学習者の学力を高める要因は何か?(【紹介】ジョン・ハッティ 教育の効果: メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化)
※はてなブログに2018-08-23に投稿した記事の転載。
今、この本を読んでいます。
本書は、学習者の学力を高める要因を調べることを目的に行われた分析結果として、学習に影響を及ぼすさまざまな要因について説明しています。
少し難解な本なのですが、
・フィードバックは学力に対する効果の大きい要因の上位10位以内である
・間違うことが受け入れられることが重要なのであり、そういった雰囲気があってはじめて学習の効果が高まる。
など
学習者の学習に好影響を及ぼす要因を明らかにしていて面白いです。
個人的には、この本が明らかにしていることは、いわゆるコンピテンシーというか、「学力向上に好影響を及ぼす要素をどれだけ満たしているのか?」という、学力向上に向けた現状分析の指標として活用できるのではないかと感じます。
しかしながら、原著者としては、
「効果量は絶対ではない」
「なぜその手法が現状効果がある/ないのか、その理由を考察することが、この本の主眼」
ということに注意を強く促しており、この本で説明した学習影響を及ぼす要因の効果量をみて、この学習方法が良いと言う事を目的としているわけではないとのことです。
私が思うような活用方法においては、「効果量が高い」という結果ではなく、その理由を考察したうえで、現場の現状を考慮した上で、その要因を現場で取り入れたほうが良いかどうかを丁寧に合意することが必要なのだろうと思います。
少しずつ読み進めていこうと思います。
もしも、すでに読まれている方がいらっしゃいましたら、感想などをコメント欄等でお聞かせいただけると幸いです。
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