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パズルのピースがはまる瞬間

ジグソーパズルは苦手です。

子供が小さな頃は、プリキュアのパズルや仮面ライダーのパズルで遊んでいました。遊んでいたというよりは、遊ばされていたというべきでしょうか。

子供用のパズルは50ピース程度なので、大人が遊ぶには物足りません。しかし、意外とピースがはまる瞬間というのは嬉しいもので、子供の前でも得意気になってしまいます。

それが、1000ピースや2000ピースになると、もう完全にお手上げ状態。

もちろん苦手なことは自覚しているので、自分で購入したことはありません。しかし、兄弟や彼女(現在の妻)が頑張っていたので、長きに渡り手伝った経験はあります。

何か月も完成せずに、置き場に困るやつです。パズルもセンスなのでしょうか。探し物が苦手な私は、微妙な形の違いを把握できずに苦労します。何度も同じピースを同じところに試してみたり。

だから、今後も自分でジグソーパズルを買うことはないでしょう。

ところで、Webライティングに取り組んでいると、「ジグソーパズルか!?」と思う瞬間が多々訪れます。あなたもそんな風に考えたことはありませんか?


傾聴力はありません

残念ながら、私は陰キャです。しかも、ただの陰キャではありません。人と話すのが何よりも苦手な陰キャ。陰キャオブ陰キャといっても過言ではないレベルです。詳しくはこちらをご覧ください。

会話をしていても、うまく言葉が出てきません。良くいえば「思慮深い」とも取れます。しかも、少し吃音気味な要素も。だから、妻はいつも不思議がっているようです。

「そんなんで取材とかできるん?大丈夫なん?」

家の中でも基本的に寡黙で厳格な父を演じているので、そう思われるのも当然でしょう。しかし、今のところ、それほど苦労していません。なぜなら、私が喋らない分、相手の方がたくさん話してくださるからです。

何とかなっているとはいえ、取材の方法としては明らかに下手。特に問題となるのが質問です。流れに乗って上手く質問できず、話の内容がミルクボーイのネタのように行ったり来たり。

そして、取材を終えると、ほぼ毎回相手の方から心配されます。

「話がまとまらなくてすみません」
「あっち行ったり、こっち行ったりで……こんなので大丈夫ですか?」
「ただの雑談になっちゃいましたね。申し訳ないです」

などと言われる始末。昨日の取材でも、
「たくさん喋ってしまいましたね。話がバラバラで、本当にこんなので大丈夫ですか?」
と言われて取材を終えました。

明らかに質問が悪いからでしょう。もう少し上手く質問ができるようになりたいところ。川の流れのように相手の言葉を引き出すインタビュアーには尊敬の念を抱きます。

今まで安易に考えていましたが、イチロー選手レベルのテクニックが必要に違いありません。傾聴力というのでしょうか。残念ながら、私に傾聴力や質問力を求めるのは無理があります。

勉強しなければ……とは思うものの、「傾聴」に関する書籍を探したら我が家から見える星の数ほど出てきたので諦めました。もし、おすすめがあれば教えてください。

しかし、傾聴力がなくても、意外とカバーできるものです。

取材記事は特にパズル味が強い

じつは、完成した記事をインタビュイーに確認していただいたとき、驚かれることも少なくありません。

「あのまとまりのない話をこんな素敵な文章に?」
「自分のことなのに読んでる自分が感動してしまいました」
「自分の想いをうまく表現してもらえてうれしいです」

などなど。

もちろん、傾聴力は大事だと思います。しかし、ジグソーパズルのようにピースを上手くはめ込むことができれば、ある程度はカバーできるのではないでしょうか。

ジグソーパズルは苦手ですが、取材で聞いた話の部品を一旦バラバラにして、そこからもう一度組み立て直す作業は苦痛ではありません。

最後のピースがうまい具合に納まった瞬間の喜びといったら、一人で小躍りしたくなるくらいです。リズム感がまったくないので踊れませんが。

じつは、取材記事だけでなく、SEO記事にもジグソーパズルのような部分があると感じています。あなたもそう思ったことはありませんか?

SEO記事もパズルだ

SEO記事の執筆をする際には、ライバル記事のリサーチが重要です。リサーチ時に必要な情報を掻き集め、流れを作ります。

あなたも「この情報は必要なんだけど、流れの中で入れにくいなぁ」と感じた経験はあるでしょう。そんなときでも、どうにかこうにかして記事内に納めたいもの。

私の場合は、見出しの順序を入れ替えたり、つなぎの文章を入れたり、コブラツイストをかけたりしながら試行錯誤を繰り返します。そうすれば、華厳の滝のような激しい話の展開も、四万十川の清流のようになることも……

ときには失敗して削除してしまうこともあるかもしれません。しかし、今のところ、書きたいことはすべて入れ込む気概で取り組んでいます。

パズルのピースがぴったりはまる瞬間は、初夏の爽やかな風が吹いたようなふわっとした気分になるのでやめられません。

まだまだ暑い日が続きそうですが、9月後半も乗り切っていきましょう。苦手なジグソーパズルも、500ピースくらいなら作れるでしょうか?息抜きに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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