好きだから、もう少しライターを続けてみることにした。
とっても悔しかったことを思い出した。
Webライターをはじめて1年ほどたった頃に、とあるクライアントさんからこう言われた事がある。
※繊細な方はご注意ください。
「福山さん、あなたライターの適性ないですね。もう二度と頼みません。他の仕事につくべきです。向いているのはライターじゃないですよね。(修正依頼のことを指して)タイパが悪すぎるんですよ。あなたの代わりはいくらでもいますから。フリーランスは使い勝手がラクなのが売りなんですよ。ウチの会社は人を選ぶんです!」
要約すると、おおかたこのような内容だった。(実際はもっともっと長く、かなりキツイ表現も含んでいた。)
ぐうの音も出ないほどに、ストレートの連打をくらった。フリーランスへの考え方には思うところがあるけれど、私自身に関しては事実を言われただけなのだから何も間違ってはいない。今でも文章は上手くないけれど、あの頃の私はもっと下手だった。それはそうなのだけど…
あの日はずーんと落ち込んでいた。そして、しばらくするといろいろな感情がこみ上げて来た。
(これは仕事であり、クライアントさんのご期待に添えなかったのだから仕方ない)と思いつつも、他にも言い方はあるじゃないかというモヤモヤ感。
その会社で被害に遭ったのは私だけではないのだけれど、安く買い叩かれて使い捨てにされた悔しさ(時給にして300〜500円、文字単価0.2〜0.4円ほどの仕事)。
そして、我が身の実力不足に対する苛立ち。書いても書いてもどうして上手くならないんだろう。
下手なのはわかっていたけれど、私はライターで居たいと思った。ようやくこの手で掴み取った憧れの仕事だったから。
他にも、別の案件でこんなことがあった。
・ボランティア取材の強要と原稿料踏み倒し。
・5回以上に渡る無償の修正依頼
(しかも言うことがコロコロ変わる。)
・ムダなビラ配りの依頼(しかも無償)
・担当者によるストーキング。
(後に引っ越した)
このように、決して楽ではないWebライター業。(私が舐められやすい人間だったのもあるけど。)もし稼ぐことだけが目的なら、他の仕事を探した方がいいと思う。好きでなければ、こんな非効率で面倒な仕事を続ける理由が他にあるだろうか。
今もライティングは課題だらけ。私の記事は、「わかりやすい」と言えば聞こえはいいけれど、語彙が凡庸で解説が浅い。誰でも書けるような文章だ。
それでも、「好き」は原動力になると思っている。まだ2年目ライターだもの(正確には1年と8ヶ月くらい)。まだまだ伸び代はある。…はず。
ライターなんて辞めちまえと言われたこともあったけど、今後の進退は私自身が決めること。
同じ文章をポートフォリオにしても、クライアントさんによっていろいろな反応が返ってくる。
「直すところがほとんどなく、書き慣れているのが伝わりました。これからもよろしくお願いします。」
そう言って頂いたこともある。(気を遣ってくださったのかもしれないけど。)
「捨てる神あれば、拾う神あり」という諺もあるくらいだ。
上手くいかなかった案件があっても、気を取り直していろんな記事を書いてみる。その時できる全力を全うする。
まだまだでも、褒められるとちょっと嬉しい。
やっぱり好きだから続けたい。
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