パスワーク 04皇帝
夢日記 0723「4皇帝」第一夜
いつも通り散歩に出かける。
途中、スマホも財布も持っていないことに気づく。完全な手ぶら。
路地を歩いていると知り合いの店を見つけて店の中に入る。
「何にしますか?」と店員さんに聞かれたので
財布を持ってこなかったから、と応えるとツケでいいですよと、店員さん。
数年ぶりだけど、僕の顔を覚えてくれていたようだ。
そしてコーヒーをたのんだ。
テーブルについてコーヒーを飲んでいると、前菜らしきサラダが運ばれてきた。
これ別のテーブルじゃないですか、頼んでませんよ。
お店の人は意に介さず、メインの皿も運ばれてくる。
いろいろな種類の米と豆を蒸した料理でとても美味しそう。かなり大盛りだ。
「米、米、米・・ですね。」「はい、米だけです」と店員さん。
美味しそうだけど、食べるわけにもいかず、会計して店を出ようとする。
いつのまにか7時50分になっている。おそくなると家族が心配する。連絡もできないし。
レジには老婦人がいて、会計は済んでいます、と言う。
店長が払ってくれたようだ。そして願い事を書いたという紙を僕に見せる。格言みたいなものだった。
これでけっこうです、と老婦人。
店を出て左に曲がる。来た道を引き返したつもりだったがどうやら間違えたらしい。
自転車を借りて産業道路のような広い道を走っている。交通量が多い。とにかく市街にでなければと思いながら、どんどん住宅地の方にはいっていく。標識も見当たらない。だんだん暗くなってきた。
困ったな、道に迷った。とりあえずさっきの店まで戻ろう。きっと店の出口を間違えたのだろう。だんだん不安になってきて、目が覚めた。
夢日記 0727「4皇帝」第二夜
何種類かのカードが縦横に整然と並べられており、それらは刻々と入れ替わり、また再生産され、増殖している。
これらのカードは以前にも見たことがある。それぞれの意味を誰かから説明を受けたことがある。それがいつのことで、誰からだったのか思い出せない。
カードの読み方は忘れてしまったが、それが意味しているのが個人の感情やこれから起こる出来事や終末や仕掛けられたトリックについてであることはかろうじて覚えていた。
カードは刻々と入れ替わり増え続けるのだが、よく見てみると変化の仕方にパターンがあることに気づく。
寝入りのときから朝目が覚めるまでずっとカードが頭の中に張り付いて展開している。
夢日記 0728「4皇帝」第三夜
まるで昨夜の夢の続きのような光景。ただしカードはない。
それでも昨夜のカードが再生産するイメージがそのまま映像に転写された感じで、同じような戦争状態にある。そういえばあれは戦争状態だったなと。昨日の夢のことに気づく。
土煙り、多量の血、死者の山、裏切り、権謀術数、剣、鎧、汗などなど。どこかから生産されてそれがまた再生産される永遠の繰り返し。でも不思議と感情がまったく伴わない。怒りも悲しみも同情も幸福もまったくない。
ひとりの戦士が状況の中心にいるが、それが自分だったか他者だったか判然としない。
夢日記 0729「4皇帝」第四夜
友人夫婦の家に招かれている。他のおおぜいの友人も一緒だ。
お互い人自己紹介しながらビールを飲んでいる。
その間、夫婦が忙しそうに料理を準備している。
席が出来上がって宴が始まろうとしている。
見ると、奥さんの方は純白のウェディングドレスを着ている。これは何かの余興なのかな?と思いながらしばらくすると、今度は奥さんがお雛様で、旦那さんがお内裏様の衣装に着替えている。これはまさしくひな祭りだ。
友人の一人が外に出て行った。何か仕事があるようだ。
私も一緒に外に見に行った。トレーラーに黄色いコンテナが繋がれていてその中には数人のスタッフと建築資材が詰め込まれている。どうやら近所にオーガニックのレストランをつくるらしい。まわりは田んぼと畑ばかりの何も無いところなのに。
私は夫婦の家に戻って、納戸のようなところにいる。
数人の友人も一緒にいる。納戸の窓越しに外を見ると、そこはまったくの異界だった。見たこともない植物や虫や蛇や鳥であふれている。蛇が納戸に入ってきた。
夢日記 0730「4皇帝」第五夜
「Abe、坂井、花江」
世の中には三種類の人間がいてこの三人は真ん中のグループ。
前の三人は以前からいた人たちで、後ろの三人は外から来た人たち。
そして真ん中のこの三人は原型があって、それをそのままではなく[pretend]ふりをする、みせかける、演じる人たち。
前後のグループの説明はほとんど無かったがのだが、どうやら私たちが知るところのいわゆる人間では無いようで、とりあえずは気にしなくていい、ようだ。
この三人は男一人と女二人で、おとこは外人顔だったからおそらく「Abe」だろう。そして僕自身は女のうちのどちらかでおそらく「坂井」なのではないかと思っている。あるいは「坂井」と「花江」の中間なのかもしれない。
Abeの指導で坂井と花江はpretendの仕方を習っている。言葉にはならないのだが、袖を軽く引っ張るらしい。僕は実際にAbeの袖をつまんでいた。これが変身の方法らしい。
目が覚めて、この夢を思い出し、気になって再度寝ようと思ったが目が冴えて眠れない。また別の日に詳しく聞いてみようと思います。
夢日記 0731「4皇帝」第六夜
大きな宮殿のような建物。
一癖も二癖もありそうな輩が集まっている。悪の巣窟だ。
ローマ風の大浴場に案内された。
最初は着衣だったはずだが、いつのまにか全裸になっている。
男も女も入り混じりみんな裸でおもいおもいに談笑している。
宮殿の主人と一緒に湯に浸かりながら僕たちは秘密の相談をしている。浴槽の周りをおおぜいの人が取り囲んでいる。
友人の建築家と話している。
僕が予言した言葉がことごとく現実になった、らしい。
太陽と猫と小さい女の子と道路と看板、などなど。
友人は喜んでいる。
「フジヤに寄る?」
女の声が耳元で聞こえて目が覚めた。
あまりにリアルだったので
「フジヤ?」と聞き返したが、やっぱり夢だった。
夢日記 0801「4皇帝」第七夜
僕は予備校にいる。
その日はバザーのようなイベントをやっていて、屋上が解放されてそれぞれがお店を開いている。
まわりは十代の男女ばかり。楽しそうだ。
そんななかで知り合いの女の子にあった。
彼女は以前から芸能活動をしていて、最近売り出し中の若手女優Mだ。
「久しぶり、どうしてた?」
彼女は近くのビルに買い物に来ていてたまたまこのバザーに立ち寄ったそうだ。
「こんなとこ来て大丈夫なの?」「騒ぎになるんじゃない?」
「すっぴんだから大丈夫、まだばれてない」
「こんなとこで出会うのはほとんど奇跡だね」
「ほんとだね、もう二度と会えないかもしれないね」
彼女と話しながら休憩室に入ると
スタジャンを着た若い男の子たちと隣り合わせる。
なにか僕に聞きたそうだ。
「おじさん、五浪ですか?」
「いや、そうじゃなくてね。僕はすでに大学を出ているよ」
「普通の大学に行ったけど、全然面白くなくて。美術大学に受験し直して卒業して、しばらく会社に勤めて、その後自分で会社を起こして・・・」
若者たちは全然興味なさそうで、まったく聞いてない。
なんだこいつら、と思いながら、まあそんなものかなと思い直す。
女優Mとそのあともずっと一緒に行動している。
「今日は何してたの?」と彼女が聞く。
そういえば今日はMに会う前にも同じようなことがあったな、と思い出す。
やはり芸能活動をしているMとは別の女の子と同じようなシチュエーションで会話をしていた。
「へー、そうなんだ」とMはいぶかしげな顔をする。
外に出て、野菜を売っている店にMは駆け込む。
Mは黄色いネットを広げて、まず半分に切った大きなスイカを入れる。そのあと大根やら卵やら他の野菜やらを詰め込み買い物をすませる。
これからなにか料理をするつもりらしい。
夢日記 0803「4皇帝」第八夜
新しいビルのオープン。このビルは地下鉄にそのまま接続していて飲食店が多数入居している。今日は内覧会で、オープン前のレストランを見学している。
そして同じビルの一階ホールで結婚式が行われる。結婚するのは私の近親者らしい。
ニューヨーク在住の歌手である友人のAさんがホテルを訪ねてきた。
結婚式に招かれているそうだ。
結婚式のオープニングで「オンブラ・マイ・フ」を歌う。
彼女の衣装は白と赤を重ねた打掛のような、水引のようなデザインでとても美しい。まるで天女のようだ。
歌が終わってAさんは早々に帰り支度をはじめる。
「私の役目は終わったから」だそうだ。私は彼女を送っていく。
帰り道は塩の道になっていた。二人で塩の道を歩きながら帰っていく。途中塩でできた道が何度となく崩れて危険な目に遭うが、Aさんは私より先をどんどん歩いていく。ついには彼女とはぐれてしまう。
私の方が先にホテルにたどりついている。Aさんも遅れてホテルの玄関に現れる。
服がぼろぼろで、いまにも泣きそうな顔をしている。私はAさんにハグをしてホテルのなかに案内する。
夢日記 0804「4皇帝」第九夜
私はヒモである。
4人の女と一緒に暮らしている。
痩せた女、太った女、厚化粧の女、病んだ女。
私は女たちをそれぞれに等しく可愛がっている。
ある時わたしはその女たちに金属バットをもたせて生き残りの戦いをしろ、と命じる。
そして死闘が始まる。
生き残った女はいずれ最強で最凶の男と対決することになっている。
夢日記 0805「4皇帝」第十夜
もうすぐYさんとzoomセッションがはじまる。
リビングには父と母がソファに座ってテレビを見ている。
ちょっと外してくれる?
父母は別の部屋にひっこむ。
パソコンを立ち上げる。ん?いつもの画面ではないな。
よくよく見ると自分のパソコンではない。
約束の時間が過ぎていて、あせり始める。
自分の部屋を探すがパソコンは見当たらない。
それより部屋の中が荒らされている。
どうやら盗まれたようだ。
あのパソコンにはこれまでの全仕事のデータが詰まっている。
いわば全財産だ。
でもまあ、しょうがないな。また一から設計するしかない。
時計を見ると約束の時間を30分過ぎている。
Yさんに連絡しなきゃ!とあわてて、飛び起きた。
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