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感謝の手紙(オープン社内報)

2023年2月1日。
弊社は、株の過半数以上を持っていたパソナグループより、
私にてマネジメント・バイ・アウトを実施いたしました。
株主まではあまり見ないと思うので、
もしかしたら知らなかった方も多いのかもしれません。
弊社は上場企業の子会社として、
7年間社会の問題点の解決(特に東北の課題解決)
に尽力してきました。
本日は7年間寄り添っていただいた元株主への
感謝の気持ちを手紙にしたので、
オープン社内報へ転載したいと思います。

【お手紙内容】

この度、株式会社VISIT東北は、
株式会社Wasshoi Labという会社に生まれ変わりました。
それと同時に、
パソナグループ(以下パソナ)から卒業することになりました。
パソナに対しての
これまでのご恩とすべてのご縁に本当に感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
この度の株式譲渡の件につきましては、
少し驚かせてしまったのだと思います。
大変申し訳ございませんでした。

少しだけ背景をお伝えいたします。
私自身、パソナの中にいる事実に、
甘えが出ておりました。
最終的にはパソナが何とかしてくれる。
そんな甘えがあったのだと思います。
昨年で40歳の年となりました。
人生も折り返しに入ったと思い、
残りの人生、
自分の命を何に削るかを真剣に考えました。
いま命を削るに値する仕事はできているか?
自問自答を繰り返しました。
そして、自分の甘さを発見しました。
これ以上甘えることはできない。
もっともっと自分自身に負荷をかけて、
成長して、
社会の問題点を解決できる起業家に成長したい。
そう考えた結果でございました。
驚かせてしまいましたこと
本当にお詫び申し上げます。
何卒ご理解いただけますと幸いです。

さて、パソナにお世話になり
7年半が経過いたしました。
私が前職時代に3.11震災復興ボランティアで
出会ったパソナ社員の情報にて
東北未来戦略ファンド」の
存在を知りすぐに飛びつきました。
その理念やパソナ役員・社員の皆様のお人柄やパッションから、
この会社でならやっていけると確信しました。
そして2016年1月5日に株式会社VISIT東北を創業。
はじめはパソナ仙台支店の一画を間借りする形で、
一人創業で事業スタートいたしました。
しかし、一人という感じは全くしませんでした。
常にパソナ仙台の部長さんや、
社員さんたちにもいろいろとご協力いただきましたし、
パソナのシェアード(BPO)の皆様やグループ役員にも
沢山助けていただきました。
そんな中でしたので、
スタート時も寂しくなく事業を開始することができました。
その賜物で少しづつ企業が成長し、
地方創生を中心とした複数社の会社を設立してまいりました。
そして、東北創生集団VISIT東北グループとして
地元に少しばかりですが
認められるような会社になってきたかと思います。

その間もパソナの活動に背中を押されることが多々ありました。
たびたび視察や合宿で訪れた淡路島の取り組みや、
東北で創業した社内ベンチャー企業や、
地方創生の活力ある事例の数々。
東京オリパラでの取り組みや、
コロナウィルス関連でも落ち込まないビジネスポートフォリオ戦略。
パソナの様々なニュースを隣で見させていただき折れることなく
勉強しながら事業を継続することができました。
またそのスケール間・スピード感で事象を見ていたがゆえに、
地域の小さな山で慢心することなく、
自分を律しながら謙虚に活動することができきたと思っております。

2019年の東日本豪雨(台風19号による水害)の際には、
パソナから弊社本社がある丸森町へ
数多くのボランティアを派遣いただきました。
会社メンバーもそうですが、
町全体で感謝を感じております。
その後、2021年、2022年の震度5を超える
大きな地震(東日本大震災の余震)での
被害・被災にも多大な応援をいただいたことも一生忘れません。
同様に2022年に多額の企業版ふるさと納税をしていただくなど、
パソナの支援なく地域に
受け入れられることはなかったと思います。
心より、感謝申し上げます。

このように、
これまで多くのパソナの仲間たちにお世話になりました。
南部代表には、心の持ち方、経営のイロハ、
論語を教えていただきました。
役員の皆様には全面的にVISIT東北を支えるよう
リソースを沢山投入いただきました。
社員の皆様には現場レベルで沢山のお仕事や
プライベートでのお付き合いをさせていただきました。
これらの思い出は私の中で一生忘れることはありません。
本日からパソナは弊社の株主ではなくなりますが、
私は生涯、パソナグループの一員であると思っております。
そして、
これからも社会の問題点を解決し続けてまいる所存です。
これまでいただいたご恩は、
私たちが成長し、
沢山の社会課題を解決することで
お返しできるものと思っております。
パソナグループの理念を模範とした会社運営を行ってまいります。
何卒ご指導いただければ幸いです。

これまで本当にありがとうございました。

齊藤良太
2023年2月1日

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