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アデルシリーズ

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アデルシリーズ 設定

あらすじ 膨大な魔力と白魔術と黒魔術が使える万能の魔王が、規格外の力を持つ勇者達に敗れ、復讐のためにアイラに小間使いとして近づく。しかし彼女と生活を共にすることで、復讐を忘れる。 ウルダス・ダモクレス4世(以下略)・アデル 魔王 転生者で主人公 元はサラリーマン アデル 魔王が小間使いとして化けている姿 アイラ 転生者 父の虐待により自殺するが、勇者として蘇る ダリア 転生後に格闘家として活躍 空間を歪める能力がある サリア 共感魔法使い 前世はOLでコスプレイヤー

魔王アデル誕生 アデルシリーズ

設定 俺は目を開けると豪華な天井が見える。見知らぬ天井だ。病院にしては派手だ。この世界に来てから考えた事が、アニメの一シーンみたいな感想だ。起きようとすると頭が重い、そもそも体も小さいし手も小さい。 ぬっと目の前に顔を出したのはひげ面の西洋人に見える。髪の毛は黒いが日本人でない。同じように横から顔を出したのは金髪の美しい人だった。あまりの美しさに俺は目の焦点を合わせられない。もし目が合ったらいきなり嫌な顔をされるかもしれない。メンタルにダメージを受ける。 「※◎▲」 何

SS アデルと剣豪少女 #むつぎ大賞用 サイエンス・ファンタジー参加用

設定 別式女として私は死ぬ運命だ。某城が攻め落とされるのは必然で敵はもう階下に到着していた。私は太刀を何本か用意をして畳に突き刺す。鎧武者が部屋に入ると「女がいるぞ、城主はどこだ」と叫ぶ。袴を履いて腰に刀を差した私は長巻を使い敵の首を切り裂く。何人か倒すと血脂で切れ味が悪くなった長巻を捨てて刀に切り替える。はじめは女と油断した相手だが前後や左右からの同時攻撃で私は疲弊をした。最後は槍を使われて倒れた。城主様に少しでも恩返しは出来ただろうか。子供の頃から女であっても主君を守れ

SS アデルとドラゴン少女 4/4 アデルシリーズ

設定 前話 あらすじ 王城を襲った黒龍は消えて、近くに居た少女を保護するが彼女は黒龍になる転生者のナツキだった。 「ドラゴンよ」「私にまかせて」勇者のアイラ達は戦闘モードになるが、この娘はまだ幼い、事情がまったくわからない。「まて、この娘はナツキって名前の転生者だ」俺が片手をあげて静止する。少女は俺の後ろに隠れた。俺の腰あたりを抱きつくとじっとしている。「アデル離れて……」やけに冷たい声で命令をした。「だから話を聞けよ」アイラは「男爵から話を聞いてるの、人食いの黒龍は国を

SS アデルとドラゴン少女 3/4 アデルシリーズ

設定 前話 次話 あらすじ 王都に現れた黒龍は王城を破壊して内部の人間達を殺してしまう。物理と魔法防御が高い龍を退治する方法が無い。アデルは城の残骸で子供を見つける。 子供は八歳位には見えるが痩せている。貧民街の少女だろうか?なぜ裸なのかは判らないが、とりあえず屋敷に連れていく。「軽いな、服はあるかな?」この屋敷は勇者のアイラの館だ。子供向けの服は無い。他の使用人に頼んで子供向けの服を用意させる。長椅子に寝かせると、俺はアイラの前線までテレポで飛ぶと、アイラは前線の指揮官

SS アデルとドラゴン少女 2/4 アデルシリーズ

設定 前話 次話 あらすじ 王様に呼ばれた魔王兼召使いの俺達は、龍が村を襲うために退治を命令されるが、黒龍は既に王城に降り立つ。 勇者アイラは目の前の黒いドラゴンに攻撃をするが、ダメージにならない。「アデル君、魔法は使える?」俺はためしにバインドの魔法を使うが、行動制御が出来ない。「アイラ、魔法は効かないかもしれない」ドラゴンは元から魔法が使える魔力生物だ。彼らは人間の魔法程度だとディスペル等で無効化する。「判った、直接攻撃をしてみる」アイラは手から巨大な剣を生み出す。「

SS アデルとドラゴン少女 1/4 アデルシリーズ

設定 次話 あらすじ 転生者で無敵の魔王の俺は、同じ転生者の冒険者のアイラに負ける。彼女に復讐を誓うが、召使いとして暮らしている間に彼女を害する事が出来なくなる。召使いとして一緒に暮らす俺は子供の姿で周囲を騙している。 ナツキはガリガリに痩せていた「ご飯・・・」誰も居ない部屋でつぶやくが、この部屋には何も食べるものがない、起きる気力も無い。足は痩せ細り立つ事もできない。ぼんやりと汚い天井を見ている、「おなかいっぱい食べたいな」ナツキは目をつむるとおいしい食事の夢を見た。「

アデルと神様5(終) アデルシリーズ

設定 前話 大天使のウカリアは、説明を求めたアイラに同意する 俺も含めて勇者達を天界まで転移させた。 なにか白いでかい墓石みたいなビルの中に入る、縁起が悪そう。 ウカリアとのやりとりで話がこじれたのか、エギル神はいきなり世界を リセットとかいいだす 「やばいな、すぐ止めるぞ」俺は変身を解こうとすると 魔法使いのサリアは、目をつり上げて呪詛を展開した 「神様を殺すなよ」俺は焦る 殺した場合どんな罰があるのか推測できないからだ。 半球状の呪いは、幸い行動制御だけらしい。 空

アデルと神様4 アデルシリーズ

設定 前話 次話 「エギル、居ますか」 大天使のウカリアが戻って来た、そしてなんで呼び捨てなんだ。 「魔王は退治できたか?」 「勇者をお連れしました」 俺は顔を上げると、ウカリアの周りに子供達がいる 「連れてきたのか?」 「理由を説明して欲しいそうです」 見ると魔王もいる。 「なんで魔王がいる」つい叫んでしまう ウカリアはスルーしながら 「罪があるなら償うと魔王君が言ってます」 ああああこいつは何も判ってない、罪があるから退治するわけじゃない 世界を脈動させないと、結

アデルと神様3 アデルシリーズ

設定 前話 次話 「買い物行くのだるい。旦那は今日もパチンコかな」 眉だけ描いてマスクをすると、軽自動車を出した 田舎道を走らせながら、夕飯の献立を考える 「鮭大根がいいかしら」 どんっと衝撃が走ると、用水路に逆さまに落ちてしまう そのまま、私は水死をした、子供を産んでいなかったので 心残りも無い。旦那は今頃どうしているのだろう。 天使に転生した私は、エギルから魔王退治を命じられる 天使が手を下せるなら、世界は元から平和になる筈だが 何か理由があるのだろう、黙って下界に降

アデルと神様2 アデルシリーズ

設定 前話 次話 「アデル君、お茶を入れて」 勇者アイラは俺をコキ使うが、悪い気はしない。 お茶を持っていくと 「ありがとうアデル君」 ちゃんとお礼を言う、召使いに感謝の心を忘れない。 「アデル、このマクロを教えてよ」 ハージウラはまだ不老に、こだわっているようだ。 ただマクロの組み合わせが難しいらしく、不老は失敗を続けている。 「ここにウェイトを入れたらどうでしょう、  次の魔法発動に若干余裕ができますよ」 聞くだけ聞くとクリスタルをいじり始めた。 「アデル、魔法破壊

アデルと神様1 アデルシリーズ

設定 次話 登場人物 アデル : 魔王で12歳の少年に化けている 前世はサラリーマン アイラ : 勇者 見た武器を再現できる 前世は中学生 エギル : 神様 社畜 前世? ウカリア: 大天使 魔王を倒す仕事を押しつけられる 前世は主婦 「アルファであり,オメガである」 いつもの通りに呪文のように、つぶやく。 そうでもしないと、自分が神様なのを忘れてしまう。 机に座ると、複雑なシーケンス図を調べながら 自分の世界線との絡み具合を見るのが日課だ。 この世界は多元宇宙で構成

分裂聖職5(終) アデルシリーズ

設定 前話 怒りに顔が赤くなるハージウラは、血圧でも上がったのか赤鬼のようだ。 顔面が朱に染まり、目がつり上がる かわいい少女が、般若のように変わるのは心臓に悪い。 ハージウラが俺に向かって弱体魔法をかけながら 奇妙な魔法を詠唱する。 「エイジングリバースリレイズ」 加齢反転再生かな? 組み合わせがよく判らないが、老化を防ぎたいのか? 先に展開していた、クリスタルのマクロには リフレクも含まれている筈だ、反射も可能な事を祈る。 詠唱後も何も起きなかった。 反射したわけ

分裂聖職4 アデルシリーズ

設定 前話 次話 前世では、精神的な問題で長くは働けなかった。 好きな絵で生計を立てられるほどの才能も無い。 何をしても中途半端に絶望から、自殺をした。 よくある話だが、生まれ変わりを信じていなかった私は この世界で生きていくのは楽しい、人を癒やすことができる 勇者の仲間に選ばれて、魔王を倒せると信じた。 司祭に襲われて、再生魔法を使った時は驚いたが、 私は癒やすだけでは無くて、『人をはじめから作り直す』事が 出来るらしい。 司祭は赤ん坊になり再生をした。 だが勇者ア