【新しい働き方研究】2021年10月12日(火)

現在「新しい働き方LAB」の第一期研究生として妊娠中の働き方について研究しています。

■今日の体調

★★★★☆

■合計作業時間

0時間

■作業内容

なし(ただし作家の仕事はした)

■今日工夫したこと

在宅フリーランスの私は自由な働き方ができる代わりに産休・育休がない。

収入が不安定にはなるが、産休(?)に入るタイミングも仕事に復帰するタイミングも自分で決められる。

そして職場が自宅であるため「仕事に復帰する」と言っても育児をしている場所と仕事をする場所が変わるわけでもなく、仕事を始めたところで家族以外の誰かと会うわけでもない。

「便利ではあるけど、孤独をうまく解消していかないと精神的に病むだろうな……」

コロナ禍が始まる数年前からこの仕事をしてきた私は、こうした働き方をする上で「孤独」がいかに精神を蝕むかを身を以って知っている。

そのため今一番考えるのは育児そのものではなく「産後の居場所」についてだ。

私が産後の居場所を確保することは、結果として自分も娘を含めた周囲の心身の健康のためにも重要なことだと思う。

■日記

出産前最後の精神科の診察を受けた。

確かにそれなりに苦しんでいた時期もあったが、妊娠する前ごろには診察室で主治医と、

「なんで私ってここに通ってるんでしょうね」

「なんでだろうね」

と話すレベルだった。

妊娠に際してそれまで飲んでいた薬もやめ、今は診察という名目で月一で近況を報告しに行くだけという状態。

「とりあえず出産前最後の診察ですね」

という話題から始まり、自分の精神状態(近況)を伝える。

「母性って湧いてくるもんなんですか?他の人のインスタ見てると妊娠9ヶ月にもなればうさぎのパンを焼いたり手芸を始めたりしてるのに、私はいまだに仕事のことしか書いてないんですけど……そんな自分が不安になります」

と言うと、

「なんか母性のホルモンがあるとかないとか言われてはいるけど、とりあえず僕が知ってる女性は全員子供産んだ後に母性の塊みたいになってたよ。出産してから一週間かけて母性が湧いてきたってい人もいたし、産んだ直後に母性の塊になった人もいたし」

「そうなんですか……」

腑に落ちないながらもうなずくしかない。

「で、次はいつにする?」

と聞かれたので、

「じゃあ12月の下旬にでも予約を入れておきます」

と答えた。

「この時には私も『母性の塊』になってると思いますか?」

答えるついでにそう尋ねると、

「なってると思うよ」

と返ってきた。

「賭けますか?」

「何を賭けるの」

最後に先生にそう言われ、診察室を後にした。

次にここに来るときには、私はどんな人間になっているのだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?