ライティングキュアとは?

『わたしがライティングキュアを始めた理由』
わたしたちには、ふだん表現していることや伝えていることと反して、心の中には真摯な一面があると思っています。わたしは、小さい頃からその一面を感じるごとに「自分は病気ではないのか?」と思って来ました。大人になればなるほどその思いは強くなり、段々と生きにくさみたいなものを感じるようになりました。なぜなら、周りにいる人たちが同じ一面を持っているとは到底思えなかったからです。「みんな本当の気持ちは表わさない」、それが当たり前だとずっと思っていました。

 そんなわたしがマイジャーナル(書くことを問わない日記のようなもの)を書き始めたのは約12年前。頭の中にいつもぐるぐるしているそんな真摯な気持ちを外に出そうと思い、始めました。

 書き続けていくうちに、マイジャーナルは毎日の生活になくてはならないものになりました。悔やんだり、気が晴れないことがあっても、ペンを走らせると心が救われます。自分の気持ちを目の前に書き並べるていると、感じたくない感情が薄らいでいくような気がして、いつの間にか、書くことが気持ちのバランスを取ってくれるようになっていました。


『何を書けばライティングキュアになるのか?』
 書くことがライティングキュアへと移行して行くには、書き続けることが有効です。とにかく何でもいいので、自分が思っていることを書き出すことがコツです。

 何を書いていいのかわからなければ、「何を書いていいかわからない」ことについて書きます。そうしているうちに出てきた想いや疑問もどんどん書き出して行きます。その瞬間々の気持ちを書いて吐き出す、自分の心の中の文字起こしをするような感じです。妄想やアイディアなど何でもいいので書き続けていくうちに、ノートを広げるたびにすらすらと書くことが出てくるようになります。


『ライティングキュアは自分を知るツール』
 書いたものを時折り読み返します。すると、自分が考えていることがわかるようになって行きます。起こる出来事や状況を自分自身がどのように捉えているかがわかると、自分自身と向き合えるようになります。

自分の気持ちを書き出すことは、自分を知るツールのひとつになるはずです。それはやがて寂しさを薄めてくれて、不安な時も「大丈夫」だと自信をくれる気がします。

 ライティングキュアとは、このように定義しています。 九月

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