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Special Victim Unit①

私は1匹のミニチュアダックスフンドと3匹の猫と暮らしています。
ミニチュアダックスフンドは12歳の男の子R(お爺ちゃんの年齢ですね)。6年前に保護施設から引き取りました。前の飼い主さんが家庭崩壊で手放したそうです。2年間、ゲージに入れられて飼育放棄されていたそう。
幸い人懐っこい性格で、迎え入れた当日から私にベッタリとなりました。というよりはもうコバンザメのようにくっついていて、分離不安の傾向があります。
3年前から、私は毎晩ジムに通っています。独り身なので、老後のために体力をつける目的で通い始めたのですが、ストレス解消にもなっています。
体長を崩して退職してからは、より一層体力作りに励むようになり、遅い時間のレッスンを受けることもしばしば。ところがR君、私の帰りが遅いとものすごく不機嫌になるのです。
21時までは大丈夫。22時を過ぎて帰宅すると「ただいま」と言っても、恨めしそうにこちらを見上げ、近寄ろうともしません。しばらくすると当たり前のように私の膝にどっしりと乗り、「フンッ!」と荒い鼻息を立てて全体重をぎゅうぎゅうと乗せてきます。そのまま寝るまで大威張り。ベッドの真ん中に陣取り、端っこに寝ている私にビッタリと寄り添いながら、少しでも私が体勢を変えようものなら、マズルでぐんぐんと自分好みの姿勢に戻します。
23時を過ぎたらもう大変!彼の中で、私の門限は22時となっているのでしょう、
「どこをほっつき歩いていたんだ!今何時だと思っているんだ!」
と言わんばかりに牙をむいて襲い掛かってきます。阻止できなくて腕や脚を噛まれたことも数回…
ジムでは軽装なので、噛み跡が見えてしまう事もあります。ジム仲間から
「DV被害者」
と言われてしまいました。確かに!
R君のこの癖、直さなければと思う反面、犬として老年期になっているので穏やかに暮らせるよう、門限は守らなくてはならないと思ってしまったりもするのです。

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