見出し画像

【新しい働き方研究】2021年9月2日(木)

現在「新しい働き方LAB」の第一期研究生として妊娠中の働き方について研究しています。

■今日の体調

★★☆☆☆

■合計作業時間

1時間

■作業内容

修正対応

■今日工夫したこと・日記

コロナ禍が始まる数年前から在宅でできる仕事をしていた私は、長期間家族以外と接点を持たないことの危険さを知っている。

あくまでも私の場合「1週間に3回以内、2週間で最低5回家族以外の人と接点を持つと精神的な健康を保ちやすくなる」ということを数年間仕事をする中で見つけた。

そのためコロナ禍でリモートワークが一気に普及し、同時にうつ病患者が増えたという報道を聞くと「でしょうね」としか言いようがなかった。

最適な人と会う頻度は人それぞれ異なるため、個々人で模索してちょうどいいところを探すしかない。

いきなり人と会わない生活を始めれば環境云々ではなく人は孤独に陥り精神を病むようになる。

それを時に失敗しながらそれを学んできた私は、産前・産後うつというのも妊娠前からその理屈は想像でき、理解していた。

「妊娠期間中及び産後は体調に気をつけながらも家の外とのつながりを維持しなければならない。家族以外のつながりがなければ例えどんなに家族の理解がある環境だったとしても精神を病む。そしてそれは虐待やDVにつながる」

アラサーの私の身の回りにはすでに妊娠し、子供を産んでいる友達は何人もいた。

そうした報告を受けた私は彼女たちを祝福しながらも、妊婦や育児中の人にどのような配慮をしたらいいのか分からなかったため以降は積極的に「会おう」と声をかけなかった。

今は自分が妊娠したが、症状にあまりにも個人差があることを身をもって知ったため私はきっとこれからも妊娠した友達には声をかけることを控えるのだと思う。

ただ、向こうから「会いたい」と言われれば例え遠方に住んでいる子であっても都合をつけて会いに行く。

それがこれまでとこれからの妊娠した友達に対する私の基本的な接し方だ。

自分がそういうスタンスであるため、自分が妊娠した時には「私の友達にも妊娠した友達に声をかけにくいと思っている人がいる」という心構えでいるようにした。

孤独は精神を蝕むことをすでに理解しており、こうした心構えで妊娠していると、「自分から友達に『会おう』と声をかける」という姿勢ができあがる。

妊娠発覚後は私の体調とスケジュールと、向こうの都合がつく限り人と会うことを心がけてきた。

それでも今年の8月は誰とも会うことができなかった。

今年の8月の前半の酷暑も後半のだらだら続く雨による蒸し暑さも妊娠した私には厳しい環境であり、一人で出歩くのが危険だと判断したためだ。

夫や双方の実家でのコミュニケーションはあるが家族以外の人との会話はほとんどない環境で1ヶ月を過ごすと、案の定私は精神的に病んでいった。

相変わらずだらだら続く雨で蒸し暑く不快な気候が続いていたが少なくとも気温は下がり近場であれば一人で出かけても大丈夫だと思うようになった8月末ごろ、ついに近所に住む数少ない友人に「会おう」と声をかける。

そして今日は近所のカフェで彼女と会った。

行く直前まで強い無気力感に襲われており、正直ドタキャンしようかと迷うほどだった。

それでも久しぶりのカフェスイーツとコーヒー(カフェインレス)はそんな無気力感を和らげる。

「こんなのいつぶりに食べただろう……」

思わずそんなセリフが出てしまう。

そして彼女とのたわいもない会話はここ最近ずっと私にのしかかっていた虚無感を癒してくれた。

妊娠のことやら愚痴やら、一見なんの価値もないような話題の中に自分自身のこれまでのことやこれから先の展望を見出せる。

彼女との時間はそんな時間だった。

夫との会話でも得られないものではない。

しかしそれだけでは足りない。

「臨月になる10月中旬からは一人で電車に乗るのも避けようと思ってる。産後もしばらくは一人で遠くに行くことができない。近所に住んでる友達はあなたしかいないから、もし都合がついたら慰めに付き合って欲しい」

別れ際、私は晴れやかな笑顔を浮かべながらも半ば懇願するように彼女にそう頼んだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?