようだ。魔女がわたしを捕まえようとしている。後ろから抱きついてくる。助けを求めているのだ。もう一人の女は白地に金糸の着物を着ていて、泣き叫び逃げ惑う。この女もすでにウィルスに感染していて、精神が崩壊している。
私自身は伝染病にかからない体質だ。しかしこの女はそれを知らない。魔女と私が近づくことをおそれて逃げている。

三人でひとしきり追いかけっこのように家中をぐるぐる回って、やっとのことでまず魔女を引き剥がして彼女を縄で縛り上げる。もう一人の女は気絶して玄関口に倒れている。

私はその女の両足首を持って畳を引きずりながら魔女と同じ部屋に連れて行く。驚くほど女の体が軽い。抱き起こして裾を直してやり、さらに魔女とともに毛布をかけてやる。
二人の女が交差して横になっている姿が墜落した飛行機の姿に重なってゾッとした。

この部屋をロックすればとりあえず安心だが、もう一人の白い着物の女を縛り上げるべきかどうか私は迷っている。いずれ目を覚ましたら鍵を開けて出て行くだろう。


この夢はこのあとも友人が何人も登場しながら延々続くのだが、飛行機が墜落した衝撃はその後もずっと引きずっている。TVニュースを見たり、電話がかかってきたり。

目覚めて枕元の6恋人のカードを見たら、交差する飛行機のかたちが天使と弓のかたちに重なってふたたび寒気がした。


夢日記 0827「6恋人」第二夜

私たちは急遽ある場所に移動しなければならない。
知り合いの夫婦の黒い車に乗って移動することになった。その夫婦は過去に因縁のあった人たちで、お互いに気まずい関係なのだがそんなことは言っていられない状況だ。緊急避難する必要がある。

移動途中、自宅の前を通ったときに家の明かりがついているのが見えた。出がけに消し忘れたのだろう。一旦自宅に寄ることになった。
その間にニュース速報が入った。ハワイ沖で大地震M8.7が起こったという。しばらく自宅で待機することになった。

そのとき自分が財布も電話も何も持っていないことに気づく。渡されているのは小型の通信機だけ。その通信機で仕事場に連絡してみると、他の人はまだみな残っている。徹夜で作業を片付けてから後を追うという。
財布もスマホも全部仕事場にある、と伝えると、彼らは

「手ぶらで大丈夫だ、心配いらない、あとはまかせろ」という。

場面が変わって
円、三角形、四角形、五角形、六角形など平面形を組み合わせて立体を作ろうとしている。
いつもの図形トレーニング。

再び場面が変わって
今度は球がでてきた。球を変換する、移動する、交換する、試行錯誤。

延々と図形問題が続く。

エピソードの夢は入眠直後の夢であとはずっと図形に浸っていた、朝までかなり長い時間。へとへとになってもう起きよう、ということになる。

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夢日記 0829「6恋人」第三夜

3つのシチュエーション。
共通するのは登場人物が自分を入れて三人であること。
四角いコタツがあること。わたしは常にコタツに入っている。

一番目)

男三人で暮らしている。
三人でコタツを囲んで話している。
向かいに座った若い男がなんだか調子悪そうだ。
(わたしの)左側に座った男が心配して、彼のおでこに手を当てる。

「まずいよ」と一言。
「熱があるの?」とわたし。

左側の男は顔を白塗りにしていて異形の風体なのだが、その男も汗をかいていてかなり調子が悪そうだ。白粉が流れていて、さらに顔色が悪い。

二番目)

わたしと母と弟
わたしはコタツに入って右側の母と話している。
弟は最初離れたところにいたのだが、いつのまにか左側にいる。
家族内の話。保険がどうとか、伯父さんに連絡しろとか。いろいろ。

突然、そこにいない父の声がする。私に呼びかけている。
思わずリアルに声を出して返事をして、目が覚めた。

(母はすでに亡くなっていて、父は現在施設に入っている)

三番目)

わたしはやはりコタツに入っていて右側に女の人がいる。
向かい側には知らない人がいる。

私は女の人と話している

「僕はあなたと一緒に住んでいる夢をみたことがあるよ」

わたしの見た夢の話を彼女にしている。だんだん親密な感じ。


途切れとぎれに見た三つのシチュエーション。


最近、夢ではないけれど、目を瞑っていると唐突にさまざまなシーンが現れることがあります。入眠する前とか、目が覚めているのだけれど、起きようかどうしようか思案しているときとか。

例えば今朝は

大きなバーに異形の人たちが集まって酒を飲んでいる。妖怪なのか、異星人なのかわからないけど少なくとも人間ではないらしい。親玉のような存在がいてとても上機嫌で、粒子になってサッと消えたりしている。一芸なのかな。

たいていの夢は自分が存在しているのですが、ここにわたしはいなくて、他人の夢を覗き込んでいるような感じです。

これも夢の範疇なのでしょうか? 瞑想中に近いけれど。


夢日記 0831「6恋人」第四夜

「むかしむかし、原宿に」という元妻の語りで夢は始まりました。

むかしむかし原宿に一軒の歯科病院がありました。
たいそう繁盛していたのですが、なぜか病院を閉じることになりました。

その後、腕のいい若い二人の歯科医が同じ場所で病院を始めました。
わたしはそこに通っていました。この病院はたいそう繁盛しました。

またその後にイケメンの二人の歯科医が病院をはじめました。
これもたいそう繁盛しました。わたしはそこにも通っていました。

そしてわたしはリビングの硬いフローリングの床の上でカチカチに勃起して目覚めました。気がついたら全裸でした。暖かくもなく寒くもなく、常温で快適でした。


夢日記 0902「6恋人」第五夜

浴槽の中にムカデが泳いでいる、体が二つに引きちぎれている。溺れているようにも見えないが。

最初は自分が何を行なっているのかわからなかった。行為自体がごく自然に進行しているから。
ケルト十字を描いていて、最初はカードを引いているのかと思った。場の雰囲気はまったくそんな感じ。
いまどこにいるんだっけ?夢の中で自分に問う。

わたしは建築物をつくっていることに気づく。家なのか、宮殿なのか、あるいは墓なのか?自分はそこに住んでいる。
石造の巨大なケルト十字が垂直に立ち上がって立体的になる。それを大三角形が囲んでいるカタチ。

自分はカベの中にぬるりと入って、点検し、確認し、修繕している。すべてが穏やかに進行している。お湯の中に浸かっているようだ。

建築物の奥の方には落ち着いたご婦人が住んでいる。わたしと世間話をしている。

建築物の新しい区画には加賀まりこ似の黒い着物を着たご婦人が住んでいて、いろいろ差配している。

途中2X2セットの暗示があったのだが、よく思い出せない。壁の中から出現してきたものだと思う。

座席の抽選で番号が渡された。「366」番

ムカデが勢いよく空を飛んできて、びっくりして目覚めた。


夢日記 0903「6恋人」第六夜

友人たちとうなぎの寝床のような狭い居酒屋にいる。
わたしはなんだかとても退屈している。みな飲みながらテレビを見ている。

そうしているうちに店の奥の方から興味深いはなしが聞こえてきた。プロデューサーのE氏の会話。

「死んだらどうなると思う?」まわりの人は興味なさげで、彼ひとりで話している。
わたしは興味を持って席を移動し彼の前で話を聞く。

「死んだら、魂は土の中に吸い込まれるんだ」とE氏。

ほほう、新説だなー。わたしは彼にいろいろと質問する。
なぜだかわたしからは意見を言わない。夢のことも、エーテル体のことも、恒星回帰のはなしも。
地中に吸い込まれるとはどういうことか、地球に帰る、吸収されるということかな?と話を聞きながら思いを巡らしている。

時間が遅くなったので、一緒に来ていた娘は「ゾウバス」に乗って先に帰るという。市内は象バスが走っているそうだ。わたしは市外に住んでいるので象バスには乗れない。見れば、まさしく象の形をしたロボットだ。シルバーに鈍く光る軽量合金でできている。
本物の象と同じように四本脚で走り、けっこうなスピードがでる。カーブも器用に曲がることができる。ただ、どうやって中に乗り込むのかが不明だ。

わたしは元妻に迎えに来てもらってある家に案内される。
午前2時になろうかという時間帯だが、お隣の家の駐車場から一台の車が出て行った。つづいて玄関から小さい女の子二人も外に出ようとしている。

こんな夜更けに?と、わたしはいぶかしんでいる。

案内された家は古い日本家屋でどうやら元妻の家らしい。
季節は冬でストーブが焚かれているが、エアコンの冷房が入っている。おまけに扇風機もまわっている。部屋の隅には布団が畳んで山積みになっていて、
「適当に布団を敷いて寝てね」と元妻は言い残して車で出て行った。

「気をつけてな」とわたしは元妻に言う。
この家は元妻の家のはずだがどうも不可解だ。先に帰ったはずの娘もいない。


わたしは帝国陸軍の兵士だ。
駐屯地の食堂のようなところで仲間と一緒に食事をしている。
唐揚げ定食のようなプレートが目の前にある。チキンとコロッケとキャベツの千切り。

わたしは食事をしていて不自由さを感じる。
そういえばわたしの左腕が無い。

わたしは教練中、上官のいじめで「毒矢」を両腕に受けた。
幸い右腕は残ったものの左腕は肩のところから完全に失われた。

羽交い締めにされて両腕に毒矢が刺さるシーンがありありと思い浮かぶ。上官たちは笑っている。


夢日記 0906「6恋人」第七夜

電車の車両のなか。山手線のようだ。車両は無人でスキンヘッドの男とわたしだけ。

中空に浮かぶ立方体の頂点にカードが浮いている。それをスキンヘッドの男が読んでいる。
カードはいつのまにか8匹の動物に変わっている。

ルービックキューブのように縦横に回転しながら位置合わせをしている。
その都度、わたしとその男は図形の位置を読み解いていく。なにかを探しているようだ。

電車の昇降口には大きな黒い犬が静かに座って出口をみはっている。


男たちが正座をして横一列に並んでいる。
わたしが話し始めると大人たちの後ろから少年が現れて、跪きながら刀を頭上に差し出す。
短剣だ。抜き身の白い刃が上を向いて光っている。

キューブ_image


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