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THE WORLD IN 2024

みなさま本年もよろしくお願いいたします!年始早々痛ましい事件が立て続けに発生しましたが、皆さまお変わりございませんでしょうか?

さて、新年ということで毎年楽しみにしているWIREDの新年号から今週来週で5つテーマをピックアップして考えていきたいと思います。


CULTURE

まず最初のテーマ「CULTURE」から「Our Broken Relationship with Tech」修理の文化についてです。

この記事によると、英国の一人当たりの電子機器の排気量は年間26kgで、群を抜いているそうです。調べてみたところ、国連が2020年に発表した「Global E-waste Monitor 2020」によると、世界の電気電子機器廃棄物(e-waste)の発生量が、2019年に5,360万トンにのぼり、5年間で21%増加したとのことです。レポートによると、世界で1人当たりのe-waste発生量が最も多かった地域は欧州で、16.2kgとなっているので、英国が悪い意味でこの数字をけん引していると云えますね。

電子機器では無いですが、昨年僕は、長年に渉り放置していた自転車を修理したところ、1万5千円位かかったのですが、大量生産で安く作れるようになった反面、修理が高くなってしまうというのは、色々な製品で云えると思います。

とはいえ、e-wasteと呼ばれる、電子ゴミに関しては、世界的な問題となっています。というのも、金や銀、銅、白金などの貴金属が廃棄・焼却処分となっていたり、水銀をはじめ有害物質が廃棄されたり、廃棄された冷蔵庫やエアコンから大気中に温室効果ガスが放出されたりするためです。

そこで、2024年は人々がものとの関係を「修復」し始める年となり、買い替えから修理するようになるということです。実際、現時点でiphoneが故障したら自分では何もすることが出来ないですが、よりモジュール化し、修理可能になったりバッテリーの交換ができるようになったりするようになったりということです。メーカーサイド、ユーザーサイド両側からのアプローチで修理文化が少しづつ浸透していくと良いなと思います。

それでは、年明け1日目もよろしくお願いいたします!

(追記)Forbesにも以下の記事がありましたので、参考に

SCIENCE

おはようございます 渡辺です。今週もよろしくお願いいたします!
WIREDの新年号から「SCIENCE」から「AI Animal-Language Translators in the Dock」動物の権利についてです。

この記事では、2022年6月のニューヨークでの判決について書かれています。詳細は、こちらの記事を参照頂ければと思いますが、

動物権利団体による動物園のゾウの不当な拘禁の訴えを認めないというものです。これ、よくこんな訴訟を審理することに同意したなとか思うのですが、勿論のこと、ゾウのハッピーが証言したわけではなく、動物の認知能力を研究する科学者のグループが代わりに証言をし、ハッピーが動物園での暮らしに不満を感じている可能性が非常に高いと主張したそうです。

結果としては、基本的人権はないと判断された訳ですが、このWIREDの記事によると、今後AIの進歩によっては、動物が文字通り発言権をもつ日が来るのではないか?ということです。

既に、プロジェクトCETI(クジラ目翻訳イニシアチブ)でマッコウクジラの出す音の意味を理解するべく研究を行っています。具体的には、大量学習と暗号解読、自然言語処理の組み合わせになってくるわけですが、なんとなくいけるんじゃないかって気もしますね。調べるとペット翻訳アプリも色々あるので、世界中でも色々なひとが研究を進めているんですね。

一方で、「ミラクル・ニール」という映画で主人公のサイモン・ペッグがなんでも叶えることが出来る能力を得て、愛犬を喋ることが出来るようにするのですが、愛犬は「ビスケット!」しか言わないっていうシーンがあって、意外とそんなもんかもなぁとか思ったりもします。

というわけで、今週もよろしくお願いいたします!

BUSINESS

おはようございます 渡辺です。

本日もWIREDの新年号から。「BUSINESS」カテゴリから「Being Human Is a Unique Skill」ヒューマンスキル についてです。

今回の新年号では、あらゆるカテゴリでAIに関連する記事が多くありましたが、この記事ではAIが浸透した現代において、改めてヒューマンスキルの重要性が増すというものです。具体的に云うと、ちょうど採用担当者の例が記載されていたのですが、例えば求人内容の作成はAIに任せつつ、人間は候補者との対話や関係の構築といった人が対応すべきプロセスに注力しようということです。

これを実践するためにも、当然ですが人々はAIを使いこなすスキルも身につける必要があります。AIを使いこなすスキルとヒューマンスキルの継続的なスキルアップにより、人間らしい仕事に取り組めるようになります。

AIを使いこなすという意味では、AIの特性を知る必要がありそうです。たとえば、一番身近なAIでもあるChatGPT(GPT-3.5)の場合、感覚的には、対話できているように感じられるのですが、実際はLLM(大規模言語モデル)による単語の出現頻度や相互関係を考慮して文章を作成している訳で、間違えた答えを返すことや直近の出来事は対応できないという弱点があります。

ちょうど、昨日息子が冬休み終了ギリギリで読書感想の宿題をやっていたのですが、chatGPTに感想文を書かせようとしたところ、この本はそんな内容じゃないぞ。という結果を返してきました。そこで、なんどとなく、言い方を変えて質問しても内容は対して変わらず「オワタ・・」とかなってたんですが、そうじゃないと。

先ずは、wikiでその本を検索して、出てきたあらすじをChatGPTに要約させて、出てきた結果を自分の言葉に置き換えながら、前半であらすじを語る。後半は自分の感想(人が対応すべきプロセス)を感じたままに書く。ということで、なんとか終わらせていました。そもそも、そんな宿題さっさと終わらせておけよという感じではありますが、色々な意見もあると思いつつ、ネットで検索して出てきた他人の感想の丸写しよりはまあましかなとも思います。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

HEALTH

おはようございます 渡辺です。
本日もWIREDの新年号から。今日は「HEALTH」カテゴリから「Passing the Sniff Test for Brain Disease」パーキンソン病 についてです。

本稿はマイケル・J・フォックスとデボラ・W・ブルックス(マイケル・J・フォックス・パーキンソン病リサーチ財団CEO)の記事になります。

ご存じの方も多いかと思いますが、マイケルは、90年頃「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」の撮影中から身体の不調が見られるようになり、30歳の時、パーキンソン病と診断されました。その後しばらく病気を隠し続けるのですが、公表後、2000年に「マイケル・J・フォックスパーキンソン病リサーチ財団」し、ご自身も闘病をしながら、パーキンソン病治療法の確立に向けて、寄付を募り、ロビー活動を展開し続けています。

そして、昨年の4月、マイケル・J・フォックスパーキンソン病リサーチ財団がパーキンソン病のバイオマーカー(疾患の有無、病状の変化や治療の効果の指標となる項目・生体内の物質)を発見し、これにより、パーキンソン病の初期症状の正確な診断が可能になりました。それに加えて、自覚のない人物をいかに早期発見できるか?という点で嗅覚異常を一つの判断基準にするという決定を下したということです。具体的にどうするかというと、試料を指でこすってにおいをかぐという、至って簡単な方法で初期のスクリーニングを行えます。分かり易い例でいうと、便検査にて「便潜血」が陽性となったら、大腸内視鏡検査をしてみましょう、ということです。このように、簡易で安価な検査方法が広く普及することで、パーキンソン病の研究と治療の展望が変わるという内容です。

僕は、バックトゥザフューチャーは1は何度見たかわからないですし、2,3は共に劇場に観に行った位(実家にパンフレットがあるはず!)、人生の初期段階でのヒーローな訳ですが。そんなマーティ・マクフライ(マイケル・J・フォックス)が形を変えながらも活躍しているというのは、結構嬉しいものですね。年に数回、XやInstagramで流れてくるドク(クリストファー・ロイド)との2ショット写真にも心が温かくなります。

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

ENVIROMENT

おはようございます 渡辺です。昨日の朝、京浜東北線で前に座っているおじさん、「知り合いに似てるな~」とか思って見てたら、彼も田町で降りたので、「竹田!?」「おぉ渡辺!?」と大学の友人にばったり出会ってしまいました。お互い急いでいたので、改札を出て左右に分かれていきましたが、そんなこともあるんですね。

本日もWIREDの新年号から。今日は「ENVIROMENT」カテゴリを網羅的に見ていこうと思います。「環境」カテゴリこそが、現在個人的には、最も興味のあるカテゴリになっています。

Grieving for the Future

初めに「Grieving for the Future」ということで、気候不安です。10か国の若者を対象にした調査で未来へ不安を感じている若者が60%近くに上ることが明らかになりました。心理学者によって、現在の気候危機に対する悲嘆や心配といった感情を「気候不安」と定義づけしたようです。これは、セラピーによって解決されるものではなく、気候問題解決のために行動を起こすことで克服していけると書かれています。

The Point where Clean Takes Over

そういう意味では、ネガティブな話ばかりでなく、「The Point where Clean Takes Over」ということで、クリーンエネルギーが電力需要の伸びを超えるということです。

具体的には、既に世界中の電力が原因のCo2排出量は2022年にピークを迎えたと推計していて、太陽光発電や風力発電の成長により石炭・ガス火力による発電量が減ることでCo2排出量も減るというものです。実際には、中国次第というところもありながら、中国自体も積極的に太陽光や風力発電の導入をしているため、ポジティブに見ているようです。

Digging Deep to Store Renewable Enegy

また、「Digging Deep to Store Renewable Enegy」ということで、電力を地下貯蔵するシステムが出来つつあるということです。

日々何気なく使っている電気ですが、日中のピークと夜間のアンダーピークと需要に差があります。それをどのように解消しているかというと、揚水式水力発電所というものがあり、夜間にポンプを使って水を汲み上げ、日中のピーク需要時に放水して発電するということを行っているわけです。しかしながら、設置場所は高低差がある山間部に限られ、広い面積を必要とするため、中々簡単にいかないというのが、現状でした。そこで、この新しい仕組みは、井戸に圧力をかけ、タービンを回し発電するというものです。詳細はよくわからないのですが、電気に関しても色々な研究が進んでいることが分かります。

以上、今週はWIRED新年号からお送りしました。興味を持った方は、雑誌もご覧になってみてください。
それでは、今週もラスト1日。本日もよろしくお願いいたします!
(2024.01.05、01.09-01.12)

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