見出し画像

【書く仕事】続けることで道は出来る〜映像脚本至上主義者とのすれ違い〜

先日、コロナ禍でものすごく久しぶりに脚本スクールのゼミにオンライン参加した。諸般の事情で籍だけ置いてる状態で、クラスに帰属しているとはお世辞にも言えないのだけれど(先生、ごめんなさい)、中には私のことを覚えているゼミ生もいたようだ。

某ゼミ生の一人から、直でLINEが送られてきた。

某「お久しぶりです〜。誠樹さん、まだ例の仕事やってるんですか?」
私「やってますよ(実績公開してあるから分かるでしょ)」
某「続く人は続くんですね…」

『例の仕事』とは、とある版元さんのソシャゲシナリオの仕事のこと。某は、そのゲームと同じ版元から出ている別のアプリの仕事を一時期受託していた。お互いにトライアルを同時期に受けて両者めでたく合格したのであるが、その後、某がその仕事を継続しているのかどうかという話は寡聞にして知らない。

私「そういえば、あの時開設したSNSって使ってるんですか?」
某「あー、作ったきりですね」

その際に同業になるよしみということでものすごく根掘り葉掘り聞かれ、ポートフォリオの作り方や実績公開についてアドバイスをした記憶がある。

この時点で、若干の憤りを感じ始めた。

某「実績公開って、やっぱりなんか意味あるんですかね?」
私「……昨日、スカウトのメールがちょうど来たとこですけど」
某「え?マジですか。どんな内容ですか!?」
私「守秘義務あるので言えませんけど…本編は書かせてもらえるみたいですね」
某「わー、羨ましいなあ」

しばらく、あれこれ聞き出したそうなのをのらりくらりと躱す。早く終わんないかなーと思ったのが伝わったのかどうなのか、某は最後にこう言った。

「私はやっぱり、脚本の公募の方で頑張ります」

……そうなんだ、お互い頑張リましょうねと大人の対応をして会話を終わらせる。


なぜ若干の憤りを感じたかと言えば、脚本を志す人に一定数こういう人がいて、そこそこの頻度で遭遇するからである。

ここから先は

620字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

取材の交通費・謝礼や食事代・資料代に充てさせていただきます!何卒よろしくお願いいたします〜