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日本最古の現存駅舎へ

滋賀県長浜市にある、長浜鉄道スクエア。ここは、日本に残る最古の駅舎である。

明治にできた駅舎が今まで残っているのは本当に奇跡だと思う。

かつてはここは東海道のターミナル駅のひとつ。ここで人は鉄道を降り、目の前にあった長浜港(今は埋め立てられていて、港はより大規模に整理されている)に乗りかえ、琵琶湖の上を渡って大津に向かった。

駅舎の向かいには、盆梅展の会場として有名な慶雲館という純和風の、これまた素晴らしいお屋敷がある。ここは実は、明治天皇のご休憩所として作られた建物だ。明治天皇も京都から船を使って長浜に来て、長浜から鉄道を使って名古屋方面に向かったことがある、らしい。

今は駅の前はきれいな広場になっている。紅葉も美しい。この日は近くの小学校が遠足?社会見学?にやってきていて、子ども達の歓声が響いていた。

駅ができた頃は、駅の前は今でいうロータリー、人力車などが並んでいたのだろうなあ……

館内にある、当時の様子を再現したジオラマ
庶民は三等待合室を使う。当時は床は三和土だったらしい
板張りの床や暖炉がある一等待合室。高級官僚や軍人が主に使っていたそうな
みんな大好きD51も保存されている

こじんまりしたたたずまいながらも、しっかり資料や説明を見て回ると1~2時間はかかる。入館料300円(大人)と値段もお手頃。建物前の広場には現存最古のポイントなどもあって、鉄道好きには面白いのではないかなと思う。鉄道をどんどん敷設して大国になるんだ!という明治の気合いも感じられて、私にとっても好きな場所の一つ。秋に来たのは初めてだったけど、色づき始めた庭の木の美しさに感動した。機会があればまた来たい。

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