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子どもがえり

【ブログお引越し中】当記事は、別ブログに掲載していたものに加筆修正して移動したものです。(旧ブログでの投稿日:2020.05.17)

高三の時、初めて「子どもがえり」した。
「幼児退行」と言われるものである。

初めて愛猫を亡くした後、私はしばらく母とお風呂に入っていた。
幼児退行と呼べる目立った変化はそれくらいだったものの、生まれてからそれまでの間で最も辛かったことは、その愛猫を亡くした出来事であった。

10年後。
27歳で初めて入った会社を解雇された後、不眠気味になった。

さすがにお風呂はひとりで入れたものの、次の仕事が見つかるまでの間、母が夕方夜勤に出て行くのをひどく寂しく感じた。
二階の窓から見える橋を、母の車が渡って見えなくなるまで見送っていたことを憶えている。

この時は幼児退行と呼ぶほどのものではないものの、心細く人恋しい気持ちだったことを、10年以上経った今も、鮮明に思い出すことができる。

幼児退行と言えば、幼い子どもに弟や妹が生まれた時になる「赤ちゃんがえり」のイメージがあるが、どうやら年齢に関係なく起こり得るらしい。

なぜこのことを思い出したかというと、
更に10年(ちょい)後の今、少し幼児退行している自分を再び発見したからであった。

コロナウイルス感染拡大の影響は私の仕事にも少なからずあり、色々なことが重なってうつ気味になった結果、会社を離れた。

はたして、退職を決める数日前から、私は数十年ぶりにぬいぐるみと寝ている。

どんな時に幼児退行したかを振り返ると、
喪失感、心細さ、うつ気味の時など、かなり精神的にダメージを受けている時であった。

幼児退行は、守られ、許されたいという気持ちの現れと言われる。

(→こちらのサイトにわかりやすくまとめられていました。重度だと生活に支障をきたします)

疾患や脳へのダメージ等の場合は別として、過度のストレスから起こるものは、どんな人にも起こり得るもの。

今、コロナうつが危惧される時代。
身近な人が多少甘えん坊になっていても、むげにしないであげてほしいと感じます。
もしかしたら、SOSのサインかもしれません。

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