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NFTでキャラクターが広がっていくメカニズムの面白さ

和服を着たキャラクターがたちが、ストーリーの中で登場人物としてって動き出すことに私はとてもワクワクし、このプロジェクトを着想できたきっかけがあります。他方、「和服」や「女の子」自体は一般的なモチーフでもあります。日本では、成人式や浴衣をはじめ、リアルな生活の中でもこの組み合わせは残ってます。

それは、アニメの世界にも持ち込まれ、銀魂の志村妙、鬼滅の竈門禰豆子、るろ剣の神谷薫などなど、和服のキャラはたくさんいますね。彼女たちが目に入ることは少なくない中で、


なぜ、「わふくジェネ」のキャラに、ストーリーを付けて描こうと思ったのか?何か特別なメカニズムがありそうです。この辺掘り下げてみたいわけです。


背景として、多くのNFTのプロジェクトはイラストレーターが起点にあり、好きで集まった個人の参加者のコミュニティです。であるがゆえに、大きな資本を動かすことが難しく現実的に、アニメやゲームなどリッチなコンテンツの制作が行われるにはかなりの時間を要しそうに思えます。多くのプロジェクトが企業の支援を受けていないスタートアップです。市場に参加する人も多くありません。仮想通貨を持っているという障壁が果てしなく高く、日本で市場に参加しているのはまだ2万人弱といわれています。

その一方で、イラストレーターの描くキャラクターに感情移入し、集まっているコミュニティの存在とその熱量が半端なく高いのです。多くのNFTホルダーは、ブロックチェーンなどのクリプトを経験してNFTに入ってきています。クリエイターを応援するためにNFTを買い支えるのは日本の独特な特性といわれています。幼い時からアニメとコミックのコンテンツに慣れ親しんだ私たちにとって、NFTはブロックチェーンの利用形態の中で最も近い存在です。
ホルダーとなってみると、コミュニティの熱量に驚き、コントリビューターを中心として、推しのプロジェクトが何とか一般化されていくことに知らず知らずの協力をしていくこととなります。この辺りは、どうしても、体験しないと分かりにくいお話かもしれませんね。

アイコン画像でありながら、季節毎の着物に交換ができたり、別のキャラクターに変身させたりとたくさんのギミックが提供されています。クリエイターさんには当方もなく大きな苦労があるだろうし、2Dの一枚絵の世界だけでこのレベルのエンタメができることは非常に興味深いです。


ですが、やはり日本人である私たちが望むのは、商業品質のコミック、アニメ、そしてゲームなのです。


そのギャップはプロジェクトの創始者や運営メンバーだけではなく、参加者一人一人が猛烈に感じていると考えています。

私もそうした一人でした。10年近く商業コンテンツの制作を仕事として携わってきました。ギャップを埋めるために自分にできることはそのための仕組みを作り、品質の高いコンテンツを作り出すことで日本のNFTの灯を絶やさないことがやりたいです。


NFTのプロジェクトが持つ理想。プロジェクトの創始者だけではなく、コミュニティーメンバーとしての理想。


市場の小ささ故、資金を集められない状況、歯がゆさ。


であれば、自分でつくっていこうと、努力するファンキーなクリエイターとそれを支援するコミュニティメンバー


こうした状況がコンテンツを生んでいこうという原動力となっていることを感じます。この動きって、日本のエンタメの歴史を見ても初めての動きなんじゃないでしょうか。日本で1万数千人だけが今その実況中継を体験しています。この楽しさを広げていきたいし、これから少しづつと、個人が作るコンテンツはコミュニティの力を得て広がりを見せることでしょう。

そうなっていくように、アクセラレーターとして活動したいと考えています。アニメとゲームは少々厄介なんで、まずは文芸をこの世界に接続させていただきます。

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