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パスワーク 16 塔

夢日記 0420「16塔」第一夜

私は拡声器で人々に向かって演説をしている。
そこにバケツを手にした、耳の聞こえない、口のきけない女の人がやってきた。
私の手伝いを懸命にしている。

私は演説の内容を変えて、その女の人に向かってプロポーズをした。
結婚しよう、と。なぜだか彼女には私の言葉が伝わったようだ。結婚することになった。

場面が変わって、私は重大な役目を依頼された。
私は即答せずに、しばらく検討してみると応えた。

それ依頼、いろんな場所でいろんな人たちから狙われるようになった。
攻撃してくるのは、要件を依頼してきた人たちなのか、あるいはそれを阻止しようとする人たちなのか定かではない。
私は身をかわしながら、転々とする。

逃亡中、川沿いの土手を歩いている。雪が積もっている。
河は渡れそうにないので、私は土手からおりる道を探す。
右手に焼却炉があった。私は灰を掻き分け焼却炉のそばに降りた。

焼却炉の周りにはカブトムシがたくさんいる。
子供の頃だったら、大喜びだったのに、と思いながら私は家路についた。


夢日記 0421「16塔」第二夜

ある城下町にいる。
ここは高台にあるグラウンド。
眼下のお城ではお祭りが行われているらしい。とても賑やかだ。

お城のほうから赤いボールが飛んでくる。
子どもたちが何かをやっているようだ。

私は足元に転がってきた赤いボールを下に投げ返す。ボールが潰れていて、うまく投げ返せない。

私はボールを持ってお城のほうに下っていった。
すでに子どもたちの姿が見えない。

私は靴を、脱いでお城の中に入って行った。

お城の中はまるでデパートのようで、いろいろな店が並んでいる。私は両側に立ち並ぶお店を通り抜け反対側の出口にいたる。

そう言えば靴を脱いで来たんだった。
いつの間にか相棒が隣にいる。
私達は再びお店を見物しながら来た道を戻る。

そうして、私は入口に戻って靴を履いた。


夢日記 0422「16塔」第三夜

とても広い公衆浴場。遊郭の一部かもしれない。
時代は江戸期だろうか。丁髷姿の男たち、髪を結った女たちが行き交っている。

浴場は人々で賑わっていて、店先の赤い提灯が目に入いる。

私は湯船に浸かっている。
私は誰かを助け出す使命をおびている。

湯船のなかからヌッと男が顔を現した。顔に3本の赤い刀疵がある。
そして背中に男を背負っている。その男は意識がないようだ。
生きているのか、死んでいるのかわからないが、私が助け出そうとしている人物に間違いない。

刀疵の男は背中に男を背負ったまま湯船のなかに沈み込んだ。
私も同時に湯船の中に潜った。

湯船の中で格闘が始まった。
刀疵の男は恐ろしくタフだ。それに泳ぎがうまい。

格闘の末、男が手にしたアイスピックのような先の尖った刀で私は首の付け根をさされた。

意識が遠のいていく。でも、あたたかい。


夢日記 0423「16塔」第四夜

マーケットのようなところで、私は農産物や商品をPRしている。
商品にはそれぞれ生産地が書かれていて、その生産地の名前を私は読み上げている。

なにかを整理しているような、そんな感じ。
ときどき間違った名前が記載されている。
私は沈黙する。

やがて商品は人に変わる。

スペインのフラメンコのタブラオで友人が踊っている。
ガイドのホイットニーだ。
薄いブルーの光沢のある衣装を着ている。

まわりは薄暗く、ランプの灯りのなかで、ジプシーたちがそれぞれに寛いでいる。

これから彼女の踊りが始まる。
ドレスのスカートの端をつまんで、うつむいて、集中している。
これから始まろうとする彼女の踊りにわたしはなにか大きな期待を抱いている。


夢日記 0424「16塔」第五夜

三階建ての灰色のコンクリートの建築。
中央に時計と塔屋があるので、ここは学校なのだろう。

この建物自体が娼館になっていて、教室のような大きな部屋にひとりづつ女がいる。
娼館と言っても金銭をやりとりする様子はなく、まるでゲームのようだ。
教室の真ん中に布団が敷いてある。

一階の女、二階の女、三階の女、最後の女という順番に部屋を訪ねていくはずが、
一階、二階とクリアしたところで三階の女がその時不在だった。
僕は三階を飛び越して最後の女の部屋に行った。

最後の女はとても太っていた。というより巨大だった。
僕はその女と寝ているのだが、なかなか終わらない。

僕は三階の女の存在が気になっていて、大きな女とは早く終わらせたいのだが、なかなか終わらない。

一階の女も二階の女もほとんどおぼえていない。最後の巨大な女の印象だけが残っている。
心を残しながら、目が覚めた。


夢日記 0428「16塔」第六夜

蟹座6度の月をみる

学校で殺人事件が起こった。
でもこれはドラマの中の出来事であることを僕は知っている。

菱形の目をしたチアリーダーたちが教室を行進している。
彼女らの顔は一様に青ざめている。そしてブルーの衣装を着ている。

私は教室の中でクラスメートと車座になって話し合っている。
犯人は誰だと思うか?

殺人の動機や犯行機会から、あいつではないかこいつではないかと友人たちは口々に犯人の名を口にするが、僕は全部違うと否定する。

「よく考えてみろ、これはドラマだぞ。犯人にふさわしいキャラクターが犯人だ」

友人たちも納得する。
そうすると犯人は絞られてくる。が、まだ特定には至らない。

「少なくとも君ではないな」と僕はチアリーダーの一人を指差す。
「前回のドラマにも君は出ていたろう?」

彼女は苦笑いをする。

僕の相棒である隣室の友人が松葉杖を持ってあらわれた。
その松葉杖が犯人に関係するらしいのだ。

そうこうしているうちにその相棒はなにものかに拉致されて行方がわからなくなった。犯人に近づき過ぎたのだろう。

残された松葉杖を僕は受け取り、引き続き犯人探しをしている。
その松葉杖は右と左の長さが違う。左側の杖の長さがどうしても定まらない。

犯人の目星はおおかたついている。
しかし、問題は犯人が誰かではない。意外な協力者の存在が浮上してくる。


場面が変わって、おなじクラスメートが別の場所で合宿をしている。
二つに区切られた大広間。二つの大きなコタツを囲んでくつろいでいる。

僕が属するグループは女ばかりで、男は僕ひとり。
もう一方のグループは男ばかりで、僕の相棒がいる(先の松葉杖の相棒とは別の人物)、名前を鎮稔(チンネン)という。

こちらのグループの女の子のひとりがコタツにはいって横になっている。
「熱が下がらないのよー」と介抱している隣の友人が心配そうにいう。
コロナの疑いもあるそうだ。困ったな。

伏せっている女の子の頭部は陶器でできている。
表面はなめらかで白い光沢があってツルツルしていて顔が絵付されている、文字通り張り付いた表情をしている。汗が粒になって額に浮いている。

僕はこの屋敷の管理者であるうどん屋の大将と話している。

「もうひとつ、仕事をくれませんか?」

大将はだまって冷蔵庫を開け、エビと蛤とアサリが入った袋とビニールシートを何枚か出してきて僕に手渡す。
天ぷらの下準備をしろということらしい。

「海老天ですね。この店の海老天うどんは美味しいですよね」
僕は大将に礼を言う。大将も喜んでいる。

エビと蛤とアサリは大量で、しかもイキがいい。ピチピチはねている。蛤もあさりもグツグツ唸っているようだ。

僕は仲間たちを集めて、ビニールシートを座敷に敷いて、大量のエビの皮むきにとりかかる。

女子のグループは早速輪になって作業に取り掛かるが、もう一方の男子グループはとなりの座敷でふざけ合っている。
そのなかに相棒の鎮稔もいる。彼は平安貴族のような衣装に烏帽子を被って、おしろいで顔を塗っている。

僕は彼に向かって怒鳴る。

「チン、来い!!」

空気が振動する。皆の動きが止まる。真空が生まれる。

なおも鎮稔は動こうとしないので、僕はコタツ越しに鎮稔に飛びかかろうとしている。


ーーー

最初の場面では事件が起こるが、私はそれ自体がドラマであることを知りつつ、現実に進行している事件に関わろうとしている。その途中で相棒がいなくなる。意外な人物が陰に隠れていることを知る。調整の効かない左側の松葉杖はいまのところ心当たりがないけれど、左右非対称の人物像が想像できる。
蒼いチアリーダーはおそらく月人でしょうね。四角い目。

ものすごくイキのいいエビと蛤とアサリは海の象徴で、水が活性化しているようです。

烏帽子を被った平安貴族風の相棒は僕の言うことをまったく聞きません。これは僕の影ですね。その場にいる人たちを仕切ろうとする自分とまったく従わない自分。怒りが振動となって空間に裂け目がうまれる。一瞬夢の向こう側が見えたようです。

総じて私の夢の情景設定は「学校」がおおいようです。僕は子供の頃からずっと学校がきらいでしたが、反転してユートピアとしての学校に憧れがあるのかもしれません。「うる星やつら」の終わらない日常のようなユートピア。あるいはドクタースランプのペンギン村のような。「だっちゃ」と「んちゃ」いずれにせよ、ユートピア志向で、これは現実社会においても自分の行動原理になっているかな。


夢日記 0429「16塔」第七夜

蟹座6度の月をみる

リビングのソファでくつろいでいると、コンコンコンとノックが聞こえた。
みると中庭側の窓から大勢の人たちがこちらを覗き込んでいる。

見たことある人たちだが名前が思い出せない。
私は窓を開け、挨拶する。

「こんにちは。何か御用ですか?」

言い終わらないうちに彼らはドカドカと家の中に入ってくる。しかも土足のまま。

「ちょっとちょっと、ここは玄関ではないですから、反対側の玄関にまわってください!」

やっとのことで押し返して、玄関にまわってもらった。
この人たち頭がおかしいんじゃないか。つい口から漏れ出てしまう。

すでに大勢のひとたちが家の中に入ってくつろいでいる。
なかに見覚えのある男性がいた。つい先日対談した人物だ。

この人たちはシゲタファミリーですよ、私も含め。と彼は教えてくれる。

よくよく見れば知った顔ばかりだ。それぞれ別の機会に、別の場所で会ったことがあるけれど、彼らが互いに繋がっているとは全然知らなかった。しかも重田一家だと。

なかに映画で見たことのある俳優が二人いた。ひとりは私の好きな俳優の一人だった。彼は見上げるほど背が高い。巨人と言ってもいいくらいだ。

彼とは彼が主演した映画の話をした。とても面白かった、と。
君はスクリーンの中で惹きつけられる存在だ、君は才能があるよ。
彼も嬉しそうだった。彼もまた重田一家だ。

彼らはしばらく滞在した。

重田一家の少年がカメラでなにかを追いかけている。
最初、虫のように見えたそれは子猫だった。

座敷に逃げ込んで、逃げ回っている。
カメラはその様子を追いかける。

子猫はムカデにちょっかいを出している。
ムカデも攻撃的になっている。すでにムカデだかハサミムシだかサソリだかわからない姿になっている。

そのうち、キューっという叫び声が聞こえて、見ると子猫はグッタリしていた。
サソリの毒にやられたのだろう。助からないだろうな。


ーーーー

この傍若無人な来客は私にとっては迷惑千万だが、それぞれ顔見知りでもある。
窓から入ってくるところを見ると、この世の人ではなさそうだ。
このようにしてときどき窓から覗き込む来客が私の家には訪れる。
しかし今回のように大勢が無遠慮に押しかけてきたのは初めてだ。これはひとつの進歩かもしれない。
そういえばはじめて幽体離脱した時は私自身がこの窓から外に出たのだった。
黒い大きな犬と黒騎士が覗き込んでいたのもこの窓だ。

してみるとこの窓は異界との出入り口に設定されているのかもしれないな。


夢日記 0430「16塔」第八夜

見知らぬ街にいる。
これからデパートに行って宝石と靴を買うつもりでいる。

自分のための買い物ではなく、人にプレゼントするためのものだ。

どこにいけばいいか、友人に相談している。
地下鉄に乗ろうとするが、それはやめておいたほうがいいと友人に忠告される。
遠回りだが、地上を移動した方がよさそうだ。

デパートに行くにはまだ時間があったので私は友人たちとテーブルを囲んでいる。
それぞれがお弁当を広げて食べながら話している。
私も自分で作った弁当を食べ始めた。

場面が変わって、飛行機の機内。
いまハワイの空港に到着したところだ。
飛行機をおりる準備をしている。

機内にはカラーで見える人間とグレーの一団が乗っている。グレーの一団はみな同じ姿形をしており微動だにしない。すでに機内清掃がはじまっているのに、降りる気配がまったくない。

そして機内は書類が散乱している。
後ろの女子高生のグループが何かのファイルを探している。私はそれを手伝う。彼女たちはカラーで見える。

悪天候のためフライトが変更されているので、旅行のスケジュール自体が変わっているはずだ。
私は旅行エージェントの連絡先を知らなかったので、現地についてから探さなければならない。

ちょうど機内に元妻の姿があった、おそらく同じエージェントのはずだから彼女に聞いてみよう。

二人で空港を出ると目の前に人工池がありその真ん中にジャングルジムのような高い塔がある。
私たちはそこを登り始めた。頂上から隣の建物への通路があると思っていたからだ。

頂上まで登ってきたが通路らしきものはどこにも見当たらない。
しかたなく再び塔を下っていった。塔の下は家族連れで賑わっていた。子供たちの黄色い声が聞こえる。

そろそろ夕方だ。私は元妻にエージェントの連絡先を聞く。
うまく連絡がつくといいのだが。

ーーーー

デパートやショッピングモールが登場する夢は階層を同じくするようで、過去に見た同様の夢に繋がっていく。
同じ振動数のなかに浸かっているようだ。記憶としてあらわれるのか、再び同じシーンを見ているのか定かではないが。

今日のデパートが特徴的なのは買い物をする目的が明確だったことだ。たぶん「おみやげ」的なものだったと思う。特定の人にあげるためのものではない。いつもは通過するだけの背景なのに。

空港前の人工池は欧州の高級自動車メーカーが作ったものらしい。
私は足を滑らせて池に落ちた。でも濡れるのは全然気にしてない。
池の中央に島があって、そこに塔があった。上の方に行くと螺旋階段になっており、その頂上に避雷針のような尖塔が伸びていた。


夢日記 0501「16塔」第九夜

裏の玄関の傍に壊れかけたプラスティックのタライが置いてある。
そのタライのなかになにかいる。

最初は猫かと思ったそれは小さいヒトだった。
タライのなかでまるまって、肘をついて遠くを見ている。
寝てはいないようだ。

今日は天気が良くて、風もない。気持ちいいのだろう。

よく知っている顔のようだが思い出せない。
あるいはまったくの初対面かもしれない。

髪が長くてコロボックルのようでもある。
着ている服も変わっている。

僕は声をかけずにドアを閉めた。


夢日記 0502「16塔」第十夜

僕は大学の大教室にいる。

若い人に混じって社会人らしい人たちの姿が見える。それでも僕が最年長だろう。
みな机の上に新しい教科書を出して講義が始まるのを待っている。
教科書の表紙には「構造力学」と細い明朝体で印刷されている。

僕は教科書があることさへ知らなかった。あるいは知らされなかったのか。ここでも僕は異邦人だ。
とにかく僕は教科書なんてどうでもよかったので、そのまま教室の最前列、教壇の前に腰掛けた。隣には知人が座っていた。

教壇には大小さまざまのぬいぐるみがぎっしり飾られている。クマやウサギやキリン、各種キャラクター物のぬいぐるみ。そのなかに女性のH教授が埋もれるようにして講義の開始を待っている。

講義の開始前に、数冊の書籍が受講者のあいだで回覧されている。どれも建築関係の書物で、布切れなど実際の素材が添付されている。

チャイムが鳴った。彼女の講義が始まる。
彼女は数学者で建築家。この学校の名物教授らしい。TVにも時々出ている。
この教室は彼女専用で、いつ来てもぬいぐるみが溢れている。

休憩時間になり、僕は校舎の外に出る。
H教授も外に出ていて、友人が彼女に挨拶しに行った。
僕は遠くから彼女に会釈をする。

休憩時間を挟んで彼女の講義が終了した。僕は机に伏して寝ている。
ふと目を覚まして顔を上げたらH教授の顔が間近にあった。とても近い。大教室には教授と僕の二人きり。

彼女も驚いた様子で一瞬怯んだが、再び顔を近づけて話す。

「さっき、下であなたと会った時、笑顔がとてもきれいで驚いたの」と彼女は言う。

「それは嬉しいね、はじめて言われた」

それからしばらく二人はまるで寝物語のように顔を近づけて話した。
僕はすごく眠いのだけれど、彼女の声がとても心地いい。彼女も眠かったみたいだ。

場所が変わって、H教授の建築事務所。広くはないが明るく清潔な部屋だ。建築事務所としてはめずらしい。
彼女はモニターにむかって作業している。僕からは彼女の小さな背中が見える。

「この事務所では構造模型はつくらないのですか?」と僕は質問した。

そばにいたメガネをかけて禿げた初老のスタッフが答える。
「模型はこっちの部屋のレーザーでつくってるよ」

見ると恐竜の模型が整然と並んでいる。
それからしばらく彼と模型についての雑談が続く。


場面が変わる。

僕は自宅アトリエにいる。叔父さん叔母さんも一緒だ。

なにやら外が騒がしい。ご近所の人たちが道路に出てきて盛んに話している。
うちの近所にこんなに人が住んでいたのかと思うほど集まっている。
よく見るとみな手に手に道具を持っている。鍬や鋤やシャベルなどなど、それぞれだ。

ふいに真っ黒い煙が地を這うようにして一直線に僕のアトリエめがけて押し寄せてくる。
どこか高台の場所から駆け降りるように走ってきてアトリエ玄関のガラス窓にぶつかり、空に向かって舞い上がった。
煙は建物を取り囲んで一瞬のあいだ、あたりは闇に包まれた。

隣に住んでいるおじさんが「火が入ったぞ!」と叫ぶ。

みるみる炎が広がって、すでに建物の天井からも火が噴き出している。

火砕流だ。高温の煙が家家を薙ぎ倒して僕のアトリエに衝突して止まったのだ。

僕は介護部屋のベッドにいる父親を抱き抱えて車椅子に乗せようとするが、もたついている。
同時に火災保険の失効期日が5月12日だったことを思い出す。
よし、ギリギリセーフだ。

と思ったところで、目が覚めた。
なんだ夢か、燃えてもよかったのに。

ーーー

他にもたくさん夢をみていたようです。
夢はほとんどが言語化できなくて、むしろ言語化できない夢の方が私にとっては重要に思われるのですが、それは目覚めた時の充実感でしかありません。

このようにある程度ストーリーのブロックになっている夢は比較的、言語化しやすく、書きながらも遡って思い出すことができるので楽しいことは楽しいのですが。


夢日記 0505「16塔」第十一夜

最初は白いひも状の(ストリング)ブロックがでてきた。
それが連なってひとつの形をつくる。
二番目に平面的なブロックが登場する。それが輪郭を埋めていく。

ストリングブロックとブロックで出来た形は裾が左右に広がる山のようで、まるで北斎が描いた富士のようだった。


一夜明けたら大雨で、全面道路は河と化していた。
黄土色に濁る水がゴーゴーと唸っており、向こう岸まで50Mはあろうかと思われる。

僕のかたわらに先輩のTさんがいる。Tさんは目の前の濁流を見ながら思案しているようだ。
僕はTさんに話しかける、
「Tさん、どうします? 渡りますか。」
「そうするか」
「ちょっと待っていてください、着替えますから」と、僕は服を脱いで水泳用のパンツに着替える。
事前にプールで泳ぐ準備をしていたからだ。

そしてTさんと僕たちの一団は濁流の中に入っていく。


僕はある街のホテルに滞在していた。
玄関でルームキーが落ちているのを見つけた。よく見ると二つのキーがあった。
鍵の端にチェーンがあって、その先に木の棒がくっついている。

僕は二つのルームキーをフロントに持っていった。
「玄関で拾ったんですけど。。。」

そのとき自分もキーを持っていないのに気がついた。
フロントの係の人がそれぞれのキーの部屋番号を調べている。
ひとつは私の父の名前で予約されたものだった。


僕はまだ旅先にいる。
帰るために荷造りをしている。
しかしどこを探しても帰りのチケットが見当たらない。

ま、いっか。このところチケットを無くすのには慣れている。
もしかしたら帰りはチケットがいらないのかもしれない。

そうこうしているうちに、滞在先の僕に大きな荷物が届いた。
中を開けてみると大量の本が入っている。
主に画集が多いようだ。そしてそれぞれの本には付箋がたくさんついている。

かたわらでそれを見ていた友人が言う。
「それRさんからのやつじゃない?」

そういえば先日Rさんと会った時、そんな話をしていたな。資料を送ると。自分にはもう必要ないからと。

これから帰途につこうとしているのに、この大量の本をどうしよう。
ひとまず、この本はここに残して、また来ることにしよう。

ーーー

旅先から帰ろうとしている場面はよくあります。
そして帰りのチケットがないというシチュエーションもたびたび夢に出てきます。
その時は焦りますが、そもそも来る時もチケットを持っていたかどうか。
たぶん持っていなかったんじゃないかな。

ということに気がつきました。


夢日記 0506「16塔」第十二夜

夢があまりに面白すぎて、夢に浸ってディテールを定着できなかったのですが、一言でいえば「探偵もの」
昨日の送られてきた書物の夢の続きともいえるような設定でした。

ある男と(最終的にわかるのですが)ある刑事の対話が続きます。
私はその男なのか、刑事なのか、その両方なのか定かではありません。
ストーリー全体を俯瞰しているような感覚です。

インタビュー形式で対話が積み上げられていきます。
1、2、3、4、・・・。その都度事件が明るみになっていきます。

男は刑事に、8045039から8045038、8045037・・・というように連番のカードを大きい数字から順に見せられます。最後の札は見えません。宝くじの連番10枚セットのようなものです。

そしてそれが事件の決め手になったようです。
最終的に刑事はその男に告げます。

「いま、君の雇用者を逮捕した。もう安心していいよ」

刑事がインタビューしていたその男はある男の「影」で、その実体を捕まえた、というわけです。
最後のくだりは夢の中の自分も予期してなくて、けっこうなカタストロフがありました。

全体が謎解きのようになっていて、今は曖昧だけど、いずれティテールが思い出されるかもしれません。


夢日記 0507「16塔」第十三夜

どこかの校舎の2階、美術教室にわたしはいる。
目の前に、網目状の風船のようなものが浮いている。視覚的にはポリゴンの卵のようなものだ。金属質のワイヤーでできている。
その網目状の風船が分解したり再生したりを繰り返す。
それを繰り返すうちに、ある瞬間から風船の形状が欠けて新しい風船が加わった。風船は歪な形をしたまま、分解し再生する。わたしはその球体がなんのために存在しているのか、この行為自体がなんなのかをしきりに考えている。あるいは思い出そうとしている。

階段を降りて、一階の廊下を走り出す。とても爽快な気分だ。
明日は早起きして、新しい「人体」を設計しなければならない。

校舎には「大」という文字が浮かんでいる。

グラウンドでは人が集まってイベントが行われている。
ブルーのミニの衣装を着た女の子たちがボールを使ってパレードをしている。

グラウンドの端のフェンスの裂け目から1匹の大きな虎が侵入してきた。
グラウンドにいた人たちは蜘蛛の子を散らすように逃げまどう。

トラがこちらに向かってくる。
わたしとそばにいた数人の友人はフェンスを駆け登り退避する。

その動きに気づいて、トラもフェンスを登ろうとしている。
友人たちはフェンスを超え学校の敷地外に逃げていった。山の中に入っていく。

わたしはまだフェンスの上にいて、トラの動向を観察している。でも視界が悪くてなかなか確認できない。

わたしは思い切ってフェンスを飛び降り、グラウンドの中に戻った。
そして四つ足でグラウンドを横断して走り、校舎の一階を走り抜け、今は2階に向かおうとしている。
自分自身がトラになったようだ。力が漲っている。

校舎には「100」という文字が浮かんでいる。

美術教室にもどる。
ポリゴンの風船にはワイヤーの部分に面がはられていた。
もともとの原型の部分には緑色の面が、新しく加わった部分には白色の面がそれぞれ生成された。

なるほどね。


夢日記 0508「16塔」第十四夜

ゴルフのカップに突き刺さるフラッグスティックのような棒が私の目の前にある。
旗はゴルフのそれよりもっと長く棒の中間くらいまで伸びている。

そこに九つの石を使って術をかけるはずなのだが、よく思い出せない。
おそらくそれは生まれ変わり、死に変わることに関連していたはずだ。

一つの魂が旗に囚われている。
私は(もしかしたら傍に相棒がいたかも知れない)その魂を助け出したいと思っている。
一つの石を使って、丁寧に術をかける。助かるかどうかは微妙なところだ。
丁寧に、念を入れ、そして手放した。


私は年老いた父と一緒にいる。
若い頃の母もいる。だが母はすでに痴呆症を病んでいるらしく、目の焦点が定まらず同じことを繰り返す。

「あの子を連れてきてちょうだい。女の子を返してちょうだい」と父に訴えている。

父は知らぬ顔をして取り合わない。母は窓から身を乗り出して飛び降りようとする。
私は母を抱いて、「大丈夫だから、心配しないでいいから」となだめる。

母は「あんたが一番好き」と私にうなだれかかる。

再びフラッグスティックの場面に戻る。

今度ははっきりと相棒の女性が目の前にいる。
旗は立っているが、まだ魂は引っかかっていない。

唐突に私はその相棒に向かって告げる。

「結婚しよう!」


夢日記 0514「16塔」第十五夜

ある時空のなかに自分が居る。
もうひとつの時空の中に少し前の自分が居る。
二つの時空は個別に存在するのだけれど、いまこの瞬間ではいまの自分と少し前の自分が繋がっている。同期している。

これはなかなか奇妙な体験で、言葉ではうまく言い表せないのだけど、
今の自分と少し前の自分は交換可能で、意志によって瞬時に入れ替われる。指をパチンと鳴らすと簡単に移動する。

過去から未来は見えないのだけど、今の自分からは過去が見えるので、過去から今に至る時間を書き換えられる。

この能力がとても面白くて、夢の中で色々試して遊んでいたのですが、なにをやっていたかというのはすっかり忘れてしまいました。

かたわらには無限に続く一直線の広大な水路のようなものがあって、無量の水(的なもの)がゆっくり流れている。とてもやすらぐ風景でした。


夢日記 0515「16塔」第十六夜

わたしの存在をコード化して「NFT」のようなものをつくっている。
「私」というパッケージ。
何層にも縦に積み上げられたレイヤーには私自身が書き込まれている。

一番上の層にはこのパッケージ自体の取扱説明書がテキストで書き込まれている。
そのすぐ下のレイヤーにはカラフルな液体が入った透明な小瓶が収納されている。
その一つ一つは私の基本情報であるらしい。

黄色やピンクやブルーの綺麗な液体が試験管状の容器に半分くらい入っていて、たてよこに整然と並べられている。
このレイヤーは冷蔵庫の内部のようでもある、とても静かで、ひっそりしている。

もう一つ下のレイヤーは細分化された情報がぎっしり書き込まれており、それは適時追加され、修正され、上書きされている。
上のレイヤーに比べるととてもにぎやかだ。そこは常に変化しており、最下部の方は霞んで見えない。

さながら高い高い塔の上から下を見下ろしているようだ。
上部の形態や構造ははっきり見えるのだが、下部に行くほど細かくなって基部はみえない。

でもこれが一つの単位で一つのパッケージだということは認識されている。

そういえば、第二層の液体が収められた冷蔵庫レイヤーも次々と新しい液体が追加されていたようだ。私はそれを少し離れたところから観察している。


夢日記 0516「16塔」第十七夜

私は4つの布帛を手にしている。
地水火風、世界の四つのエレメントをそれぞれに変換した布である。
変換してくれたのは私の目の前にいる人で、商人だか、技術者だか、あるいは神様だったかもしれない、とにかくそれができる人だ。そのために私の前にあらわれた人だ。
私のリクエストを聞いて、布を渡してくれた。
私は次々にその布を肩にかけていった。

おもしろいことにそれぞれの布は種類の違ったパンに紐づけられている。
商品棚に並んでいるパンはもっとたくさんあったが、私は好きなパンを4つ選び、それが4枚の布になった。
またそれぞれの布は数式でできており、私はわからなかったが変換する時もなんらかの関数があったようだ。
さらにその変換式とログは長文の漢詩でもあり、ネット上に公開されたその漢詩が一部の人たちの間でバズっていて、私にもその反響が聞こえてきた。
私はそれを聞いてちょっと得意げな気持ちになる。

私はその4枚の布を肩にかけたまま外界に出た。
いずれその布をもういちど溶解させてなんらかの用に供するつもりだ。


私はこれから仲間と一緒にステージにたつ。
私のパートは太鼓である。となりの友人は笛を持っている。三人構成のトリオだからもう一人いるはずだ。

外は大嵐で演奏は一時中断している。
雨のなか、他の演奏者たちは大型バスでどこかに避難する。私たち三人はその場に居残って、彼らが帰ってくるのを待っている。帰ってきたらすぐに私たちの出番だ。


夢日記 0517「16塔」第十八夜

おんなの人と一緒にいる。
二人とも全裸で抱き合っているようだが、私はじつは彼女の腸の中にいる。
腸の中の空間は意外にも広くて、ところどころに消化中の食べ物がドロっと付着していたりする。
私はその腸内空間にいながら彼女と話している。
ちょっと汚れてきたから、掃除したほうがいいよ、と彼女に言った気がする。

その後、私は彼女と結婚したらしく、いまは一緒に住んでいる。
となりに彼女が横たわっていて、耳元でなにかを話している。


今日は村のお祭りで、近隣の家から人が出てきて、みな一軒のお家に向かっている。
前庭の石垣を登り、玄関をくぐり、二階の座敷に通される。障子を開けるとそこにはグラウンドが広がっていて、どうやらそれが祭りの会場らしい。
各集落には同じような集会所があるらしく、グラウンドを囲むようにしてそれぞれの家から村のみんなが顔をのぞかせている。
私はちょっと用事があるからと言い残して、その集会所をいったん立ち去る。

そしてなぜだかわからないのだが、葬式用の花輪を持って帰ってきた。それも私とも祭りとも近隣の人とも全く縁のない、使い終わった廃棄前の花輪が二組。

結局その花輪は使われることなく、その場に残された。
私は後始末をどうしようか、と思案している。


祭りの余興でそれぞれのグループが芸を披露している。
分科会のようなものだろう。座敷の中でそれは行われている。
上座に長老のような人が座って、指示を出している。
私たちの出番が来た。男ばかり、十数人が全裸になって仁王立ちしている。
音楽が流れてきて、男たちは足でリズムをとりながら小刻みに上下する。

まるで紙相撲のようだ。規則的なリズムに合わせて、男たちは上下振動しながらランダムに少しずつ位置をずらしていく。腰を落として、胸を張って、大胸筋と大腿筋に力がはいる。
ときに隣の男とぶつかる。が、みな一様に無表情だ。

あるいは旋回舞踏のようでもある。グルジェフのダンスの紙相撲バージョンだ。


私は海岸にいる。
すでに2匹の魚を釣り上げている。キスが2匹、魚籠のなかに入っている。
私は新しい釣り竿を試すために今一度針を海に向かって投げ込んだ。
餌も何もつけずに投げ込んだのだが、巻き戻してみると3匹目のキスが釣れていた。
ラッキー。


夢日記 0518「16塔」第十九夜

私はいつのまにか透明な緑色の液体が入った小瓶を持っている。
L字型のインク瓶のようなものだ。さらにそれらには時差がある。つまり一週間前にひとつ、次の一週間にひとつ、といった具合に間隔をおいて二つ。そうしてその次の週も小瓶を持っていたような気がするが、それは緑色ではなくピンク色だったかもしれない。白色だったかもしれない。

誰かに手渡されたのだろうが、誰だったかは思い出せない。
気がついたら持たされていた。ごく自然に。

はて、これは何に使うものだったかなと、夢の中で思い出そうとする。
飲み物ではなかったな。
たぶんその小瓶のなかの液体には情報、記憶が振動として書き込まれている。
私はその液体の界面に意識を集中してみる。水の振動と同期しようと試みる。


私は講堂のような階段状の空間にいる。
私はここでプレゼンテーションをすることになっている。
一番後ろの座席、一番高いところで演壇を眺めおろしながら、開演を待っている。

私はある人が来るのを心待ちにしていた。
ふと入り口を見ると見覚えのある影が見えた。
小柄な体つき。髪を緑色のメッシュで染めている。大きいトートバッグを抱えている。

彼女だ。かつての恋人である。
彼女は手を振りながら笑顔でこちらに近づいてくる。
そして21番の席に座った。
通路を隔てて私の隣の席だ。

「来てくれたんだね、ありがとう」
「今日はみんな来るよ、みんなに声をかけたから」と彼女。

私は少し緊張しながら、プレゼンの準備をしている。


夢日記 0522「16塔」第二十夜

私も今朝の夢の中ではインドネシアのバリ島にいました。
あまりよく覚えていませんが、
ウブドゥという村に着いて、徒歩でマーケットに向かうところでした。
そこで売っているバビグリンという豚の丸焼きを食べに行こうと思ったからです。
豚の皮をカリカリに焼いて、ナシゴレンと一緒に食べるのですが、これは絶品です。

途中、セーラー服を着たおさげ髪の少女とすれ違いました。学校に行く途中だったのかもしれません。
その女の子は三つ目でした。おでこのところに三つめの眼があって、私の二つの目と彼女の三つの目が合いました。とても澄んだきれいな目でした。同じようなセーラー服を来た三つ目の少女が二人通り過ぎました。

そのほかにもいろいろな場所に立ち寄った記憶が量としてあるのですが、詳細は覚えていません。私自身にとってその環境がごく自然で、あたりまえで、夢そのものの中に浸っているときは普通すぎて、覚えていないことのほうが多いようです。

三つ目の少女とすれ違った時、ドキッとしました。だから記憶に残ったのだと思います。


夢日記 0524「16塔」第二十一夜

私は管理人からアパートの鍵を渡された。
そこは木造の長屋のようなアパートで、屋根のかかった広い土間を挟んで両側にドアが並んでいる。屋根の隙間から薄明かりが差しているが、土間はじめっとしていて薄暗い。

私は鍵に付いたブルーのタグの番号と同じドアを探しているのだが、なかなか見つからない。
ドアに書かれた部屋番号は不規則で、隣り合ったドアが続き番号とは限らない。
それにタグの裏にも番号が記載されていて、どちらが部屋番号を表すのかもわからない。

うろうろしていると住人から声をかけられた。黄色いトレーナーを着て無精髭を生やした坊主頭の若者だ。
「初見の方ですか?こちらにどうぞ」と言って玄関らしき場所に連れて行かれた。

そこは土間に続く広々とした板張りの空間で下駄箱が並んでいる。学校の昇降口のようだ。下駄箱はとてもカラフルで、赤や黄色や青などで色分けされている。
下駄箱に収まりきれないような巨大なサンダルが目についた。
ビッグシューズだと、近くにいた住人が教えてくれた。誰が履くんだろう?

二階にトンネルがあるから、そこを通って部屋にいけばいいよと、その住人は言う。
なるほどここが玄関で、さっき玄関に見えたものは裏口なんだなと私は了解した。

私が靴を脱ごうとしていたら、近くにあるバケツをひっくり返してしまった。
樹脂のような液体が足下に広がっていく。まわりの住人は面白がって見ている。
私は液体を避けようとしたのだが右足はどっぷり浸かってしまった。

場面が変わってアパートの内部、生協のようなホールにいる。
そしてそのホールは天井まで水でいっぱいに満たされている。
私たちは水の中で普段通りに呼吸をし、会話をしている。
ホールのなかにはそのアパートの住人が何人かいて買い物をしているようだ。

さっき玄関でひっくり返した樹脂のような液体が足下にべっとりくっついている。
水の中でその液体は固まり始め、その一部が親指大の魚のような形態になったかと思ったら、元気よく泳ぎ始めた。
おおお、命が生まれた。と私は驚いている。
いつの間にか私は主客ふたつに分離しており、その主客が転倒し始めている。

水の中で固まった液体は次々に分離して、魚となって泳ぎ出す。その魚自体も透明で、光を反射しながらどこかに泳ぎ去って見えなくなった。
最後に足下に残った液体の塊が人の形に固まって泳ぎ始めた。

「ああ、聖徳太子だ。」と客体の自分が主体の自分におしえる。
いわゆる歴史上の聖徳太子とは似ても似つかぬ姿なのだが、客体の自分はそれがショウトクタイシという名前であることを知っていたようだ。それは透明で頭と手足があり、子供サイズだ。カッパのようにも見える。

主体の自分もやっとその姿に気づいて、驚いている。

ーーー
またもや水ですね。今回は直喩の水でした。
水の中で液体が固まって透明な実体が生まれ、泳ぎ出す光景はドキッとしました。
靴を脱いで、二階のトンネルから各部屋に続くというのも妙に納得しました。
あのカッパのような透明な聖徳太子はなんだったんだろう。


夢日記 0603「16塔」第二十二夜

三つの光る石がある。
ひとつは青緑色に輝く石。二つめは赤色に、三つめは淡い黄色に輝いている。
私はその三つの石の引力と斥力のバランスを推進力として宇宙を旅している。
その三つの石の一つが消耗して輝きが衰えてきた。どの石だったか忘れた。
私は星に不時着して石に力が満たされるまで休息している。
長い休息。眠っているようだ。

私はかたわらに居る女性と一緒に五つのムービーを順番に見ている。
そのなかでも特に気に入ったムービーを見ていたが、途中でなにか用事ができたのか、エンディングまで見ることができなかった。

私たちは長年住んでいた家を引っ越した。
代わりに友人家族がそのうちに引っ越してきた。
私たちはその友人宅、かつて自分たちが住んでいた家に遊びにいった。
他の友人たちと一緒に。7、8人はいただろうか。
遅い時間だったが友人宅のドアをノックした。
しばらく経って友人が玄関に出てくる。

家の中に通された。
なかは広々としていて自分たちが住んでいた空間とは思えない。
友人の自慢のコレクションであるロケット砲を見せてもらった。
部屋の中で試射をした。爆発しなかったが、ほんものらしい。

奥に彼の妻とその女友達がいた。ソファで横になっている。
彼女たちは私たちの訪問を快くよく思っていないらしい。

私は大型モニターで娘の幼年時代のビデオテープを見ている。
黒い小型犬と赤ちゃんが遊んでいる。

家の中からギギーっと唸るような音が聞こえた。
見ると、木造の太い柱が鉛筆削りで削り出した筆先のようになってスピンしている。
柱はいまにも折れそうだ。

「危ない、崩れるぞ。みんな早く外に避難しろ!」わたしは叫んだ。

皆を避難させて最後に残った私は柱の状態を記録するべく、写真を撮りに再び家の奥に入っていく。


夢日記 0609「16塔」第二十三夜

このところ夢の抽象度が高くなって、なかなか言葉にするのが難しい。
目を瞑るたびにそのまますっーと夢の中に入っていくのだが、あまりにも当たり前すぎて夢をみている感覚が希薄です。系統としては同じ夢のようです。

たとえば今日の夢は自分が金魚になったような感覚で(じっさい金魚のヴィジュアルを見たわけではないのだが)、白い腹の部分が分割されて切り離されようとしている。なにかが生まれ落ちようとしている。
ただ、その分割されたものの中に何が入っているかは今のところ全く不明で、自分自身もなにが入っているのだろうかと、興味津々。それはバッグにも似ていて、ファスナーのようなものがついている。そのファスナーを中心にそれがまた二つに分割しそうになっている。私はただそれを見守っている。

また別の日の夢ではペン先のようなものがあって、そのペン先の先に、もう一つのペン先が現れる。そしてその先にまたペン先が現れる。その先はない。

二つの夢の共通するところは2回分割を繰り返すこと。
実際に金魚やペンが出てきたわけではないのだけれど、強いて言葉にするとすればそういう感じ。
もう少しでわかりそうなんだけど。


夢日記 0611「16塔」第二十四夜

マンションの高層階の居室にいて白い貫頭衣を着ている。それが自分かどうかわからない。誰かと向かい合っているようだ。

その人はその部屋から引っ越しをしようとしているようだが、荷物を片付けながら荷物のひとつひとつを確認して分類して並べ替えようとしている。本棚に本を差していく。
片付けがおおかた終わった後で白い人(私?)は陶器のような硬い物質になっている。
その背後には同じく陶器の便器がある。
便器のレバーを押すと水が勢いよく流れ始め、便器から溢れて部屋中を満たす。
水はさらに部屋から溢れて下階に流れていく。
上階から下階へと水がとめどなく溢れて押し流していく。

ああ、また水だなーと思って目が覚める。


夢日記 0614「16塔」第二十五夜

どこかの外国の飛行場。ATMでお金を下ろそうとしたらカードを受け付けない。
係の女性職員がやってきて、この国ではカードに顔写真がないと使えないとのこと。
顔認証が必要なのだ。

職員はとても親切で日本語も話せる。
カードを作成するための機械に案内してくれた。
「良い旅を!」と彼女は去っていった。


ここもどこかの外国の街中。ホテル前の広場に人が集まっている。
なかには知り合いの顔も見える。
彼らは吸っていたタバコをそれぞれに空高く投げ上げた。
タバコの火は空で花火のように爆発する。
一人また一人と、同じことを繰り返す。爆発の激しさが増していく。
彼らは何かを決意しているようだ。自爆する気らしい。

私は巻き添えを食わないように注意深く火の飛跡を追いかける。


夢日記 0615「16塔」第二十六夜

人が大勢集まっている。なにかのパーティーらしい。
屋敷の裏に大きなプールがあって、そこでゲームが行われている。

ビニール袋に現金が入っていて、それがプールにばら撒かれる。
それを潜って競いながらゲットする。

私も目の前に投げ込まれたビニール袋を追いかけて水中に潜った。そしてゲットする。
そのまま潜水しながらプールの底に沈んだ袋を次々とポケットに詰め込んでいく。
不思議と息が続く。
袋の中には現金だけでなく、何に使うかわからない機械装置のようなものも入っている。
ポケットのなかはすでにパンパンの状態だ。

私はプールから這い上がって、獲得した商品をまわりの人たちに見守られながら開封している。現金は少なかったが奇妙な装置がたくさん出てきた。


夢日記 0616「16塔」第二十七夜

私と娘と、娘の担任の教師。三人が港にいる。
小さいボートでこれから湾の中に漕ぎ出そうとしている。
娘は釣り竿とバケツを持ち、教師は娘に釣りを教えようとしているようだ。
今日の海はとても静かで風もない。いいお天気、いい釣り日和だ。

私はその時ボートに乗っていたのか、あるいは港からボートを眺めていたのか、定かではない。
しばらく経ってボートが港に上がった。
バケツのなかにはカレイやカサゴやアジなど5、6匹の魚が跳ねていた。
なかなかの釣果だ。娘も満足そうだ。

私は教師と話しこんでいる。
私の友人である哲学者をその教師は知っているらしい。

港からウチまではとても近いのだけど、ボートを陸にあげるのは一苦労だ。
とりあえず娘に釣り道具だけ持って帰るように告げた。
私はこのボートをこのまま浜に置いていこうかどうしようかと迷っていた。
海岸は潮がすっかり干いて、黒々とした砂浜が露出している。
めんどうくさいな、このまま浜に残していこう、と私は思い定めた。


また水だなー、と客観的に思いながら目覚めた。


夢日記 0617「16塔」第二十八夜

洞窟のような神殿にいる。あたりは薄暗く奥の祭壇だけが松明で照らされている。
祭壇には司祭のような格好をした老人が椅子に座って、立ち並んだ人々に何かを授けている。
彼らは膝丈の粗末な麻の貫頭衣を着て、腰の部分をベルトで縛っている。
足には革製のサンダルを履いている。

ローマ時代だろうか、ギリシャ時代だろうか、服装から察するにもっと前の時代かもしれない。
顔の作りは西洋人だ。体つきも骨太でがっしりしている。
彼らは三人1組で一様に緊張しており、司祭から名刺大のパッケージをうやうやしく授けられている。
パッケージの中には小さく畳まれた紙が入っていて、その紙には「なまえ」が書かれている。

私は司祭の背後にある祭壇のさらに一段高い台の上で事の成り行きを見守っている。

一人の背の高い男が司祭からパッケージを受け取ったあと、少し離れた場所でパッケージを開封しようとしている。
男はとても緊張している。パッケージを開けて二つ折りにされた紙を取り出す。そこに書かれている名前を確認する。
男の顔が急に明るくなった。安心したようだ。
男は私に近づいてきて、握手をしハグをする。「ダルトン(ダルトリー?デイモン?)だ。」とても嬉しそうだ。

三人組の中のまた別の男も緊張した様子で紙を見ている。頭が禿げ上がった、やはり体格のいい男だ。
私は台の上で正座をしながらその男の様子を見ている。紙を見て、やっと安心したようだが依然として厳しい表情だ。
私は彼を祝福しようとしたが、彼は私に気づかないようだった。


場面が変わって私はもとボクシングチャンピョンの男と一緒にいる。
彼は言う「振動数で判断すれば、勝ち負けははっきりする」
振動数を使えばもっと挑戦者が増えるのに、と言いたいようだ。
なるほど。。


夢日記 0620「16塔」第二十九夜

そこは自宅のキッチンと大学のゼミ室が融合したような部屋だった。
窓から朝陽が差し込んでレースのカーテンが風に揺れている。
家族と近所の友人たちがテーブルについて一緒に朝食を摂っている。
遅く起きた僕はこれから朝食の席につく。
食卓のお皿の上にはどこかで買ってきたらしい菓子パンが乗っかっている。
今朝は忙しかったと見える。めずらしく簡略化された朝食だ。

僕が食事をしているとM教授から声がかかって、ちょっと手伝ってくれないかと言う。
見るとキッチンの床の上に数種類のフランスパンの断片が散らばっている。それもナイフで綺麗に切断された等分の断片たち。
見たところ色の違う三種類のパンらしい。
教授によると、これらの断片を集めて元の形にしたいということらしいのだ。

いいですよ、僕はこういうの得意ですから。と教授に応える。もちろん教授はそれを知ってのことだろう。
まず色別に分けて三つの母集合を作り、それぞれに再構築していきましょうよ、と僕は教授に提案する。
すぐに取り掛かってくれと教授は言うのだが、僕はまだ食事の途中だ。
食事が済んでからかかりますね、と僕は言ったが、なぜかM教授は悲しそうな顔でテーブルに伏して固まっている。


僕は教授の仕事は忘れて、そのまま仕事場に向かった。
先日から映画の撮影に使うシリコン製のマスクを製作している。今日は仕上げの作業をする予定だ。
女性の頭部を石膏採りして三つのマスクが出来上がった。とてもいい仕上がりだ。
三つのうち二つは同じ顔で、もう一つは顔の部分だけがくり抜かれている。顔なしだ。

ひと段落して休憩のために同僚と一緒に外へ出ようとしたら、出口付近にタンクローリー車が停まっていて、ホースの先から雪のように白いスチロールのペレットを猛烈な勢いで噴き出している。
僕たちはその白いペレットの嵐を避けながらなんとか外に出ることができた。

外は一面の雪景色で道も定かではない。
空は晴天、雲一つない。鴨が三角形の編隊をつくって青い空を横切っている。
そして突然その中の一羽が急降下して僕を目がけて突っ込んできた。
首に青い筋の入った鴨に首筋をつつかれ、僕は前方も見えないまま闇雲に逃げる。

一緒にいた同僚が背後から「危ない!」と叫ぶ。
僕は雪で境目がわからなくなった崖を踏み抜いて、今まさに落下しようとしている。
同僚は咄嗟に手を伸ばして僕の手を掴む。
一瞬、僕は頭上の同僚と目があった。同僚の顔の背景には真っ青な空が見える。同僚の顔にはあきらかに諦めの表情が見て取れる。
同僚はそのまま僕に覆いかぶさるように崖の下に吸い込まれていった。僕は崖を離れた状態でなぜか中空に浮いたまま同僚が落ちていくのをただ見ている。


夢日記 0625「16塔」第三十夜

懐かしい顔が集まっている。もう何十年も会ってなかった友人たち。
ここはどうやら同窓会のようだ。友人たちが車に乗って次々と到着する。
私は黒い服を着て、カラスの羽のようなガウンを羽織っている。両肩に目にも鮮やかな真紅の染めが施されている。
他の友人たちの衣装もそれぞれに煌びやかで野生的で、集まった姿はさながら山賊のようである。大集団のなかには旗さへ掲げているものもいる。
高台にいた野生の動物たちが一斉に急斜面を駆け降りている。土煙があたりを覆い隠す。そして山賊たちもそれに続き馬に乗って駆け降りる。
帰還の旅。私たちはハワイに行こうとしている。

小惑星のような岩石と、緩やかに曲線を描く円形のチューブ、そして直線が鋭角に折れ曲がって続く四角のチューブ、三つオブジェクトが連なっている。
それはマッシブな岩石的思考と、どこまでも続く曲線の思考と、常に直線的で角度をもつ、折れ線の思考を表している。
そしてその三つはその順番に繋がっている。


夢日記 0627「16塔」第三十一夜

突然大きな揺れがきて、立っていられないくらい前後左右に揺さぶられる。
私はマンションの高層階の一室に家族と一緒にいる。互いのからだを引き寄せてかばい合いながら、そして転倒する家具を避けながら床に這いつくばっている。
壁際にあった古い大きな箪笥が滑り落ちてきた。床が大きく傾いている。建物全体が傾斜しながらゆっくり倒れようとしている。やがて揺れはおさまり、建物は地面に静かに着地した。床が垂直に立ち上がり、家族は一方の壁に団子になって押し付けられている。
外に出なければ。私たちは床をよじ登って今は天井となっている反対側の窓を開けて外に脱出する。

高層マンションは海岸の砂地に横倒しに着地している。海岸はすっかり潮が引いて、遠くに黒い壁が立ちあがっている。
まずい、津波がくるぞ!
私は家族を促して裏山に登る。できるだけ高くに。
やっと山頂近くにたどり着いて周りを見渡すと、空は紫色に光っており、オーロラのような緑の光のカーテンに囲まれている。
そして大量の海水が押し寄せてくる。あちこちの山頂の一角だけが島のように取り残されて、そこに逃げおおせた人々がしがみ付いているのが見えた。


1番から15番までを二つに分けて、1番から9番まで、7番から15番までのグループで訓練を行なっている。
今回は手強い相手だ。主力は7、8番になりそうだ。
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なにかの訓練をしているのは覚えています。夢の中ではごく自然なこととして感じているのですが、起きてみると意味不明。重なり合った部分があってそこが重点ポイントだということも覚えています。6番から9番までのあいだにありそうな。


夢日記 0628「16塔」第三十二夜

人が大勢集まっている。地下にあるバー、とても広々としたフロア。
手に手に飲み物を掲げて乾杯している。
いろんな人と話した気がするが記憶に残っていない。

なかに一人の女の子がいて、その子だけがどこか遠くから来ているらしい。
やがてその子を迎える車が到着した。かなりゴツいトラックだった。ドライバーは顔見知りだった。彼女を見送るために皆外に出てきた。
女の子は助手席に乗り込むと、窓を開けて僕にプレゼントを差し出した。
毛糸で編んだ、帽子と手袋とベスト。さまざまな綺麗な色の毛糸が混ざり合った編み物だ。
僕はお礼を言って、ヘルメットの上から帽子をかぶって見せて写真を撮った。
「今度会う時までに何か考えておくよ」と僕は女の子に告げる。

僕には兄弟がいて二人とも格闘家だったようだ。
僕も強かったが弟も敵なしの強さだった。
いろんな相手とスパーリングする。まずは弟が相手をして敵を倒していく。露払いのようなものだ。僕が戦うまでもない。
二人とも日々訓練をしている。全身に力が漲っている。強い相手を切望している。

僕はキッチンに立って大量のホワイトソースをつくっている。
ひたすらソースをかき混ぜている。できるだけなめらかにしようとしている。
周りでそれを眺めている人たちがいる。僕は満足げに延々とホワイトソースを混ぜ続けている。


夢日記 0629「16塔」第三十三夜

二階の物置のような部屋にぼくたちは身を隠している。
カシワギという男をぼくたちはかくまっていた。
部屋の中にはぼくを含めて男が4、5人、女がひとり。

カシワギとぼくは高校の同級生だった。いま彼は逃亡中で、疲れ果て、濡れ鼠のようになって震えている。
ぼくはそこにいる仲間たちにカシワギのことを話している。

「カシワギ、覚えてるか?」

カシワギとぼくは同じ中学出身だ。ぼくは中学3年の春にその中学に転校してきた。
登校した初日の昼休み、カシワギともう一人の連れがぼくの教室にやってきて、ぼくは呼び出された。

「ちょっとつきあってくれ。ナーチンが呼んでいる」

ナーチンはその中学の当時の番長で、カシワギはその取り巻きの一人だった。
ぼくはその二人に両脇を挟まれ、ひと気のない、屋上に続く階段室に連れて行かれた。
ナーチンは椅子に座って腕組みをし、頭の先から足の先までぼくのことを検分している。
柔道部のナーチンは坊主頭で体も大きく、いかにもコワモテである。いっぽう、ぼくのほうは小柄でまったく目立たない真面目な生徒だった。危険な要素は微塵もない。カシワギたち取り巻き連中はナーチンとぼくのやりとりを見ながらニヤニヤしている。
番長による新転校生の面接は恒例になっているらしく、どこの中学から来たのかとか、どこに住んでいるかとか、一通りの質問をされて問題なしとわかると解放された。
離れぎわにナーチンがぼくを再び呼び止めた。

「ちょっと待て、そのベルトを見せてみろ」
その日ぼくは馬の踊り上がる姿が刻まれた大きな銀のバックルつきの皮のベルトを身につけていた。
「なんやそれ、派手なベルトやなー」ナーチンは一瞬見咎めた。ぼくも一瞬ヒヤリとした。結果的にことなきを得てぼくは冷や汗をかきつつもそのまま教室に戻った。

カシワギとのエピソードはそれきりである。同じ高校に入ってからはずっと別のクラスで話をすることもなかった。
ただカシワギは歌がうまくて、とくに井上陽水のモノマネがそっくりで、高校では人気者だったようだ。僕の方は相変わらず目立たない存在で、真面目でもなく、不良にもなりきれずにそのまま卒業した。

話し終えてから僕は彼に聞いた。
「カシワギ、あの時のことを覚えてるか?」
カシワギは一瞬ニヤッと笑った。その口元からのぞく彼の歯はまるで青かびがはえているような緑色だった。

なぜぼくがカシワギをかくまっていたのか、わからない。
すでにカシワギの姿はそこにはなく、ぼくは女の子と二人、その物置に残って会話している。

「カシワギは歌もうまくて、頭も良かったはずなんだ」
女の子はぼくに応える。「いくら頭が良くて人気者でもどうしようもない場合だってあるのよ」

そして帰り際に彼女は言った。
「わたしが魔法を使えたのは、たぶんあのときわたしが病気にかかっていたからだわ」
よく覚えてないけど、最近ぼくは彼女に救われたらしい。

ーーー
ぼくとナーチンとカシワギのエピソードはまったく事実で、その事件をぼくが皆に話して聞かせるという夢でした。50年近く前のはなしですが、いまでも鮮明に思い出します。中学卒業後ナーチンは別の高校に進学し、一度だけ深夜のラーメン屋で隣り合わせたことがあります。高校時代も彼は有名人で、その後本職のヤクザになったという噂も聞いたことがありますが、今はどうしているやら。

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