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短答式試験の目標設定

こんにちは。

眠気が来ない深夜に記事を書いてます。公開はいつかわかんないけど。

今回は、司法試験の短答式試験の目標設定をどうすればいいのか、自分なりの考えを書くことができたらなと思います。

※あくまでも個人の意見です。

①短答式試験についての基礎情報

司法試験は論文式試験と短答式試験から構成されます。

論文式は8科目(憲法・行政法・民法・商法・民訴法・刑法・刑訴法・選択法)、短答式は3科目(憲法・民法・刑法)あります。

具体的な得点配分はこんな感じです↓↓↓

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配点は、短答式試験175点満点(具体的には民法75点満点、憲法・刑法50点満点)、論文式1400点満点の計1575点となります。

また、法務省公開の上記資料を見てもらえばわかるように、論文式試験は偏差値が個人の得点となります(答案の素点が得点にならない)。

これに対して、短答式試験は素点がそのまま個人の得点になります(論文式のように偏差値で得点が出されるわけではない)。

さらに、短答式・論文式ともに最低ラインというものが存在します。

今回は短答式に焦点を当ててみていくと、最低ラインはこのように設定されます↓↓↓

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この資料からわかることは、短答式試験を突破するためには...

①3科目の合計点が合格に必要な成績を突破しなければならない(=3科目の合計点が委員会の設定する最低ラインを上回る必要がある)
②各科目において、満点の40%を超える得点をしなければならない(民法30点、憲法・刑法20点を上回る必要がある)

この2つの条件をいずれも満たす必要があります。

②過去の短答式試験の結果

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短答の合計点が175点満点になって以降の短答式試験の結果は上記のようになっています。

令和2年については、足切りラインや平均点が例年よりも低いですが、全体平均は概ね110~120点前後で推移しています。

令和2年はおそらく改正民法出題が初だったので、その影響も多少はあるのかなと思います(個人的にはそれを抜きにしても例年よりも難しい印象がありました)。

※参考までに、令和2年度の短答式試験に関する加藤先生のブログをご紹介します。


③短答式試験の勉強に当たっての目標設定

これらのデータを踏まえて、短答式の目標設定について、個人的な意見を述べていきたいと思います。

個人的には、以下のように短答の目標を設定するのがいいのではないかなと思います。

(1).足切りラインを突破する点数が確実にとれる→(2).全体平均を上回る点数が確実にとれる→(3).合格者平均を上回る点数が確実にとれる

この他に、目標設定としては明確な数値目標を設定する方法が考えられますが、今年の令和2年のように難易度の変動が見られることがあるので、同じ点数でも年度によってその点数を突破することが難しくなる場合もあると考えたためです。

個人的には、偏差値的というか、こういう項目ごとの目標を立てたほうがいいのかなという気がします。

個人的な体験談を話すと、私は140点を短答で超すことを目標にしたほうが良いとローの担当教員から話を聞き、140点超えを目標に短答を学習してきました。しかし、もともと短答が苦手ということもあって、なかなか点が伸びず、焦って論文の勉強量を減らして短答の勉強量を増やしました。

ですが本番でも、全体平均と合格者平均の中間くらいの点数にとどまり、140点には大きく届きませんでした。また、論文の勉強量を減らした弊害として、論文起案中に論点の取りこぼしや、あてはめがうまく書けないといった問題に直面し、いい答案が書けないという悪いイメージだけが頭に残って本試験を手ごたえなく過ごしていました(結果的に受かったからよかったものの少しだけ勉強面に後悔が残りました)。

このような反省からも、上記のように具体的な数値を定めない方法を採っていればよかったのかなと思っています。

もっとも、このような目標設定がすべての受験生に適合するというわけでもないですし、このnoteをご覧になっている受験生の皆様はよろしければ他の合格者の方々の短答勉強法がブログなどで紹介されていればそちらも見てみて、最終的に自分にはどういった目標設定が合っているのか決めていただければと思います。

このnoteが、判断の1材料になれば幸いです。

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