見出し画像

パスワーク 15 悪魔

夢日記 0322「15悪魔」第一夜

私は女学生たちと一緒に教室にいる。
若い男性の教授を囲んで話をしている。

私が話す番が回ってきた。私は起立して話し始める。
「私はいま91歳になる父親を介護しています。一人の人間が死ぬと言うことは凄いことです。これから超高齢化がどんどん進みます。20年後いまと同じような行政サービスが受けられるとは限りません。。。云々」

女学生たちは目をキラキラさせながら私の話を聞いている。

「いまこの空間に存在するのは私たちだけではありません。今いる人。もういない人。まだいない人。つまり生者と死者と未者が同時にこの世界にいるのです。私たちは死に至る時間をデザインしていかなければなりません。」

とあつく話しながら黒板にダイアグラムを描く。

場面が代わり、私はどこかの土産物屋にいる。
あるコーナーに並べられた商品を手に取って眺めている。
そこにあった釣り針と釣り糸を手に取っているときに、突然、思い出す。
これは大国主命のものだ。これらの商品は大国主が身につけていたものに違いない。

ふたたび場面が変わって、
私は海岸沿いの公園にいる。眼下に海が見える。
そこに二人組の男性がいる。ふたりとも女装で化粧をしている。

髪を後ろに結んだ白い着物の男は公園に落ちたドングリを拾っている。
もうひとり、赤い着物を着て髷を結った男がいる。
顔に歌舞伎役者のような隈取りを施している。
彼は公園にある色が剥げかけた木製のベンチにペンキを塗りなおしている。
とても真剣な表情だ。

二人を横目に見ながら私は公園の奥に進んでいく。

二匹のダックスフントと二匹の黒い獣が私にまとわりついてくる。
ダックスはすぐに離れていったが、イタチのような二匹の黒い獣は私の身体に這い上がってきてしがみついている。
獣たちはどうやら人の言葉を話すらしく、なにやらしきりに呟いている。

「ウンコ、ウンコ。ウンコを出すぞ!」

見ると1匹の獣のおしりから便がでかかっている。
わたしは獣たちを振り払おうとするが、獣たちはなおもしがみつく。


夢日記 0323「15悪魔」第二夜

私はアフリカ的段階とも言えるような「悪魔」の姿をしている。
コビト族のようないでたち。全裸で腰蓑だけを纏っている。
槍を背中にさげ、両手には大きな仮面を左右に二つにたち割った盾を持っている。
だが、しだいにその仮面は必要なくなった。
顔がその仮面そのものに変形していったからだ。
眉がつりあがり、張り付いたような笑顔が怖くもあり、面白くもある。

その悪魔である私は祖母と布団を並べて寝ている。
祖母の介護をしているらしい。

私たちが寝ていると玄関から女の人が入ってくる。担当の介護士だ。
「どうしたんですか松岡さん、電話しても誰も出ないから心配できてみました。」
祖母は布団を脱いですくっと立ち上がり呆然としている。
しかも全裸である。

悪魔である私はとても迷惑に感じている。

たしかに電話の電源は切っている。
なぜなら悪魔に電話は必要ないからだ。


場面が代わり、私たちは温泉リゾート施設に来ている。
あいたテーブルを見つけて、生ビールを四つたのむ。
私は疲れたので先にやすむ。
わたしは成長して青年の悪魔になっている。
鬼のようなツノが2本生えている。

私が寝ていると。
友人たちがふざけて私の頭に王冠のようなカチューシャをかぶせた。
写メを撮っている。私はかまわず寝ている。
友人の一人はまだテーブルに残ってビールを飲んでいる。
その友人は大食漢で、だぶだぶとよく太っている。
よく見るとその友人の胸は女性のように膨らんでいて、両の乳房にガムテープを巻いて乳首だけが見えている。

「ちょっと、蕎麦を食べにいってくる」と彼は言い残してテーブルを離れた。

ふたたび場面が変わって、私はある事件現場にいる。
どうやら私が通報者らしく、警官が事情聴取を行なっている。

その時私は自転車に乗っていた。
警察はその自転車のことを不審に思っているようで、なにやらいろいろ調べていた。盗難車の疑いがあるようだ。

「その自転車はあなたのものですか?」ひとりの警官が私に問う。
「ああ、これはもらったものですよ」私は応える。

私は警官たちにさりげなく誘導されて四辻に追い込まれる。
四ヶ所の進入路には水の入った青いバケツが並べられ交通封鎖されている。

私ひとりを数十人の制服の警官隊が取り囲んでいる。
逃げようと思えば逃げれるが、面倒臭い。

辻の一角にある大きな屋敷の門が開かれた。
その屋敷の住人に私の面通しをさせようということらしい。

今夜は留置所に泊まりかな?明日は大事な約束があるのに。


夢日記 0326「15悪魔」第三夜

私は何人かのひとに囲まれて歩いている。
目を開けてられないくらい眠い。ほとんど眠ったまま歩いている。
まわりのひとの気配に合わせて歩を進める。どこに向かっているのかわからない。とにかく眠い。

場面が変わって、ウチの中にいる。事務所兼住宅のようだ。
友人のホイットニーがコピーをとって書類をつくっている。
ホイットニーの助手の日本人の女の子もそばにいる。

私は私の仕事をしながら、時計を見ると深夜0時に近い。
皆疲れているようで、黙って仕事をしている。

ホイットニーが隣の座敷の襖を開けて
「アイザック、ねえ、起きて!」と夫を起こしている。

座敷からアイザックともうひとり男性が出てきて、助手の女の子とホイットニーを抱きかかえて二階に運ぶ。

私はケンちゃんと庭先に出てビールを飲んでいる。満月がでている。
ホイットニーは美人だし、アイザックはハンサムだ。美しい夫婦だなー、とケンちゃんと一緒に感心している。

翌日、私と娘がホイットニーとアイザックのふたりを別府の温泉街へ案内している。
「今度来たら、郵便貯金ホテルを案内するわ」と娘が言う。
するとアイザックが、「これから予約すれば明日にでも泊まれるんじゃないか?」と言う。彼はいつのまにか、かつて夢で逢ったサングラスのロッカーの大天使に変わっていた。

たしかに今なら観光客もいないから泊まれるかもしれない。

ホイットニーは「今日がよかったわ」と疲れた顔で言う。
彼女は見知らぬ男の子を抱きかかえて
「かわいいわー、この子」と嬉しそうにしている。

男の子の顔を覗くと、クリクリした両眼の下に鼻と口の小さな穴が開いているだけの顔だった。異形だ。

たぶん異星人だろう。男の子も嬉しそうに笑っているのが私にもわかった。

電話がかかってきた、
「ハロー、ユウキ!」ホイットニーの声だ。

すぐに電話が他のひとの手に渡る。
どうやらホイットニーは拐われて監禁されているらしい。


夢日記 0401「15悪魔」第四夜

私は母と長距離バスに乗り込んだ。
乗客は満員で、二人が乗り込むとすぐ出発した。

私たちは家に帰ろうとしている。
電車の方が便利が良さそうなものだが、なぜだか知らないが今日は母がバスで帰ると言い出したのだ。
バスは深夜に出発し、山をいくつもこえて朝方家の近くに到着する予定。

真冬のバスの車中は暖房が効きすぎていて暑いくらいだ。
乗客はバスのなかに布団を敷いて寝ている。
私と母は離れたところにいる。
私はバスのフロアに横になっている。隣の乗客の顔が目の前にある。
おとなりさんが寝返りを打つたびに私は彼の頭を肘で遠ざけようと試みる。

こんな密室の中ではコロナの集団感染が心配だ。
まあ、わたしは免疫力がつよいので心配はないだろうが。。

車両の前方でパニックがおこっている。
乗客の一人が激しく嘔吐している。
その吐瀉物が近くにいる乗客の顔や衣服にかかって大変な騒ぎだ。
おそらく酒を飲みすぎて、車酔いしたのだろう。

嘔吐している乗客は悪びれないどころか、まわりに悪態をついて、さっさとまた寝てしまった。

まわりの乗客は怒るでもなく、ただボーゼンとしている。


夢日記 0403「15悪魔」第五夜

私はある工事現場にいた。宅地を造成している。
仲間と一緒に黄色いヘルメットをかぶって働いている。

そのとき突然地震が起こった。立っていられないくらいのかなり大きい揺れだ。私はトンネルを抜けて外に出てみた。
造成中の崖が崩れて自動車が土砂に流されていく。
揺れは長く続く。いつのまにか私は車に乗っている。
押し流されてくる他の車をかろうじてかわしながら、私は工事現場を離れて家路に向かう。

場面が変わって、わたしは友人たちと一緒に自分のアパートに帰宅した。
疲れていてとても眠い。そのままベッドに入って眠り込んでしまったようだ。
目が覚めるとおおぜいの人たちが私のアパートに押しかけている。
ロッカーの集団がアパートを占拠して大音量で楽器を鳴らしている。
夜も深い。これでは近所迷惑だ。
近所の人が怒鳴り込んでくるんじゃないかと心配していると、ロッカーたちは楽器をしまってアパートを退去し始めた。

しかしなおも宴会は続く。私が寝ている間に何が起こったのだろう?
私も目が冴えてきたので、さあこれから飲み直すか、と考えている。


夢日記 0404「15悪魔」第六夜

私は20代の時に勤めていた構造設計事務所にいる。
ボスがいて秘書の佐々木さんが後ろのデスクにいる。
ボスも佐々木さんも髪の毛がきれいな緑色だ。良く似合っている。
ボスはどこからみても外国人の風貌をしている。
さながら緑色の髪をしたアインシュタインだ。

電話がかかってきた。ボスが電話をとった。
私にかかってきたようだ。
私は受話器を受け取る。

クレジットカードの請求が銀行口座から落ちなかったという連絡だった。
そりゃそうだ、銀行口座には一円も残っていない。

場面が変わって私はリリーフランキーとその友達と三人で旅行をしている。
リリーさんが一泊でスペインに行こうと言い出して、その日のうちに飛行機に乗った。

いまはトランジットでどこかの島にいる。
なかなか飛行機が飛び立たないらしく、三人はカフェで退屈している。
そうしているとカフェに太鼓や笛が運ばれてきた。

これから民族音楽の演奏がはじまるらしい。
私たちはまずハワイに行き、そこからスペインに飛ぶそうだ。
ほんとに明日帰れるのだろうか。

私はリリーさんに言う。
「実は来週の選挙に出馬する予定なんだ」
リリーさんは「知ってるよ」と余裕の表情。
ならば、いいのだが。

夢日記 0405「15悪魔」第七夜

カフェのような空間に友人たちといる。
カラオケがある。
とつぜんハーモニカを吹いてくれと女主人に振られた。
ハーモニカくらい吹けるだろうと、私はいいよと応じる。
ハーモニカを手渡されるのだが、そのハーモニカが変わった形をしている。
金色で、イカのような頭がついている。そのイカ頭の部分は自由に動く。
どうやって使うのかわからないが。
そしてカラオケにあわせてハーモニカを吹こうとするのだが、音がうまく出ない。
結局そのままカラオケの曲が終わってしまった。

音が出ないままだったねー、と女主人。
金のハーモニカを返して、かわりにVRのヘッドセットを受け取る。
私はヘッドセットを装着してカフェの空間を見ている。


場面が変わって、江戸時代。

江戸でも評判の鰻屋の店先。
必殺仕事人の中村主水がうなぎ職人を問いただしている。
何かの嫌疑を受けているようだ。
その男は町人髷の着流姿で、凶悪な、けれども美しい顔をしている。

店の主人が言う。
「この男は江戸で一番の鰻職人なんです、怪しいところはございやせん」
職人は「えーらっしゃい」と大声で叫び、かめの中から二の腕ほどもある大きな鰻をつかみだす。

そしてその鰻を中村主水の袖の中に強引に捩じ込む。袖の下、賄賂だ。
主水は「そういうことなら、しょうがねえ」と言ってその場を立ち去る。

私はその一部始終を店先で眺めながら、VRヘッドセットをもって劇場のような場所に迷い込む。
二階の座敷では必殺仕事人の仲間、おでんやの伊吹吾郎が階下の芝居をみながら、しぶくひとり酒を飲んでいる。

階下の舞台では由美かおるが歌をうたっている。
私は伊吹吾郎と由美かおるを横目で見ながらヘッドセットを持ってトイレに急ぐ。
トイレに入る前にヘッドセットとその他の身の回りのものをすべてカゴに入れて、私は用を足しに中に入った。


夢日記 0407「15悪魔」第八夜

どこからか声が聞こえてきて。
映画館に行けという。そして映画館の男子トイレに入るようにと。
私は言われるまま、映画館に行った。
シネコンではなくて人の少ない古ぼけた名画座だ。

おなじく薄汚れたトイレに入ると、また声がした。
小便器を手前に引くと入り口が開く、そこから狭い通路を通って私は反対側に出た。
そこも同じく映画館のトイレなのだが、入ってきた映画館とは違うらしい。
その出口のところに男が立っていて、その男は私が通ってきた通路を逆向きに入ろうとしている。
通常はトイレから別の空間に出るのだが、今回は特別で双方向が通じているとのことだ。

場面が変わって、私は友人と二人である男を前にしている。
その男は天才で、その才能によって巨万の富を築いた。そして魔術を使う。
髪が長く、顔じゅうに刺青がある。

その男は私を試そうとしている。
私の手を握って力を加える、わたしも全神経を集中して力を返す。
その男は最初余裕の表情だったが、そのうち形勢が悪くなり、倒れてしまった。友人と私とその男と三人が折り重なるように倒れているなか、1匹の蛇がその間からニュルニュルと出てきた。
蛇は毒蛇だったらしく、その男の首筋に噛みついて、その男はすでに絶命していた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?