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ちょっと引いて考える「歴史思考」

みなさま おはようございます 渡辺です。3連休いかがお過ごしでしたでしょうか?余りの暑さに僕は、ほぼ家に閉じこもっていました。

今週は、「歴史思考」- 深井龍之介 を紹介します。

著者は、大人気PODCAST COTEN RADIO の深井さんです。


当り前を疑おう

この本のメッセージとしては、1つ。「当り前を疑おう」です。弊社ワインマイル行動の7ルールの一つでもありますね。

現在、我々が考えている「普通」だったり「良いこと」というのは、長い歴史で見ると、決して、「普通」だったり「良いこと」だったりしないこともあるのです。

そして、「当り前」ですが、「当り前」は当たり前のようにそこに存在し、存在感を消しまくっているからこそ「当り前」な訳でそのためすぐにはピンとこないかもしれません。この本では、このように表現されています。

いつも吸っている空気をいちいち意識しないのと同じで、あまりにも当り前なものは意識しにくい

P13

例えば、この三連休殆どの皆様は家にいればエアコンがあり、使用するかしないかの差はあれ、涼もうと思えば涼めたと思います。また水道からは当たり前のように水が流れ、夜になれば電気をつけることも出来ると思います。

しかしながら、エアコンが普及したのは、ここ50年位で、僕が小さい頃はまだ自宅にエアコンがありませんでした。

このように、多少時代や場所が変われば「当り前」は当り前でなかったりするわけです。

生きていると悩みや辛いこともあったりするわけですが、この本では歴史からちょっと引いて考えるというメタ認知することで、悩みから解放されることもあるとされています。こんな思考法がこの本の「歴史思考」です。明日からは幾つか事例を交えて紹介していきます!

それでは、3連休明けの今週もよろしくお願いいたします!

短期的に結論をだすのはやめよう

みなさま おはようございます 渡辺です。引き続き、暑い日々が続いてますね。さて、歴史思考2日目です。

今日は超すごい人の代表とも言える2人。西のイエス、東の孔子です。誰でも知っているともいえるこのお二人ですが、この本の表現を借りると以下のようになります。

イエス:弟子に裏切られて処刑された元大工の政治犯
孔子:逃亡生活に明け暮れ、弟子や息子を若くして亡くしてしまった

今だからこそ、スーパースターのお二人ですが、当時短期的にみれば、あまりいい人生では無かったかもしれません。その後、彼らの思想が基になった、キリスト教や儒教多くの人に多大なる影響を与える訳ですが、決して良いモノばかりではありません。

キリスト教は、魔女狩りを生んでしまいましたし、儒教によって強化された中央集権システムは、中国の発展を遅らせてしまいました。

同じ事象であっても、ある時代においては賞賛され、ある時代においては避難されるということは多々あるでしょう。仕事というたかだか、数年のスパンでもそういう事はあるものです。あの時、あれを始めていなければ、いまこんなに大きくならなかった。あの時、アレを辞めていなければ、コレに労力を割けなかった等々です。さらにロングレンジでみると、評価も逆転することもあるでしょう。

これらを踏まえ、この章のまとめは「短期的に結論をだすのはやめよう。ヒトは「存在すること」が決定的な意味を持つ」ということです。あの日、あの時、あの場所にあなたが存在することが、誰かの意思決定に影響を与え、誰かの意思決定がまた誰かに影響を与えるということです。ちょっと乱暴かもしれませんが、「生きているだけで、超意味があるよ。」ということです。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

塞翁が馬

みなさま おはようございます 渡辺です。今日も暑いすね。なんか頭が痛いです。。
さて、歴史思考3日目ですが、今日お伝えしたいのは、「塞翁が馬」です。
有名なお話なので、ググって頂ければと思いますが、要は、

昔、中国の北辺の老人(塞翁)の飼っていた馬が逃げたが、後に立派な馬をつれて帰ってきた。老人の子がその馬から落ちて脚を折ったが、そのために戦争に行かずにすんだ。このように人生の吉凶は簡単には定めがたいことをいう「淮南子‐人間訓」の故事による格言。

コトバンク

「短期的に結論をだすのはやめよう」というのは、昨日と同じですがもう少し具体的に見てみましょう。

例えば、僕自身を例に挙げると、エンジニアとしてキャリアをスタートしたのはご存知の通りですが、エンジニアとしては全くパッとしなかったので、開発業務にがっつり入るというよりは、割と色々なことをやってました。そこで、ある時に参加したTASPOのプロジェクトでBPOの先輩達と知り合いになり、アイツ面白いじゃんとBPOに引っ張ってもらうきっかけになる訳です。エンジニアとしてバリバリやってたら多分プロジェクトに声がかかることもなかったですし、今コーポレート部門の管掌をしてしかったかもしれません。

比較対象にするのもおこがましいですが、みなさんご存知スティーブ・ジョブスはスティーブ・ジョブズは自ら招き入れたCEOジョン・スカリーによってAppleを追放されてしまいます。その後NEXTコンピューターを創業し、11年後にNeXT買収によりAppleに戻りますが、Nextで開発していたOSが今のmacOSにも受け継がれているそうです。

このように、今悪く感じられることが、後に良くなることもありますし、今良いことが後に悪くなることもあるでしょう。人間万事塞翁が馬。あまり目先の出来事に一喜一憂せずに、淡々とやるべきことを積み重ねていくのがいちばんですね。

それでは本日もよろしくお願いいたします。

唯一無二の絶対的な価値観はない

みなさま おはようございます 渡辺です。今日も暑いすね。でも、1週間前に比べると少しはマシですかね?

さて、今週は歴史思考について考えてきました。色々とありますが、価値観に「絶対」ということはないということだったかと思います。その一方で、人間が人間である以上、昔から同じようなことが考え続けていたということもあります。

例えば、老害の台詞第一位みたいな「近頃の若者は・・・」というのは、遥か昔古代エジプトでも言われていたらしく、ピラミッドの天井裏とかに刻まれているそうです。言葉遣いだったり、反抗心だったり、歳をとるとジェネレーションギャップが気になったり、時に羨ましかったりするというのは、時代を超えて変わらないということですね。

他にも、古代ギリシアの哲学者ソクラテスは「無知の自覚」という考えを紀元前400年頃には思いついてますし、アリストテレスは「三段論法」を発明したりしています。このように、昔の人が既にいろんなことを考えているので、それを参考にしていくことができるのは、現代に生きる我々のメリットですね。

同様に、あらゆる悩みにおいても、歴史上の過去の誰かが既に悩んでいる事だったりする訳です。かといって、そこに正解がある訳ではないですが、他にも同じような人が居ると思えたり、数百年も前から同じようなことはあったのかと思うと少しは気持ちが楽になるかもしれません。冒頭にもありましたように、「唯一無二の絶対的な価値観」というのは存在しないと思えることで、あらゆる同調圧力から少し距離を置き、生きるのが少し楽になるかもしれないですね。

それでは、今週もあと1日。本日もよろしくお願いいたします!
(2023.07.18-07.21)

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