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ONI〜神々山のおなり

Netflixオリジナルの3DCGアニメ。全4話各話約40分のリミテッドシリーズ。

妖怪や神様のキャラクターの暮らしぶりがコミカルに描かれていて、一人一人個性的でとても愛らしい。自然と顔が綻び肩の力が抜けて、こういうほのぼのアニメ観たの久しぶりだなぁと思っていた矢先、ガツンと殴られました。

2話の終わりくらいまでこのアニメのどの辺りが話題になっているのか正直分からなかった。アニメーションのクオリティーかなと思っていたけど違ったみたい。勿論、映像はとても素晴らしいんだけど…そこではないところにヤラレた。

『昔』と『現代』
『自然』と『人工物』
『妖怪』と『人間』
様々な対比が物語の中で上手く混ざり合い、関わり合い、調和を取っている。
そして、恐れがもたらすものとONIとは一体何なのか…それが提示された時の納得感と言ったらなかった。恐れる心ってなんて恐ろしいんだと思うと同時に、もう既にこの世の中の何処もかしこも自分自身さえも恐れの心によって成り立っているようなものではないかと、何ともマイナスな事ばかり考えてしまった。でも、恐れず受け入れる事の素晴らしさを主人公のおなりが作中で証明している。現実はそう上手くはいかないだろうけど、少し視野が広がることで変わる何かがあると思う。この事を忘れずにいたい。

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