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#111 自分で考えて結果を出す【書評】決断=実行

◾️はじめに

今月は実は実験的に落合博満さんについての本でいこうと思っています。
その第二弾です。
前回の「嫌われた監督」は番記者からの視点でしたが、今回は本人の本となります。

◾️要約

それぞれが自分の役割、責任を把握し、覚悟を持って結果を出すために邁進する集団を作ることが常勝軍団を作ること。
そのためには自分の目で見て考えること、そして決めて実行することが大切。
ルールの中でやれることはやっていい。
選手も細かく見る、コーチには考えを伝える、が必要以上に口出ししない。

◾️感想

組織マネジメントに通ずるところありますよね。
だから監督を辞めてからは講演に引っ張りだこだったとか。
自立・自律した個の集団をつくる。
興味深いテーマです。
”言葉は受け取る側が内容を理解し、納得し、実行し、結果を残して伝わったとなる。”
ふけ〜。僕は何か伝えられているのだろうか。(noteではなく仕事でね)

◾️要約(詳細)

・仕事に取り憑かれろ
 結果のために全てを投げ出す覚悟があれば他人の目は気にならない。

・監督への就任要請を受け
まずはコーチに自分のやりたいことを理解してもらうことが大切だった。

・監督として私が肝に銘じたこと
 自分が経験していないことを勉強する気持ちで臨む。
 誰でも自分の経験を伝える事はできる。
 経験していない事は山ほどある、それを勉強し、選手に伝えることのできる指導者に。

・荒木と岩瀬が自分で壁を乗り越えるために
信頼関係とか温情ではなく、どうしたら必要な選手が最大限力を発揮できるか、それだけを考えて、必要な言葉を伝える。

・少数意見をどう捉えるか
落合が面倒なことを言っている、で終わらせない。

・組織とは小さなピラミッドの集まり
小さなピラミッドの集まりで組織は成り立つ。
それぞれの部署が好き勝手動いてしまう。
それを整理し、それぞれの部署に動き方を指示するのはトップの仕事。

・負けたくないというプライドがもたらした優勝
厳しく練習させ、負けるわけがないという気持ちを持たせる。

・最終決定権は誰が持つべきか
聞こえのいい合議制より監督を頂点にしたほうがいい。

・遠近二つの距離から選手を見続ける
子供を見守りながら、引いた俯瞰でも見る。

・チームを進化させたければまず基本から
ワンバウンドをとる技術もストライクを取る技術があってこそ。

・チームリーダーやムードメーカーは必要か
勝敗にはあまり関係がない。

・同じことをしていたら勝てないの意味
若手が目立つ数字を残したらその練習は継続すべき。
やられてから「同じことを続けてもダメ」と考えればいい。

・自分の技術を向上させるためには
いいものを盗むことが大切。

・一芸に秀でたければオタクを目指そう
とにかく24時間365日野球を考える。

・一石二鳥の練習はあるか
ノーアウト一、二塁での守備。考えることが多い。

・好奇心は自分を成長させ、感性を豊かにする
技術は盗め。

・控え選手とはどう接すればいいのか
レギュラーだって難しい場面で出されてるので(控えが)失敗したからと言って責めない、やれた場合はやって当然だよな という視線を送る。

・時代遅れにあえて耳を傾ける
上司先輩に聞くのも手。
病院で薬多くて迷ったあげく早く寝ろと言われ治ることだってある。

・選手の不調、チームの苦境との向き合い方
持ち場を超えて口を出すべきではない。
責任を持って自分の仕事を全うすることが大切。

・勝てるデータ活用術
自分で見たものとデータをすり合わせ使えるものにすること。
自分で考えることが重要。データだけあっても意味ない。

・新人や若手の起用で気をつけたいこと
レギュラーを少しやり、その後外すと解放感を覚えてしまう。
これは「何がなんでもレギュラーを」という気持ちの外に「レギュラー大変、控え楽」という別の感情を覚えてしまう事になる。

・森繁和ヘッドコーチとの思い出深いベンチワーク
ウッズを一塁に残しておいて日本一とれた。

・人材登用における私の考え方
あくまで仕事の能力で判断すべき。
監督はいろいろな物事を背負いすぎず目の前の選手のサポートに徹するべき。

・大原則や当事者の思いは考慮されているか
ルールが決まった背景を考えること。

・大谷翔平の成功を私なりに考えた
三冠王であればトップにたてるとそれだけを狙った。
つまりタイトルを三つ揃えなければと思う落合には感性が備わってる。
投手と野手両方で成功したいという大谷にもそれがある。 

・ユニフォームで考える物事の本質
ユニフォームは神聖。昔のチーム(のユニフォーム使うの)はおかしくないか。

・指導者が批判される時代に選手に求められる姿勢とは
齟齬があって当たり前。
言葉は受け取る側が内容を理解し、納得し、実行し、結果を残して伝わったとなる。

・終わりに
自分の人生をいかに思うがままに生きるか。
そのために決断、実行が、必要。
人生について回る決断、実行を、どんな結果になっても責任は自分にあるのだと覚悟する。

◾️アクション


ドラゴンズを応援する。・・・はできてるから↓を実践しよう。
”持ち場を超えて口を出すべきではない。責任を持って自分の仕事を全うすることが大切。”
自分の持ち場をまずやってから。人の業務に口出しは安易にしてはならない。

◾️読みやすさ

★★

◾️ハッシュタグ

#中日
#落合博満
#決断 =実行
#俺流
#みんなが賛成しても俺は反対するぜ
#見てる世界が違うんじゃないか
#本質を見る
#嫌われた監督
#吉倉たま

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