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SS 訓告したいの四六時中 #毎週ショートショートnoteの応募用

※すいません、下品です。

訓告くんこくしたいの四六時中」
 とがりネズミの真紀まきが、鼻をひくつかせて匂いを嗅いでいる。マヌル猫のマヌルは、扉から入ってきた真紀まきを、ぼーっと見ている。

真紀まきさん、何かありましたか?」
「マヌルさん、発情してましたよね」
「え?」

 たしかに動物が住むこの街でも、発情行為はある。たまに道路のど真ん中でしている場合もある。

 でも自然な行為なので誰もとがめはしない。

「私は、もう歳でできませんよ」
「違います! 匂いをつけてますよね」
「ああ、あれは我慢できずに壁に……」
「それがダメなんです、若い女の子がその匂いで発情期になるでしょ」

 真紀まきは街の美化委員会とかに入ってから、小言が多い。もとから巣をきれいに整えたがる、とがりネズミはキレイ好きだ。

「予算で公衆トイレを作ります、まったく雄は何も考えてないんだから!」
 怒って店を出て行く。

xxx

 予算で作られた公衆トイレは、雌達の密かなスポットになる。彼女らをいつしか公衆(げふんげふん)と呼ぶようになったのは後の祭り。

終わり

#訓告したいの四六時中
#毎週ショートショートnote
#童話
#マヌル猫のマヌルさん
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