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SS サラダバス 怪奇物

俺は独裁者として十分に楽しんだ。別に悔いもない。革命で国が滅ぶと俺は逮捕された。牢屋の中で粗末な食事を与えられる。「くそまずい、国民はよくこんなものが食えるな」もちろん空腹なので全て食べる

看守が「あんたが食ってる食事すら、ろくに食えない奴が多いけどな」なにか偉そうにしているが俺はどうせ死刑だ

俺は牢屋から連れ出される。「死刑なんだろ?」俺はその時が来ると往生際も悪く暴れた。看守が俺の服を脱がせる。素肌になる。袋が用意されると足の方から俺を包んだ

「なんだよこれ」看守は黙って中にキャベツを大量に入れる。俺の小太りの体は野菜で埋め尽くされた。頭の上で袋を縛る。看守が目の部分に切れ込みを入れた。「これで見えるだろ?」悪意でギラギラした目が引っ込むと、目の前に沸騰した大鎌が見えた。もうオチは判っている。サラダに包まれた俺を、沸騰したバスタブに入れる。昔からの処刑方法だ

「いいスープになりそうだ」他の官僚達に飲ませる予定だ。

ネタが陰惨なので、別枠にします


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