見出し画像

#52 社員とともに、地球とともに【書評】社員をサーフィンに行かせよう パタゴニア経営の全て

■はじめに

3週目は企業および起業家。環境経営の代表格、パタゴニアです。いいもの、って高くてもいいよね。

◾️要約

社員を大切に、環境を大切に、生み出すものは最高を求めて。


◾️感想

環境を大切に、やりたい(クライミングなど)ことのために改善を繰り返し、
それを企業としてやり続けることの偉大さ。

”消費者ではなく所有者になる” 簡単なようで気づきがある。

地球に住んでいて、自分たちでそれを壊していけない。そういう考えは普遍。


◾️要約(詳細)


◆第1章 パタゴニアの歴史 創業から半世紀を経て
クライミングの道具をよりよくすることから事業をはじめた。
けど道具が岩に悪影響を与えてるのをみて、その事業はやめた。つまり環境配慮の道を選択した。
事業拡大とそれに伴う失敗を経験しながらも、毎日楽しく仕事することは変えたくないと熱心に働き続けた。
ビジネスの常識を覆して自分なりのやり方を確立した。これは経営の創造的な側面であり深い満足が得られる仕事である。

◆第2章 パタゴニアの理念 8つのガイドライン
1. 製品デザイン 常に最高を目指す
2. 製造 コストより品質を優先する
3. 販売・流通 顧客と関係を結ぶ
4. マーケティング メッセージを伝える
5. 財務会計 利益を追求したい
6. 人材活用 働きやすさを重視する
7. 経営指針 価値観を共有し挑戦する
8. 地球環境 企業として責任を全うする

ーーー

1. 製品デザイン 常に最高を目指す 
パタゴニアはミッションステートメントが”最高の製品を作り・・・”で始まる製品主導型の会社である。そのため、品質基準を明確にしている。みかんとリンゴは比べず、それぞれのカテゴリーにおいて最高の製品を作ることが大切。

※満足なんかしない、常に上を目指し続ける。

2. 製造 コストより品質を優先する
最高の製品を作りたいと本気で考える会社の大きな課題は手で編む人の品質に対するこだわりや仕上がりを考慮しつつ、作業を進める能力を工業的に再現することだ。ビジネスは競争であるので、最初がいい。発明ではなく発見をすることが大切。

※製造する会社にとっての命題。こだわってつくるのが楽しいんだ。

3.販売・流通 顧客と関係を結ぶ
製品を比べる、手触りを確認する、ガラクタと一級品の違いを知る、などを可能とするのが専門店。専門店にて入門段階から顧客と絆を結べれば、その顧客は優良顧客になるかもしれない。

※そのチャネルをいかに安全に提供するかが今のコロナ禍で問われている。一方、優良顧客は信頼の上でネットでも購入する。

4.マーケティング メッセージを伝える
ノンフィクションなら事実を伝えるだけで良い。我々がどういう人間であるかを人々に語るということだ。中心にあるのは自分が追求するスポーツと自然、両方の野性的な側面に対する強い想い。

※取り繕ったってすぐにバレるから。

5.財務会計 利益を追求したい
利益は信任票だと考えている。全てを正しく行えば利益は出てくると考える。身の丈を超えないことが大切。

※正しいことをすることが大切

6.人材活用 働きやすさを重視する
仕事か子供か、ではなく両立させる。

※社員が少なく、働いてもらわないと困る状況が託児所を作るなど、行動に出るよね。

7.経営指針 価値観を共有し挑戦する
考える、おかしいと思ったら声を上げる人。一旦納得したら鬼のように働く人。独立心の旺盛な人は理解するまで取り掛からない。

総意形成のかぎはコミュニケーション。

最高の管理職は普段机にいないのに探そうと思えばすぐに相談できる人である。
自然は混沌としているように見えるがトップダウンの中央集権でないだけできちんと構成されている。

※自然はきちんと構成されているんだな。素晴らしい。

8. 地球環境 企業として責任を全うする
 環境理念は以下のようにまとめることができる。
1. よく吟味して暮らす
2. 自分自身の行動を正す
3. 罪を償う
4. 市民が主役の民主主義を後押しする
5. 善行をなす
6. 他社を動かす


◾️アクション

(自分が生み出すものに対して)今よりさらに良いもの、を求めていこう。

◾️読みやすさ


★★★(意外と読みにくかった。なぜだろう。)

◾️ハッシュタグ

#パタゴニア

#イヴォン・シュイナー

#社員をサーフィンに

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?