分裂聖職４　アデルシリーズ

設定　前話　次話

前世では、精神的な問題で長くは働けなかった。
好きな絵で生計を立てられるほどの才能も無い。
何をしても中途半端に絶望から、自殺をした。

よくある話だが、生まれ変わりを信じていなかった私は
この世界で生きていくのは楽しい、人を癒やすことができる
勇者の仲間に選ばれて、魔王を倒せると信じた。

司祭に襲われて、再生魔法を使った時は驚いたが、
私は癒やすだけでは無くて、『人をはじめから作り直す』事が
出来るらしい。

司祭は赤ん坊になり再生をした。
だが勇者アイラと話をしている時に、司祭は戻ってしまう。
大人として再生したのだ。
魔法が不完全なのだろうか？

「アデルちょっと来てちょうだい」
小間使いの少年は、身よりが無いらしい。
かわいそうだが彼を使って実験をしてみよう。
私のレイズ魔法は100%成功する。

灰からすら再生できる能力だ。
ただこの能力は、若返るわけではない。
死亡した年齢で生き返るだけだ。
司祭で成功した、再生＝再誕とは異なる。

私はナイフを取り出した。
不老の能力を得られるかもしれない。

「じっとしててよ」麻痺魔法を詠唱すると、少年は大人に変化した
金髪の長髪は見覚えがある
魔王だ。

アドレナリンで体が熱くなる。
エナジードリンクを飲んだときと同じ、興奮で覚醒状態がくる
心拍が上がり、テンションもMAXで万能感を得られた。
この世界のお茶でも、少しは効果はあったのだろうか
カフェインの過剰摂取で、いつも元気に動けた。

「アドルII」「エンライト」
魔王の魔法の命中率を下げて、神聖魔法の光ダメージを与える。
弱体化を確認してから、本題の実験をする余裕ができた

「魔王君には、実験台になってもらうわ」
彼をまた赤ん坊から再生させれば、世界が平和になるかもしれない。
新しく開発した、魔法を唱えた

「エイジングリバースリレイズ」
これで、人類は老化で苦しむ事がなくなる。
私は最高だ、私こそ神だ、頭がまっしろになると意識が消えた。

アデルシリーズ｜wsd983320987｜note