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【セールスフォース】ランキングでみる米国株最強図解‐2023/03/14

 米国企業の業績・財務などのファンダメンタル指標を、簡単にランキングで比較してみました。難しい財務諸表を読むのは大変なので、ランキングで相対評価して、あなたにピッタリの投資対象を見つけてください!
 ランキングはS&P500社でまとめ、全体の中の立ち位置は分布図で見える化!

■ 企業概要

 企業向けのマーケティング分析・顧客管理系ソフトウェアで世界首位。サブスクリプション型サービスの草分け的存在で、全世界15万社以上にサービスを提供。

 21年7月にSlackを買収したことでも有名。統合プラットフォーム「Custormer360」の投入とSlackの買収により成長が加速。
 売上の約3割が海外由来のため、米利上げによるドル高の影響が逆風となっている。

 ライバル企業は、Oracle、アドビなど。時価総額はS&P500社で34位と、上位に位置する。

■ 値動き分析


 ここ5年の株価を見ると、S&P500指数より概ねパフォーマンスはいいですが、同セクター「情報技術」の平均値動きよりは劣っていますね。
 売上は堅調に推移しているものの、純利益が伸び悩んでいるため、株価の勢いもなくなっていると見れます。コロナ禍のドル高の影響が大きく出た可能性があります。

 とはいえ、コロナ前(20年3月以前)の株価は同セクター平均を優に超えているので、株価不調はコロナの影響によるものとも見れます。
 なので、今後、本格的に脱コロナが始まった時の株価に期待です。

■ 同セクター時価総額TOP3

■ 収益力・安定性・株価の3本柱でくらべる

 以下のチャートは8つの経営指標(株価材料)をS&P500社平均と比較したものです。
 8つの軸を「収益性」「安定性」「株価」の3つのグループに分類してます。「収益性」は企業の”稼ぐ力”、安定性は”投資の安全性”、そして、「株価」は”実際の株価変動”を測ります。

 レーダーチャートは少し歪(いびつ)に見えますが、他の企業と比べて特段バランスの悪い形というわけではないです。

 株価6か月に目がいきますが、注目してほしいのは「収益性」の柱です。こちらはS&P500平均をやや下回るものもありますが、全体的に収益力のバランスが良く、一般的な「優等生」企業と言えます。安定的な投資をする際はこういう企業が選ばれたりします。

■ 企業の8つの力をランキングで

みる 企業の8つの力、短期収益力・長期収益力・財務安定性・収益効率性・投資家期待・投資積極性・株価6か月・株価5年をランキングでまとました。
 数字だけみても実際にその企業がどれほどの実力をもっているかイメージが得にくいので、相対的評価がつかみやすい「ランキング」と「ヒストグラム」でファンダメンタル評価を紹介します。

 ランキングを全体的に見ると、短期収益力・長期収益力が概ね高く、株価の長期的な上昇に繋がっていると見えます。

 ただ、収益効率性は他に比べて悪く、いわゆる「商売上手」な企業というわけではなさそうです。売上高の伸びがすごいので、今は事業成長に重きを置いている可能性があります。(下記詳細)

 投資積極性の順位も低いですが、これは直近の値が悪いだけで、長期的にみれば事業投資には十分積極的ともいえます。これは企業の自信の現れとも言えます。

 投資家期待が圧倒的に大きいですね。投資家の期待が高いということは、それだけ評価される要素が多いということです。いいことですね。

■ 損益計算書 PL

 いままでいろんな企業の業績データを見てきましたが、こんなにきれいな売上成長のチャートを持っているのはセールスフォースくらいです。ファンダメンタル投資で一番重要な要素を持っているとも言えます。
 
 ただ、ドル高の影響により純利益が伸び悩んでいます。コロナ発生時に急激な増益となりましたが、その後は元に戻り、やや落ち込み気味です。

 しかし、売上高はコロナをもろともせず、着実に成長しているので、純利益がそれに追従すれば、株価も上昇を始める可能性があります。

 その純利益が追従するのは、ドル高が収まる時なので、米国の利上げが終了するタイミングとも言えます。そちらは期待ですね。

■ キャッシュフロー計算書 CS

 キャッシュフローを見ると、企業にどれ程の営業活動によってお金が入ってきていて(収入)、またそれを基にどれ程、事業への投資を行っているか(支出)がわかります。企業への収入を正の値で表すため、通常、事業投資を行えば投資活動CFは負の値になります。

 セールスフォースは、純利益こそ伸び悩んでいますが、営業活動キャッシュフロー(CF)は着実に増加してきています。すなわち、純利益に頼らなくてもお金を稼ぐ手段を持っているという事です。
 
 営業活動CFの増加に伴い、投資活動CFの額も上昇(グラフは負に寄る)してきています。昨年末は特に大規模な投資を行っているようで、経営に強気な姿勢が見て取れます。

■ フォローおねがいします!

米国企業の業・財務・株価のデータを、わかりやすくビジュアル化して紹介していきます。
すこしでも投資の「難しさ」をなくして、その楽しみに気づいていただければ、と思い、記事の投稿を始めました。

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