SS 訓告したいの四六時中 #毎週ショートショートnoteの応募用
※すいません、下品です。
「訓告したいの四六時中」
とがりネズミの真紀が、鼻をひくつかせて匂いを嗅いでいる。マヌル猫のマヌルは、扉から入ってきた真紀を、ぼーっと見ている。
「真紀さん、何かありましたか?」
「マヌルさん、発情してましたよね」
「え?」
たしかに動物が住むこの街でも、発情行為はある。たまに道路のど真ん中でしている場合もある。
でも自然な行為なので誰もとがめはしない。
「私は、もう歳でできませんよ」
「違います! 匂いをつけてますよね」
「ああ、あ