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パスワーク 13 死神

夢日記 1225「13死神」第一夜

4X4。

なにやら腕が必要になったらしくて、手首から先を切り落とすことになった。
なんのことかわからないのだけれど、まあ、そういうことなら仕方がない。

そこで、4X4という数字がでてくる。

最初は4人組の4セットだと思った。
16神将の手首だとだれかが言った気がする。そうすると32本の手首になる。

いや、4人だったかもしれない。4人の手首足首をそろえて16本。
夢の中でもあいまいで、とにかく4X4。

僕自身は手首を切断した感覚しか残っていないのだが。(たしかに足は残っていた)
とくに苦痛もなくて、手首をくるっと回して取り外した。

これらの手首はまじないとかそういうものではなくて、これから実践的に使用するものらしい。


死者の街。

僕は誰かを訪ねてある街にやってきた。
昭和初期のような、あるいは大正時代の風景かもしれない。妙に懐かしさを感じる街並みだ。

早朝であたりはまだ薄暗い。
通りに面した、目的のうちの前に着いたら、玄関のガラス戸が少し開いていた。
僕は戸を開けて玄関のたたきに入る。
奥に人の気配を感じる。

中に入ってはみたものの、訪問するには時間があまりにも早すぎる。
声をかけようかどうしようか躊躇したが、思い直して時間をあけて出直そうと一旦外に出る。

玄関を出たところで知人と鉢合わせした。
近所のオジサンだ。
外から人影が見えたのでオジサンは不審に思って近づいてきたらしい。

「いや、ちょっとまだ早いから、その辺を散歩して来ます」
僕はオジサンに言い残してその場を離れようとする。
そのオジサンも「そろそろ行かなきゃ」と言い残して、そそくさと立ち去っていく。

なんとなく違和感が残っている。そのオジサンが真っ黒だったからだ。それも漆黒。黒の中の黒。

僕は街を散歩している。早朝なのに人通りが多い。
気がついたら僕は高下駄を履いて歩いていた。

あ、ここは死者の街なんだな。とそのとき気づいた。どうりで急ぎ足のお年寄りが多いわけだ。(その近所のオジサンは健在です)

ところで僕は誰に会いに来たんだろう。大事な用があったはずなのだが。


夢日記 1226「13死神」第二夜

友人と釣りに来ている。僕と女の子ともうひとり男の友人。
岩場から沖に向かって竿を振って投げ釣りをしている。

僕の隣にいた女の子の竿がぐっぐっと海に引き込まれた。
魚が掛かったようだ。
女の子はリールを懸命に巻いている。なかなかの大物らしい。
すごい力で引っ張られている。

あっ!と女の子は叫んで力を抜く。
ダメだった、と彼女は肩を落とす。

いいから巻き上げてみな、と僕は彼女に言う。
手応えはないようだが何かが掛かっていることは間違いなさそうだ。

やがて水面に魚影が浮かび上がる。
釣れてるじゃないか!

70cmはあろうかと思われるシマアジだ。
だがよく見ると片面のエラから下の肉が綺麗に削げ落ちている。
魚の背骨と綺麗なピンク色の肉がみえる。

でも反対側は無傷のままだ。
おかしいな。サメにやられたのだとしたらこういうふうにはならないはずだ。


夢日記 1228「13死神」第三夜

目覚めたら車の中だった。
見知らぬ車の後部座席で毛布にくるまっている。
ベージュ色の革張りのシート。高級車なのだろう。ところどころ綻びも見えるのでかなり年季の入った車らしい。

目の前の運転席に人がいる。眠っているのだろうか、まったく動かない。
助手席には荷物が山のようにぎっしり積まれている。たぶん運転者の荷物なのだろう。

ここが何処なのか、どうやってここに来たのか、まったく覚えていない。

街で泥酔して倒れていたところをこの男に助けられたのか?
でも酒を飲んだ記憶はない。
あるいは寝ている間に何者かに拉致されてこの男がここまで連れて来たのだろうか?

見覚えのない風景。晴れていて明るい。たぶん朝だろう。空気が冷たく澄んでいる。
近くに海があるようだ。車は人通りの全くない道の路肩に停まっている。

日常から完全に断裂した空間に来てしまったようだ。

さっきからラジオの音が耳元で聞こえる。
運転席にも聞こえているはずだ。
運転席の男の頭が揺れる。目覚めたのかもしれない。
でも後ろを振り向こうともしない。

ラジオを消そうとして、ラジオを探す。

ラジオはわたしのすぐ枕元にあって、わたしは寝室のベッド上にいた。
意識が空間をスライドする感覚がはっきりあった。

夢の続き、

わたしはトレーラーを運転している。
荷台に巨大な重機を積んでいて、しかもそれが運転席の前方にあるので視界がことのほか悪い。
トレーラーは長いトンネルだか、橋だかにさしかかった。
そのまま突入する。

わたしはまっすぐ走ることに集中するのだが、なんども意識が飛びそうになる。
ときどき側壁に接触しながらも、かろうじて運転している。

そしてやっとトンネルを抜ける(橋を渡りきる)と思った瞬間に、意識が抜けてホワイトアウトする。


夢日記 1231「13死神」第四夜

ふたたび、4X4。

四つの要素を集めて中心をとる。そして回収する。
それを4組に対して行う。

要素を集めるのは仲間たちの仕事で、わたしは集められた要素を正方形の各頂点に配置して中心をとる。

半分を過ぎた頃から、仲間たちの要素収集が間に合わなくなり、場所を移動することになった。

私たちは国際的密輸団でこれから母国に帰還するところだ。

空港の税関をやりすごすために、仲間たちは変装する。

顔の半分に記号を図案化した模様を書き込み、半分は普通のメイクをほどこす。
普通の顔のほうを向けて税関を通過しようという作戦だ。
仲間の一人はイッセイ尾形で、いまも鏡に向かって入念にメイクをしている。顔の半分が錦鯉のような模様になっている。


場面が変わって、わたしは壁際に立っている。
わたしの頭部は犬で、しかも全体が箱になっている。
箱の上に犬の頭がくっついているようなイメージだ。幾何学的なアヌビス神のようでもある。

壁際に張り付いたわたしは仲間を待っている。
同じように動物の頭をもつ箱型がひとり、ふたりと集まって壁際に整列し、お互いに手をつなぐ。


夢日記 0101「13死神」第五夜

長ーい夢の中の断片ですが、
私はとある村に滞在していて10代前半の女の子と一緒に行動しています。
いろいろと面倒をみなければいけない立場にあるようです。

空中に宙吊りになったカゴのなかに女の子が取り残されていて、私は彼女を助けなければならない。
でも足元が安定しない細い橋の上から見下ろすとあまりの高さに足がすくんでしまう。立っていられなくて、わたしは橋にしがみついて動けない。

場面が変わって、夜中に目が覚める。喉が渇いていて水道の水を飲もうと思い、台所に行く。
電気をつけると、カサカサッと音がする。
シンクの中では数十匹のゴキブリが右往左往している。真冬なのに。
瞬間、私の気配に気づいたのか、ゴキブリたちがピタッと静止する。


夢日記 0102初夢「13死神」第六夜

わたしたちは国際展示会に参加するためここに来ている。
今日はまだオープニング前の内覧会で批評家やキュレーターや招待した友人たちが会場にいる。

わたしと元妻はそれぞれ自分の展示のため会場入りして準備をしている。
元妻とは離婚前の設定かもしれない。

二人で協力してつくった映像作品の試写が行われている。
彼女はニット作家で編み物で作品を作る。
その映像はミュージックビデオのような仕立てになっていて、ギターがモチーフになっている。
ギターの骨組みの構造体をわたしが制作していて、その骨組みに毛糸で編んだカラフルなネットを被せるようになっている。ワンカットづつをコマ撮りして繋げたアニメーション作品だ。
たくさんのニットを被ったギターが音楽に合わせて運び出される。なかなかよくできている。

わたしは友人たちと試写を見ている。
友人たちはその映像を絶賛している。

わたしは自分の作品の展示会場に赴いて、最後の展示チェックをしている。
来客の批評家の一人が「猫女」はないのかとスタッフに尋ねている。
馬男はあるけど猫女は作ったことがない。馬男というのは頭が馬で体が人間の彫像のことだ。
今度作ってみようかと、わたしは傍らでそのやり取りを聴きながら考えている。

(元)妻がわたしに近づいて来て、「大樹(タイジュ)病院に行きたい」という。
大樹病院というのは行きつけの中華料理店の名前だ。
「どうかな、開いてるかな。一応聞いて見る。期待しないで。」とわたしは応えている。

同じ会場の中にレストランがある。
新しく入ったシェフが従業員ともめている。
古参の従業員がたびたび口ごたえしてシェフの思い通りに動かない。

シェフは大きな肉包丁を取り出して従業員に振りかざす。
「殺しはしないから」シェフは言いながら従業員をメッタ切りにしている。
従業員の口のなかにに切り落とした二の腕を突っ込む。

その二の腕は従業員の口から自力で這い出ようとしている。
五本の指が顔をまさぐりながら、手首が口を割って出てくる。

二の腕がやっとのことで口からでてきた。
肘のところでスパッと切れている。
その時にはすでに手首も切り離されていた。


夢日記 0104「13死神」第七夜

大雨の後か、あるいは津波の後なのか、校舎は水浸しでグラウンドも池のようになっている。
わたしは校舎においてあった荷物をまとめて何処かに移動しようとしている。

玄関に出ると靴がない。
玄関も大半は水浸しになっているので、もしや流されたのではないかと裸足で外に探しに出かけた。
校舎の裏に焼却場があって、そのすぐそばにたくさんの靴が流され散乱していた。

わたしは自分の靴を見つけた。黒い革のブーツだ。底に穴が空いているけど気に入っている靴だ。
持ち帰って靴を確かめて見ると、片方は確かに自分の靴だったが、もう一方は他人の革靴だ。ブーツではない。

再びわたしは焼却場に靴を探しに行った。

焼却場の下部は池のようになっていた。それもかなり深い。水は透明だ。
得体の知れない頭の大きな白い毛皮の生き物が泳いでいる。エイリアンのようだ。
水中には猫の姿も見える。その猫は水中で暮らしているようだ。

わたしは焼却場の壊れかけた大きなかまどに登った。
足元が不安定で、いまにも崩れそうなかまどだが、わたしは壁伝いに外周を歩いていく。
下からは炎が立ち上がっている。わたしは炎を避けながら、何度もバランスを崩しながら、なんとか地上に降り立った。結局、靴は見つからなかった。

わたしは荷物を運ぶ車を出しに駐車場に行った。
車の大半も流されていて、わたしの車も校舎の壁際まで流されていた。
ドアを開けると車内は泥土で埋まっている。わたしは両手で泥土を掻き出して中に埋まっていた車のキーを見つける。
車は当分動きそうもない。キーが見つかっただけ良しとしなければ。


場面が変わって、4冊の書物が目の前にある。
金銀の細工を施した豪華な装丁の本で同じ素材でできたフレームのなかに入っている。そのフレームは無限定のフレームだそうだ。

そのフレームの中に入った4冊の書物が川の上を静かに流れていく。
そうして小さな石橋のたもとに流れ着いた。


夢日記 0106「13死神」第八夜

その青年はかつては女であった。
その青年は単一の存在ではなく、少なくとも十数人が確認されている。

彼は安土桃山時代に一夜で沈んだという瓜生島(うりゅうじま)の出身で、今でも瓜生島にある祭壇に骨壷を納め続けている。

その骨壷のなかは空で、骨は入っていない。
それでもその青年たちは空の骨壷を届け続けている。

その青年をわたしは昔から知っていた。
この夢の断片は長い物語の一部である。

いつ頃の記憶なのか、また誰の記憶なのか定かではないが、わたしがその青年を昔から知っていたということだけがはっきりしている。


夢日記 0108「13死神」第九夜

今日は暖かいからコートは無しで、ブルーのシャツを着て外に雪景色を見に行こう。
というところで夢が終わった。

その直前にかなり大きな夢の塊があり、ずっしりと確かな手ごたえがあるのだが思い出せないでいる。
大きな壁が背後に立ちはだかっているようで、その向こう側に行けない。

向こう側には大きな「諦め」というか、やれることはやり尽くしたという感覚があるのだが、それがなんだったのか思い出せないでいる。

私はどうしてもその先が気になって壁を少しずつこじ開けて行った。かなりの集中力が必要だった。そしてだんだん思い出してきた。

ブラックホールのような、大きな渦があった。そのなかに一人の人間が吸い込まれていく。男か女かわからない。私はなすすべもなくその人が渦に吸い込まれていくのを見ているしかなかった。

私は少し時間を巻き戻しその渦の中に龍を入れた。その人と龍はともに渦に巻き込まれながら回転している。だがその龍が時間の「つっかえ棒」の役目をして、渦の中心に吸い込まれるのをかろうじて遅らせている。

ある時点からその人はウェディングドレスを着ている女の姿にも見えた。
しかしその人がいずれ渦の中に落ちていくのはあきらかだ。すこしだけそれを遅延させているにすぎない。

その龍は金色だった。

さらに夢を遡って、私はゆっくり流れる大きな川の中にいる。
一人の男が流されていて私はその男に手を差し伸べている。もしかしたらその男は父親だったかも知れない。よく覚えていない。

その川の先は滝になっていてすべては水とともに深淵に落下する。
川はゆっくりゆっくり静かに流れている。いずれその男も落下することになるのだが、私はその男を助けたいと思っている。

仕方がない。やれるだけのことはやった。
ふと見るとハンガーに人の身体の皮でできたスーツがかかっている。それは服も着込んでいる。
私はこれを着ればいいんだな、と気づいてその人皮のスーツに体を滑り込ませて外の世界に出かけていった。


夢日記 0109「13死神」第十夜

ある四姉妹がいる。

三女はかつて芸者をしており、ある日たちの悪い客に絡まれているところを私が助けたことがある。そういう縁である。

四姉妹はとても地味な格好をしている。生成りの木綿のシャツとパンツ。化粧もほとんどしてないようだ。

4人を合わせると業務用の大きな冷蔵庫のようである。ステンレススティールでできた大きな塊。その冷蔵庫に四つのドアやら引き出しやらがあって分割されており、ドアや引き出しのそれぞれが個々の人格になっている。長女のドアが一番大きい。次は次女で、三女と四女は同じくらいの大きさだ。

どうやら彼女たちは役者を仕事としているらしい。四人揃って舞台に立つ。

私はある街に来ていて、その芝居を見にいくことになっている。

その街で私を案内してくれる人がいる。
彼女の滞在しているホテルで待ち合わせることになっているのだが、待ち合わせの時刻までにはまだ時間があったので私は駅に近い大通りで彼女を待つことにした。
ひと気もほとんどない大通りで私はひとり手持ち無沙汰にしている。

まだまだ時間があったので私は思い直してホテルのまえのカフェに入る。
カフェには外国人観光客がたくさんいる。とても賑やかだ。
約束の時間を過ぎても彼女はあらわれない。
そうこうしていると彼女から電話がかかってきて、私ひとりで劇場に行ってくれと言う。

私は劇場の場所を知らないのだが、仕方がない。調べて行くしかない。
そんなに遠くはなさそうなので私は徒歩で劇場に向かう。
途中オープンスペースの土産物屋に入る。ここも外国人観光客で賑わっている。

私にとってはじめての街だが、だんだんと街の成り立ちが分かって来た。

場面が変わって、私は円形劇場の中にいる。
野外になったり、小屋がかかったり、その小劇場は変化する。そしてその小屋は熱帯雨林のジャングルのなかにあるようだ。熱帯雨林特有の植物に囲まれている。

私は芝居には特に興味も持てず、なかば退屈している。
小屋の中では演者と観客が円形につながり、ダンスが始まった。私も演者の一人の手を握っている。

ふと横を見ると外国人観光客らしき黒人が女二人と破廉恥な行為をしている。誰も注意をしないのだが、さすがに目に余るので私は席を立つ。騒ぎになるといけないので警察に電話することにした。

私は小屋の外に出る。こういったケースではたいがい靴がなくなっているのだが、今日は脱いだ靴がちゃんと揃えてあった。

私が実際に電話をしようとしているところで目が覚めた。

今から思えば、あの芝居小屋には例の大型冷蔵庫的な四姉妹はいなかったような気がする。


夢日記 0111「13死神」第十一夜

私たちは韓国のアミューズメント施設に来ている。
この施設は海上にあり、ここを利用する人たちは世界中から大型客船によって運ばれ、その船ごと施設に接続される。
多様な運河があり、客船は上下動し立体的に構築される。メガアミューズメントパークだ。

私の乗船する船から空港が見えた。
「ここはインチョン空港ですか?」と私が係員に聞くと
「いいえ、ここはソウル近くのヤクルト記念空港です」とこたえる。

ソウルには仕事で何度も来ているが、こんな空港ができているとは知らなかった。
壮大な設備である。資本の大きさがまるっきり違う。
日本だけが取り残されて世界はどんどん発展しているんだな、と感じる。

施設に入る前にカウンセリングがある。
四つの項目を五段階で評価する。
私は最初の項目が5、あとの三つはそれぞれ1だった。
この数値はこの施設を使用することによって相殺されなければならない。
帰る時にはこれがゼロになっているということだ。

ちなみにこの旅行パッケージの値段はひとグループあたり37万円だそうだ。
この施設の巨大さから考えればこの価格では採算が取れないだろうと私は想像する。

施設の内部は迷路のように入り組んでいて、案内がなければ迷い込んでしまいそうだ。
私たちは5階の部屋に通された。私たちは子連れの二家族でここを訪れている。

それぞれ個室が与えられており、ドアのような仕切りは一切ない。それぞれの部屋は機能的に設計されておりサービスも至れり尽くせりだ。

部屋には夜食用の大きなおにぎりが置いてあった。夜遅くに到着したからだろう。

ピンク色の子供部屋にはいろいろな遊具があり楽しそうだ。
ベッドのすぐ傍に付室がありそこに入ると、体育館並みの容積の部屋があった。隣の子供部屋の1000倍はありそうだ。空間全面が緑色に配色されており、自由に遊べるよう設計されている。汚しても、ぶつかっても、何を壊してもかまわないようになっている。
なんという大きさだろう。私は感心している。

私は部屋を出て施設を探検してまわる。

野外プールがあった。若者たちがはしゃいでいる。
ここは温水のプールでワニやサメやピラニアなんかも泳いでいる。
ある若い女性がワニと睨み合っている。
私は大丈夫なんだろうか?と心配しているのだが他の利用者は特に気にしていないようだ。

私も泳ぎたくなって、部屋に水着をとりに帰ろうと引き返す。そもそも今回の旅は友人家族と一緒に海水浴に来たのだった。

どうやら来た道を見失ってしまったようだ。この施設には通路というものが最初からない。各施設が直接隣り合って配置されている。各部屋もそうだけど仕切りというものがまったくないのだ。そしてあまりにも施設の構造が複雑なために自分がいる階数もわからない。

とりあえず、5階まで行ってみようと私は階段を探しはじめた。


夢日記 0112「13死神」第十二夜

大鴉が頭上で「コァー」と鳴いた。
もしかしたらフクロウの「フォー」だったかもしれない。
カラスは日常的にウチの屋根に来るけど、ごくたまにフクロウも見ることがあるから。
とにかく頭上で大きな鳥の気配がした。
そしてその異様に大きな鳴き声で一瞬目が覚めた。呼ばれたような感覚もあった。
それからまた眠って、同じ夢を2周見た。

覚えていたのは2周目のほうでこちらはだいぶ簡略化されていて1周目のダイジェスト版のようだった。
2周目を見ている途中で、これはさっき見ていたやつだな、と思い当たった。
あきらかに手を抜いている仕様だった。

吉祥坐を組んで座った人たちが並んでいる。並んでいるというよりも現れては消えるといったほうが正しいかもしれない。連なっている。
この中のひとりは確かに自分であるという自覚があったが、他の人はよくわからない。輪郭はみな自分であるのだが。
入れ替わり立ち替わり、次々と施術をしているようでもある。

下腹部、お臍の少し下、下丹田のところに横長の楕円形の図像があり、そこに気を集めて向かって右周りに回転させる。(自分から見て左回りだが夢の中のイメージはあくまで対象としてみている)それほど長い時間ではない。5回くらい回して、はい次。といった感じ。なかには回さない人もいるようだ。

ダイジェスト版のときは5、6人くらいだったが、本番はかなりの数の人たちがいたと思う。

最後に自分だと自覚している「私」が同じことを行う。今度は念入りに。
自分の時だけは丹田を回す前にいろいろと手続きがあったようなのだがよく覚えていない。


目覚めて、これは絵にしておかなきゃと思った。
服を脱いで、吉祥坐を組んで三脚を取り出してタイマーで自撮りをする。
写真をパソコンに取り込んで、自分の輪郭をトレースする。
下丹田にあった図像を正確に思い出して作成する。

たぶん自分の輪郭と下丹田の図像が大事だったんだろうと思う。ちょっと横長の回しかた。

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夢日記 0113「13死神」第十三夜

月が上弦の半月を過ぎた頃から夢の密度が急に濃くなっていく。
目を瞑った瞬間から夢が走り出して追いつくのがやっとだ。

「パゴナのパルジュ」

これがこの作品の名前である。
作者は女性性を持ったAIであり、肉体を持った人間体ではない。その作品はVR(仮想現実)ともAR(拡張現実)とも言えるような作品で、何人かがヘッドセットを装着して作品の試写をみている。
全体に4篇構成の作品で内容はよく覚えていないのだが、その中の1篇がどうも気になり作品のシナリオを見せてもらった。

その部分だけ肉筆で書かれている。AIなのに?
短いフレーズの連なりが段落を一段下げて書いてあって、そういう箇所があるリズムで登場する。
私は鉛筆で書かれたと思われる字の形とその段落差、書き方がとても気になった。

場面が変わって、私は大きな樹の腹にピンク色の美しい布を巻きつけている。
かたわらにいる人が「何をしているの?」と聞く。
「この樹を助けなきゃ。これは神木なんです。」と私はこたえている。
そこで私は突然気がついた。その女性性を持ったAIの作家がこの樹の精であることに。


ホログラムの病院。

私たちはパリにいる。
サンジェルマン通りからちょっと入ったところに友人の経営している店がある。
服飾と雑貨の店でパリ在住の友人夫妻がやっている。
私は何人かの友人たちとはじめてその店を訪れる。

私は最初あまり興味を持てずに通りに面した陽当たりのいい階段に座って本を読んでいる。
ときどき店員さんと世間話をする。
私は彼女に質問する。
「この建物の二階はどうなっているんですか?」
「ちょうどいまみなさんをご案内しているところですから、一緒にいらっしゃればいかがですか?」と彼女。青いワンピースを着て箒を持っている。

それもそうだなと、私は二階に通じる階段室のドアを開ける。
階段を登ったら吹き抜けがあって、天窓から陽の光が降り注いでいる。
木造建築の複雑な木組みで、細工もすばらしい。湾曲した大きな梁がとてもきれいだ。私たちはその空間に感動している。

階段室から二階に通じるドアをあけるとフロア全体は雑貨コーナーになっていた。かなり広いスペースだ。外観からはわからない。
店主が言う。「あのテーブルをご覧になってください。」
ガラスの大きなテーブルがあって、そこに様々な商品が並べられている。
店員が商品を取り去って、テーブルのガラスを取り外してくれた。
ガラスの一部は割れており、その部分を金継ぎで修復している。

光の加減でガラスの表面にホログラムが浮かび上がる。
「ほら、よく見ると病院が浮かび上がるでしょ」店主が説明する。
ほんとだ。ある角度から大きな白い建物が見える。

友人の誰かが聞く。
「こんなパリの一等地にこの広さの店を出すにはかなりお金がかかるでしょ?」
店主の奥さんが答える。
「投資はかなりの額になりますけど、それでもワンドの1日ですべて回収できるんですよ」
奥さんは嬉しそうだ。ワンドってなんだ?

店の隣のカフェで誰かに友人を紹介された。
子連れの中年のご婦人でエマニュエルさんという。
私はホテルに戻りたい。
「サンジェルマン駅はどちらの方角ですか?」私は彼女に尋ねた。
エマニュエルさんの姿はなんだか遠近感がはっきりしない。
顔がとつぜん大きくなったりする。肌の光沢がなんとなく不自然だ。まるでコンピュータグラフィックスでできているようだ。
それに気を取られて彼女の話もはっきり聞き取れず、私はとりあえず外に出た。

人気の少ない道で何だか物騒だ。パリは物盗りが多いと聞く。
私はできるだけ人通りのある道を選んでサンジェルマン駅を探す。


サンジェルマン駅近くのデパート。

いつのまにかデパートのような建物の中にいる。
私は小ぶりの情報端末をもって地図をたどりながら目的地に向かっている。
見通しのいい通路を歩いていたはずがいつの間にかオレンジ色の壁が立ちはだかっている。
不思議に思って片足を差し出したら足先が壁を突き抜けた。
どうやら拡張現実で出来上がっている世界らしい。

壁の意図がわからなかったので私はそこでしばらく立ち止まった。
通路に寝そべって携帯端末をいじっていると、まわりにいたフランスの若者たちが近づいてきた。
言葉はよくわからないがその端末を貸して欲しいと言ってるようだ。
なかば奪うようにして若者のひとりが端末を私の手からもぎとった。

立ちはだかっていた壁が消えて、その向こうに女の人ばかりが列を作って並んでいるのが見えた。男はひとりもいない。

さっきの若者は自分の持っていた別の端末と私の情報端末を接続しなにやら作業をしている。
彼の端末にはハンドルがついており、拡張現実の中を移動しているようだ。
そしてついにどこかの部屋に侵入したらしい。

若者たちが歓声をあげる。
操作していた若者はとつぜん私の端末を放り出して自分の端末だけを持って走り去った。他の若者は彼を追いかけていく。
なぜか私も逃げた。

そのデパートの階段は不思議な形をしていた。
階段がななめについているのだ。それも3段くらいしかない。
なかなか階下にたどり着かない。
とくに私を追いかけて来る人影は見えないのだが、とにかく私はその場を立ち去ろうと必死になっている。


県警の応接室。

私は警察署の最上階の所長室だか応接室だか、そんなところにいる。
大きな窓から街の様子が一望できる。眺めのいい部屋。

長いテーブルを挟んで向かい合わせのソファに男女が数人ずつ座って話をしている。
取り調べの練習のようにも見える。なにかのリハーサルなのか?
ひとしきりそのリハーサルを行った後にみなが退席し、私は若い男の刑事と二人きりになった。
私はその刑事にインタビューしている。

「ところでさっきのあのお芝居のようなものは何かの練習ですか?」私は刑事に聞く。
「そうなんですよ、ときどきやるんです。警察ではよくあるんですが、公にしないでくださいね。機密なんで」
若い刑事は言う。

そのうち休憩時間が終わったのか、さっきの男女が部屋に戻って来る。
女性警察官の一人はソファの上でストレッチを始めた。ミニスカートなのに人目をはばからずに開脚している。

場面が変わって私の地元の友人宅にいて、これから帰るところだ。
さっきの若い刑事もまだ一緒にいる。
彼は聞かれもしないのに私に向かって話しだす。
「僕の退職後の夢はシナリオライターになることなんです」
「へーそう、頑張ってね」私は気の無い返事。
現役時代に経験した事件を元に脚本を書くつもりらしい。

若者よ。人生はそんなに甘くはないんだよ、と私は内心思っている。

私たちは商店街にさしかかる。
アーケードの入り口からコールタールのような真っ黒い水がゴボゴボ溢れている。まるで生き物のようだ。
「あれはなんですか?」地元の人に聞くがわからないという。
わたしはその黒い水がずっと気になっている。

商店街を抜けると色っぽいマダムを囲んでおじいさんたちが集まって熱燗のコップ酒をのんでいる様子がみえた。
とても楽しそうだ。こういう場所があるのはいいなーと私は友人たちと話す。

ようやく駅前についた。これから帰途につく。


最後に外人の男の人が台所に向かって料理をしている。
上半身はセーターを着込んでいるが下半身はすっぽんぽんでお尻が丸出しになっている。気持ちはわかるが。と私は少しだけ共感している。


夢日記 0117「13死神」第十四夜

ここ数日、夢の出だしが同じで、
6と8で心身をクリーニングしてゆくところから始まる。
たぶん8が先でそれに続いて6がくる。
たとえば8でシャンプーし、6でリンスして整えるようなものかな。

今日はあらたに5と12が加わって、5と8と12で整いました。ということらしい。

私たち三人は交差点で対峙している。
私と相棒はよつかどの一角の銀行の駐車場。相棒はジープに乗っている。
そしてかつての私の英語の先生で友人でもある、Y先生(女性)が対角の洋菓子屋の前。
Y先生は買い物かごを下げて、横断歩道を渡ろうといま信号待ちをしている。

まず私がY先生の姿を発見した。彼女も私に気づいた。
大型バスが交差点に侵入し、私たちの間の視界が遮られる。
とっさに私は駐車場のアスファルトの地面に伏せて伏せ撃ちの姿勢をとる。
私は単発式の狙撃用ライフルを構える。

バスが通り過ぎた瞬間、銃撃戦がはじまった。
Y先生はスタンドポジションでライフルを構えて連射してきた。
私の頭上をヒュッと弾がかすめていく。
私は彼女の眉間を狙ってライフルを発射する。

相棒も射撃戦に加わった。ジープの中からY先生を狙っている。
彼女は二つの標的を交互に撃っている。

ひとしきり撃ち合いが続く。
私はほぼ死を覚悟している。いつ弾が当たってもおかしくない。
そして彼女のほうもいつ倒れてもおかしくないはずなのに、お互いに一発も当たっていないようだ。

相棒が先に車を出した。
私も自分の車に乗って勢いよくアクセルを踏み込んだ。
勢いがつきすぎて駐車場に隣接する民家に頭から突っ込んだ。
私はかまわず強引にバックしてフロントがグシャグシャになった車を走らせて相棒を追う。

今日は出合頭の銃撃戦だったが、Y先生と私。どちらかが倒れるまでこの戦いは続くのだろう。


夢日記 0118「13死神」第十五夜

最初はいつもどおりマッサージからはじまる。
体の中心のその表面を包むような感覚。
言葉で言い表せないフワっとした感じ。洗われる感じ。これが数日続いている。

今日はそこに歌が聞こえてきた。

私はどこかの島にいる。たぶん島なのだろう。
私の他にも初めてここを訪れるらしい人々が一緒にいる。みなどうやって来たのかわからない。

警察署の取調室のようなところ。仲代達矢に似た係官がそばにいる。「熱海殺人事件」のときのダンディな仲代達矢だ。

耳元で歌が聞こえる。その歌はよく知っている歌。むかし聞いたことがある歌。子供の頃によく聞いた歌。
特定の歌ではなく、いろいろだ。たとえば「夕焼け小焼け」のような童謡。

とても小さい声で耳元で聞こえる。耳を澄まさないと聞こえないくらいだ。
係官の説明によると、耳をすまして歌を聴いていると自分が死んだときのことを思い出すそうだ。
係官の説明は途中で聞こえなくなり、歌に引き込まれてゆく。

「ゆうやけこやけでひがくれてーやーまのおてらのかねがなるー、おててつないでみなかえろー・・」
自分の体から何かが外側に滑り出していきそうになるが、かろうじて肉体との境界にとどまっている。
バランスをとるのが難しい。歌だけが頼りでそれが本体を肉体に引きつけている。
次第に慣れてきて、本体と肉体の境界がはっきり意識できるようになる。ペタッと張り付いている肉体のほうが客観的にみえる。

たしかに死んだときのことを思い出したようだが、すでに記憶がない。
そもそもあまり興味を持てなかったので、私はその世界を徘徊した。

何人かでカード遊びをしている。セブンブリッジだ。
手持ちのカードのなかにクィーンが2枚ある。
次に見たときはクィーンが3枚になり4枚になっている。
どうやら欲しいカードが集まるらしい。こうなると退屈だ。

見たいと思うものが見え、こうなりたいと思った自分になる。とても退屈な世界。
でもその仕組みは面白い。

自分自身は振動そのものになっていてチューニングすればある程度は周波数を変えられるようだ。
このしくみで何ができるだろう? と目覚めた直後に考えた。

最初聞こえていた歌はその後もギリギリ可聴域で聞こえていた。歌の種類はなんでもいいらしいが、単純なメロディのほうが向いているみたいだ。子守唄のようなものかもしれない。


夢日記 0120「13死神」第十六夜

どういう経緯かわからないが、女子高生4人を匿うことになった。
しばらく自宅のマンションで彼女たちと一緒に生活する。
彼女たちの学校になにか問題があるらしい。
私は彼女たちと一緒にその女子校に行ってみることにした。
私は化粧をほどこし、スカートをはきブラウスとリボンという格好に、小ぶりの黒いスクールバッグを抱えて一緒に学校に歩いて行く。

何の問題もなく教室に着いた。数時間いっしょに授業を受けるが、これといって変わったところはない。私は学校を抜け出して街に出て行った。

見知らぬ街で、ここが何処なのかもわからないまま歩き回る。
歩いているうちに何処かに着くだろうと思っている。

途中、タバコが吸いたくなって公園の喫煙コーナーを見つけた。バッグからタバコとライターを取り出そうとすると、自転車に乗ったおじさんが近寄ってくる。女子高生が公園でタバコを吸うのはさすがにマズイだろう。
私はタバコを後ろ手に隠しておじさんが通り過ぎるのを待つ。

おじさんが目の前に来て、タバコを持ってないかと聞いてくる。
持ってないと答えるとおじさんは疑わしそうな表情で自転車に乗って去っていく。

私はなおも女子高生の姿のまま歩き続ける。どこかで着替えたいのだが適当な場所が見つからない。

いつのまにか郊外まで来ていて人家もまばらになって来た。
一本道をまっすぐ歩いていくと、いつのまにか建物の内部に入っていた。
教会のような廃墟のような荘厳な建築物だ。
アーチを抜けて廻廊を進んでいくと行き止まりになった。
黒い壁が立ちはだかっていて光も無い、真っ暗闇だ。
壁の手触りだけがはっきりとわかる。

この建物自体がだまし絵だったようだ。
私は入って来た道をもどって外に出る。
あらためて入り口を見たら、建物だと思っていたのはトンネルであった。

これは現代美術の作品らしく、近くに作家や鑑賞者たちが集まっている。私はたまたまそこに迷い込んでしまったのだ。
私は作家と思しき人物に話しかける。
「面白い作品でした。気がついたら黒い壁が立っていて暗闇がとても印象的でした。」
作家は意外な顔をして、行き止まりではありませんよ。抜けるようになっていたはずです、と言う。
私が評価したのは「黒い壁」そのものだったので、作家の意図ではなかったんだなとかなり残念に感じた。私が現代美術を褒めることはほとんどないのに。

会場のすみに簡易トイレがあったのでそこで着替えようと行ってみると、トイレの前には数人の男女が並んでいる。どうやらトイレはここしか無いらしい。

私はあきらめて来た道を引き返しながら化粧を落とす。そういえば女子高生姿のままだった。誰も不思議に思わなかったのだろうか。

その後、場面が変わって再び4人の女の子が登場する。今度は女子高生ではないが、私はその4人の女と生活している。ごく普通に。

マッサージの感覚はあいかわらず続いている。
夢のトーンがだいぶ変わって来たなと感じている。


夢日記 0121「13死神」第十七夜

このところ、夢の中で散歩している感があり、特筆するような事件が起こるわけでもなく、したがって記憶に残る案件も少ないように思う。
散歩の前にはなにかしらマッサージのようなものがあり、出発まえに準備をしているようだ。

昨日はたまたま女子高生になって街を徘徊するという設定だったので印象に残っていたが、たぶんいつもと同じパターンだ。
今日も同じようにどこかを散歩あるいは徘徊してきた印象がある。
「何処かについて」ははっきりしたイメージが残っていない。全体的にというか、まんべんなくというか、もしかしたら異物を見つけるためにパトロールしているのかもしれない。

今日の散歩がいつもと違っていたのは、二つの雲を従えて歩いていたことだ。
ふあふあした、ほぼ楕円形の雲形。ひと抱えあるくらいの大きさ。一方は「無」あるいは「虚」でできていたことははっきり覚えている。もう一方の雲はそれと反対の性質でできていたようだが、それが「有」とか「実」とも言い切れない。思い出そうとしてもはっきりしない。

二つの雲は散歩の前に自分で意識して作ったものである。
雲は私の頭の上に浮かんで、付かず離れずついてくる。

しばらく散歩していると雲が半分くらいに痩せている。なにかを吸収するのか、または分解するのかして痩せるらしい。「無の雲」のほうが痩せ方が激しかったようだ。
しばらく休憩していると二つの雲はもとの大きさに戻り、また散歩に出かける。

その繰り返し。

いまから思えば掃除をしているような感覚だったかもしれない。空気をきれいにしているような。空間に漂う汚れが雲に吸着されて分解されるような感じかな。

せっせと仕事に励んでいるようでもあり、帰って来たとき雲が痩せていると、一仕事したなーという達成感がある。


夢日記 0122「13死神」第十八夜

ゴーっという音が遠くから聞こえてくる。バチっと目が覚めた。アドレナリンが身体を駆け巡る。地鳴りに微振動が加わって、突然ユッサユッサと揺れ始め、建物がギシギシ軋む。ときおり青白い閃光がみえる。
午前一時過ぎ。久々に大きな地震に遭遇した。
県下は大きな被害もなく一安心だが。
ついに来たか!と思ったなー。
これが南海トラフ地震だったら30分以内に7M級の津波がくる地域なので、脱出の準備のために飛び起きるところだが今回津波は無しだ。

不謹慎と言われることを省みず、正直に言うならば地震はなんだかスカッとする。爽快ですらある。地下にたまった歪みがはじけて、自分のなかの歪みも一緒にリセットされるようだ。

しばらく興奮して寝付けなかったが再び眠った。

「牛頭」と「馬頭」と書かれた。それぞれの印が入った太鼓と剣。
二つの閉ざされた空間の中で半裸の女性が太鼓に合わせて剣の仕舞を舞っている。
空間は卵の内部のような、繭のような、昨日の夢に出てきた雲の内部のような空間で、左手に牛頭、右手に馬頭の繭がある。
そのうちもう一つ繭が登場して三つになったが、三つ目の繭の名前はわからない。同じく剣と太鼓のセットだ。

場面が変わって、古い屋敷の畳敷きの部屋に地蔵菩薩が8体いる。
頭の上に丸い円板をのせていて、錫杖を持っている。
最初に出て来たのと後から出て来たのが入り混じって見分けがつかないなー、と傍の人が言う。ひっくり返して台座を調べてみたらどうだ?と私が言う。
石造りなのでかなり重そうだが。


夢日記 0124「13死神」第十九夜

今日の夢は一風変わっていた。自分の夢日記を読む、というもので、二夜ぶんの夢日記がすでに用意されている。もちろん自分で書いた記憶はない。

第一夜の夢はシンボルが月で、満月と三日月の組み合わせ。スワディスタナチャクラの図形のよう。あるいはイエソドのシンボルにも似ている。そしてマス目が切られていて、5、5、5、5、5、複数の5が書かれている。
この夜は統合することが目的で、この枠の中に新たに日記を書き込んで統合せよ、ということらしい。
実際夢の中で第一夜の日記を書き加えて融合させたはずだが、目覚めたら内容を忘れていた。

第二夜のシンボルはピラミッドとスフィンクス。ピラミッドはプリズムになっていて陽の光を7色に分光する。
分解、陰陽化するのが目的だ。そして7という数字がそれを象徴している。
とにかく分解せよ、ということらしい。
第一夜で手一杯だったのでここにはなにも書き込んでいない。だから第二夜のほうが鮮明に覚えている。

そのときスフィンクスと見えた人の顔はツタンカーメンの顔にも見える。
ツタンカーメン=トゥトアンクアメン。そういえば「2女教皇第八夜」で「シャンシュールエメン」の呼びかけがあったのを思い出す。古い遺跡のような街で青い空と青い海が印象的だった。あれはエジプトだったのか。

アメンというのは太陽神。ラー・アメンとも呼ばれる。してみるとシャンシュールエメンと聞こえた最後の部分はラー・アメンともとれる。

もうひとつ、「12吊られた男第十四夜」で逆さラーメンなるものがでてきた。その時はなんのことかわからなかったが、もしかしたらラー・アメンであったかもしれない。

目覚めてからいろいろ関連付けていくとなおさら面白い。

いずれにせよ。月と太陽がテーマのようだ。統合と分割。


他にも単発のイメージが一晩中押し寄せてきた。
電話の着信の履歴のタイトルが意味不明の言葉になっていて、でも確かに何かを自分にを伝えようとしている。
よく知っている女性がずっと正座でそこに座り続けていて、なぜこの人は足を崩さないのだろう?と訝しんでいるのだが、その人も自分に何かを伝えようとしているらしい。


夢日記 0125「13死神」第二十夜

ここに360度に解放された天秤がある。
てんびんの中心、支点は私自身である。

最初は肉や野菜や魚の切り身を天秤に乗せてバランスをとる。
左右だけでなく360度全方向に乗せなければならない。
鍋の具材のようなものを乗せていく。

やがて天秤に乗せるものが非物質的なものに変わってくる。
愛とか、こだわりとか、欲望とか、寛容とか、いろいろだ。
それぞれを天秤の周囲に配置してバランスをとる。
ひとしきりその作業が続く。

場面が変わって鍾乳洞のようなところにいる。
洞窟なのだがあたりはとても明るくて、白い光で満たされている。
住人はみな白い貫頭衣を着ている。
青く光る泉を囲んで、大理石を切り出してできた白い回廊が廻らされており、いたるところに水が流れている。これは神殿なのかもしれない。

突然グラッと地面が揺れた。
地震だ。揺れはしばらく続いた後、ほどなくおさまる。
それとともに建物の地下から水が噴き出してくる。透明だが、どろっとした粘度の高い水だ。
その水が白い回廊を伝ってゆっくり流れていく。

私たちは階段を登って高いところに避難する。
泉が湧き出しているその建物の中心部分に祭壇のようなものがある。そのてっぺんに苔むした四角い岩がある。その岩が動いた気がした。

「危ない!岩が落ちるぞ!」私は叫んだ。

四角い大きな岩が傾いたかと思うとそのまま泉に落下して大きな水しぶきが広がった。
どうやらけが人はいないようだ。
そして岩がなくなった祭壇の跡には結晶化した大理石の青白い切断面が見えている。

一旦動き出した地滑りは止まらない。
おそらく結晶の方位性が崩壊したのだろう、青白い巨大な大理石の塊が傾いた地層に沿うようにゆっくり滑り落ちて来た。
羊羹の皮を剥くように次々と押し出されてくる。
そしてその岩山の内部にあった内部施設が露出する。住居部のリビングやキッチンや仏壇や商業施設が次々とすべり落ちて来て、ものすごい圧力によってすり潰されながら落下していく。

轟音が鳴り響く。
私たちはなすすべもなく崩壊する神殿を見ている。


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