意図的楽観論で「心の余裕」を作り出す
こんにちは、にょびたです。
私は若い頃から肩こりがあって、ひどい時には肩こりから胃の動きが悪くなり消化不良を起こしたりする事が度々あるぐらいでした。
そういったこともあり、昔からマッサージ機に興味があるのですが、最近、近くのイオンモールの中にある、12分300円の無重力マッサージなるものができる、あんま王というマッサージ機を試してみました。
すると、胃の裏をマッサージされた時に、胃が動いた感覚がありました。それ以前に、そのマッサージ機はとても気持ちが良いので、最近のお気に入りです。
さて、
非常に残念な話なのですが、現代の日本、特にネット上では誹謗中傷などの他人を傷つける言動が多い様に思います。
有名人や芸能人などは日常的に誹謗中傷を受けており、メンタルに支障をきたすことも多々あると想像するに難くない状態です。
ネット上に気に入らない人がいるなら「見ない・関わらない」ことが選択できるにも関わらず、ネット特有の匿名性から、他人を攻撃して鬱憤を発散する様な幼稚な人間がいるのも現実です。
これは、現代人の「心に余裕」がないことも原因の一つだと思います。
現代の日本人の心に余裕はないのは、情報過多や、仕事や人間関係のストレスなど原因をあげれば枚挙にいとまがありません。
しかし、その様な外部からの刺激に対しては捉え方一つで、「心の余裕」は自分で作る事ができます。
そこで今回は、「心の余裕を作る」ために非常に有効な「意図的楽観論」をご紹介したいと思います。
この記事を読めば、心の余裕の作り方がわかるだけでなく、心の余裕が意外な所で差を生むことを知る事ができるでしょう。
意図的楽観論とは?
フジテレビ制作の「平成日本のよふけ」という昔の番組に、
戦国武将の佐々成政を先祖にもち、初代内閣官房安全保障室長を務め、「あさま山荘事件」など数々の事件を陣頭指揮した元警察・防衛官僚で危機管理のスペシャリストである佐々淳行(さっさ あつゆき)さんがご出演された時の話です。
危機管理の現場では、「平事は悲観的に準備し、有事は楽観的に行動する」といった事が言われているそうです。
佐々さんが番組内で使った例えをそのまま使えば、目の前に半分の水が入っているコップがあるとします。
そのコップを見て、何もない平事には「もう半分しか水がない」と思い、緊急事態が起こった有事には「まだ半分も水がある」と思えという事です。
これを佐々さんは「意図的楽観論」として番組内で紹介していました。もっと詳しく知りたいという方は、下記のYoutubeから動画を視聴してもらいたいと思います。
すなわち、「何事もなかったり、うまくいっている時ほど、最悪の事態を想定し、それが起こった時の対処法を考えて準備しておかなければいけない」という事と、
いざ緊急事態が起きた時には、前もって準備していた対処法をプラン通り行動に移すため、意図的に楽観的になりなさいという事です。
これは、何も国家や警察だけで通用する話ではなく、企業はもちろん、一人社長のようなスモールビジネスをしている人や、個人レベルにおいても同じように言えることだと思います。
ご紹介した動画の中で、佐々さんも「皆さんも意図的楽観論者になりましょう」と言っています。
それには私も完全に同意するところです。
物事の捉え方次第で、心の余裕を作ることも無くすこともできる
先ほどご紹介した佐々さんの意図的楽観論の「コップの水」の例えからわかることで、一番大切なことは
物事をどの様に捉えるかで、心の余裕は自分で作れる
ということです。
「意図的楽観論」というネーミングからもわかる通り、一般的には悲観的に捉えられる出来事が我が身に起きたとしても、その様な時こそ意図的に楽観的な捉え方をしましょうということです。
そうすることで、心の余裕ができ、脳が過度に緊張することを防ぐ事ができるのです。
過度の緊張は、頭が真っ白になってしまって何も考えられなくなったり、パニックに陥ったり、判断ミスをする原因になり百害あって一利なしです。
ましてや、佐々さんのように、現場に対して指揮命令する立場であればあるほど、正しく現状を認識し、情報を分析し、正しい命令を出さなければなりません。
なぜなら、正しい判断と命令を出せなければ、一般市民の命はもちろん、現場にいる警察官の命を守ることができないからです。
佐々さんは、その様な非常に強烈なプレシャーを受ける立場だったのですが、意図的に物事を楽観的に捉えることで、過剰な緊張を抑制し、正常な判断能力を維持する事ができたのだと思います。
つまり、
人間はどの様な出来事に直面しても、その捉え方次第で心の余裕を作ることも、逆に無くすこともできるのです。
心に余裕がない状態で行動することは、多くの場合良くない方向に進むことが多いですよね。
心に余裕がない時というのは、一般的には一息ついて落ち着いた所で改めて考えたり、行動するのが良いと思いますが、
危機管理の様な場所では、全ての判断と指示を即座に行う必要があります。それは、危機管理では一刻を争う事態ばかり起こるからです。
これは、ビジネスにおいても同じだと思います。
また、個人においても非常事態に対処するのに、遅いよりは早い方が小さな傷で済む事が多いので、何か起きた時に「心の余裕」を持ち、冷静に判断・行動できる事というのは非常に大切なのです。
私たちは日本列島という自然災害の多い場所に住んでいるからこそ、非常事態に直面した時には「心の余裕」が欲しいものです。
心の余裕は○○につながる
最後に「心の余裕」について面白い研究があるので、その研究をご紹介して終わりたいと思います。
アメリカで、私は「運が良い」と主張する人のグループと、私は「運が悪い」と主張する人のグループに、宝くじを購入してもらい、その当選確率を調べる実験が行われました。
その結果がどうなったかというと、当選確率に違いは全く無かったそうです。
つまり、「運が良い」グループと「運が悪い」グループの間には、科学的な差は見られず、運は完全にランダムな事象だと考えられます。
続いて別の実験が行われました。
先ほどと同じ「運が良い」グループと「運が悪い」グループの人に、ある新聞を渡して、「その新聞内にある写真の数を数える」という実験をしました。
その実験では、「運が良い」グループと「運が悪い」グループでは、ある部分で圧倒的な差が見られました。
その差とは「新聞の写真の数を答えるまでの時間」でした。
すなわち「運が良い」グループの方が、「運が悪い」グループよりも時間が短かったのです。
では、なぜ「運が良い」グループと「運が悪い」グループとの間で、新聞内の写真を数えるスピードに差が生まれたのでしょうか?
もちろん、「運が良い」グループの方が新聞内の写真を数えるスピードが速いなどの能力が高いといった様なことは無く、ある一つの事がその差を生んだのです。
そのある事とは「心の余裕」です。
実は、その新聞にはある仕掛けがしてあ離ました。
その仕掛けとは、その新聞内のある見出しに「この新聞にある写真の数は○○枚です。」という答えが書いてあったのです。
また別の文章には、「この文章を見つけた人には○○ドルのお小遣いを差し上げます。」という事も書いてあり、それを見つけるのも「運が良い」グループの方が多かったという事です。
このエピソードからわかることは、
「運が悪い」グループは真面目に写真を数えて答える人が多かったのに対して、「運が良い」グループは写真の数を数えること以外にも、視野が広く、様々な情報を見つける事ができる余裕があるという事です。
すなわち「運」を科学的な視点で見ると、「心の余裕」があることでチャンスを認識し、そのチャンスに飛びつく事ができるかどうか?という捉え方ができるのです。
幸運の女神は一瞬で通り過ぎる
とか
幸運の女神は前髪しかない
という言葉が有名ですが、
そもそも「幸運の女神」が来たことを認識できるかどうかは、「心の余裕」が必須条件になるのだろうと思います。
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