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#63 how do you spend the rest of your life?【書評】生き方

◾️はじめに

稲盛さんのベストセラー。生き方。
経営者をはじめ多くの人が推奨している本です。


◾️要約

宇宙には人知を超えた意思のようなものが存在する。
60兆ある細胞の中にDNA情報が1000ページ1000冊分書き込まれていることもその証拠の1つ。
それに沿い、人として正しいかの道徳的判断に沿って努力し続けることが成功につながる。
そこに近づくため心を磨くことこそ生きる意味である。

◾️感想

心が洗われる、というか、
こうでなくては、と思わされます。
偉大な経営者のベストセラー。

自身の原体験、町工場で世界に通ずるセラミックスの技術を開発、をベースに
努力と宇宙の真理とを説く。

シンプルに考え、大きな目で正しいことを。
常に私心なく、社会のために。借り物なのだから。

◾️要約(詳細)


◆第1章 思いを実現させる
まずは思うこと。思いを持つこと。それを常に考え、カラーでありありと見えるくらいまで。
そうすることで実現する。強く思い、創意工夫する中で人格が磨かれる。

※勝ちたいと倍思え、やりたいことを倍思えと風間八宏さんも本の中で言ってます。これに通ずる。

◆第2章 原理原則から考える
原理原則こそ大切。シンプルな真理に立ち返る。
世界中どこでもみんなのためにいいことをする、は普遍的。

※原理原則を意識すること。言われたままにやっていると原理原則の存在が浮かんでこない。

◆第3章 心を磨き、高める
仕事に利他の心で打ち込み、心を高めることが大切。
常に理性で持って判断していくことが大切。ごめんとありがとうを心に。

※忘己利他(もうこりた)私利私欲をすて、利他の精神になることをもう懲りた、とかけているエピソードが書いてありました。おかし。

◆第4章 利他の心で生きる
世のため人のため、私心なくすすむ。
いっときの財務的な成長だけでは長続きしない。
家族のため、地域のため、国のため、と範囲を広げ、大きな目で物事を見ること。
利他の心で足るを知り、周りを活かすことを考えることが人としてやるべきこと。

※企業再生の実績も、長期的な視点で捉えて実現されているのですね。

◆第5章 宇宙の流れと調和する
宇宙には何か偉大なものが意思を持って働いているとしか考えられないことがある。
人にはそれぞれ何かしら役割はある。
それに邁進する、人としてすべきことに精進する、心を磨くことがあるべき生き方である。

※最後の章でググッとスピリチュアルな展開になるのですが、自分にはこれまでの流れでスーッと入ってきました。

◾️アクション

必死になって仕事をする。
業務に潜む原理原則を考えてみる。
「この発言やこのタスクはこういう原理原則に基づいて行われているのだな」

◾️読みやすさ

★★

◾️本にまつわるショートストーリー

「自分がいなかったとして、自分がやったことって誰かがやっているのかな」
「野茂英雄さん、三浦知良さんや中田英寿さんがいなかったとして、その偉業は誰か別の人がやってたんじゃないかってこと?」
「うん。他には名もなき技術者の開発したもので社会が成り立ってたりもするし。そういうの」
「どうだろ?個人の発見とスポーツ界の偉業は一緒に考えれるかわからないけど、確かに宇宙の流れみたいなものがあるとすれば別にその人でなくともいずれ誰かが同じ発見や同様の成績を収め、似たような結果になってたかも」
「そうも思う。けど多分そうじゃない。必死にその人が使命感を抱き、思いを人の何倍も強くして実現のために動いた結果だと思うから、きっとその人にしかできなかったんだよ。」
「そんなもんかぁ」
「うん。だから自分が、自分なりに、今の場所で頑張ることが大切なんだと思うよ」
「同じ結果にはならないわけだから、自分の行動が少しとはいえ社会の成り立ちに寄与しているってことか。」
「大切なのはそれを意識することだね。言われた作業をこなすだけではそれを実感することはできないから」
「これ、誰でも同じじゃん、とかやる意味ある?とか思っちゃうとねぇ。」
「そう、そうなの。全ては心、意志の持ちようで良くも悪くもできるし、良くも悪くもなるんだ。
 人生は自分でつくるものということ。それを東洋思想では立命というんだって」
「へー」

◾️ハッシュタグ


#生き方
#稲盛 和夫
#ベストセラー



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