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FASTING~はじめてのファスティング~

週末を使って、初めてのファスティングに挑戦しました。参考にしたのは、蓮村先生の著書、アーユルヴェーダの知恵「アグニリセット法」です。

断食前日の夜は軽い食事(よく茹でた野菜、柔らかく炊いたお米、おかゆ、豆のスープ、味噌汁など)にするべきですが、移動の兼ね合いもあって手軽に摂取できる野菜ジュースのみになってしまいました。

就寝前に20mlのヒマシ油をといたレモン水を飲み、安定した気分でベットに入ります。ただ、私の場合30mlは飲んでいたように思います。

2日目の朝から浄化が始まる予定でしたが、それは深夜から始まり、2度目に起こされたときには激しい目眩で意識が朦朧としていました。やはり油を飲みすぎたせいか・・・と頭の中が真っ白になりながら、ベットに辿り着けずに気絶するようにそのまま床に倒れこんでいました。

初日の予期せぬ浄化の始まりによって、睡眠不足から始まった2日目は絶食の日。ヒマシ油で意図的に体内に残っているものを排出している状態だったので、朝、昼は空腹感を感じずに過ごせたように思います。

ただ、食事をとることによって得られる幸福感を脳が覚えているせいか、「食べたい」といった欲望が沸き起こす食欲を感じました。

2日目に昼寝をしてしまうと、消化力の乱れを起こしてしまうので禁止されていたことにもかかわらず、2度も昼寝をしてしまいました。指定された量のヒマシ油を飲むべきです。

2日目は完全な休養日で、テレビやパソコンなどの神経を使うことはできるだけしないようにして、とありましたが、8時〜17時まで勉強をしていました。消化にかかるエネルギーを節約できたことによって、安定的に集中して学習できたように思います。

18時に、家にあったほうじ茶と豆乳を使ってほうじ茶ラテを飲みたい・・・という欲に負けそうになりましたが、長期的な目線で見ることの大切さを教えてもらい、励まされ、無事2日目の絶食をやりきることができました。

施設などの断食プログラムに参加することで、自身で全てをコントロールする力がなくとも、なかば強制的にやり遂げられる可能性が大きくなりますが、自宅で1人で行っていると、怠惰や甘えが出てきてしまうもの。本気で、一緒に、断食を行ってくれるパートナーがいるのは大変心強いものです。

3日目は回復食の日。お味噌汁を作っているときに、鰹節を取り出した瞬間の嗅覚の鋭敏さが印象に残っています。1日を通して糖質は全く摂りませんでしたが、ヴィーガンの食事は身体も心も十分に満足させてくれました。

4日目には、味覚、嗅覚、より鋭く、自分の体が欲している分だけいただけばいいことを、体感を通して感じていたように思います。味が舌を通してダイレクトに、立体的に伝わってきた経験は久しぶりでした。

2日目の舌苔の量が増えたり、息の臭さ、4日目まで続いた低血糖による立ちくらみを感じたりしたことで、懐疑的になってしまう瞬間もありましたが、最後まで信じて行うことができて本当によかったです。

本日から、仕事が始まって普段通りの生活に戻りましたが、精神の安定感・思考の明晰さ・集中力は非常にいい状態です。断食による一時的な体重の現象は、自身の身体と心を身軽にしてくれたようにも思います。今後も定期的に続けていきたいリセット法になりました。


短期的ではなく、長期的に。一時的ではなく、永続的に。

目の前のことでいっぱいになりがちな毎日でも、俯瞰し、客観的に、どんなときも平静さをもって過ごしていきたいものです。まやかしから、真実へ。アーユルヴェーダの探究はこれからも続いていきます。

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