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京都で「追いかけられて写真を撮られた」理由

かつては祖父母が住んでおり、また親戚も多く、数えきれないほどの思い出がある特別な場所、

京都

そんなある年の京都滞在中、夫と移動のためタクシーに乗車したのですが、

実はそのタクシー、
かなり特別なタクシーだったのです。

乗車したのは、創業大正時代初期という京都の老舗タクシー会社、ヤサカ観光のタクシー。

ヤサカ観光のシンボルマークといえば、こちらの↓

ヤサカ観光のシンボルマーク三つ葉

三つ葉マークなのですが、この日乗車したタクシーは、なんと約1300台中4台しかないという表示灯が四つ葉のマークになっている、その名も四つ葉のクローバー号というレアなタクシー↓

シンボルマークが四つ葉のレアタクシー

ドライバーさんのお話によると、この四つ葉のクローバー号の誕生は、お客さんからの一通の手紙がきっかけになっているのだそうで。

その手紙の内容とは、
ある日の雨上がり、道でヤサカ観光のタクシーを探していたお客さんが、木から濡れ落ちた葉っぱが表示灯にくっつきマークが偶然四つ葉の形になったタクシーに乗車してから、なぜか幸運が続いているという内容だったのだそうです。

このエピソードと、幸せな四つ葉のクローバーのタクシーを是非作って欲しい!というお客さんの要望を反映するような形で誕生したのが、この四つ葉のクローバー号なのだとか。

京都では現在約1万台以上のタクシーが登録されているといわれており、さらにこの四つ葉のクローバー号は事前に予約ができないとのこと。なんという偶然なのでしょう!

ところが、そんなうれしい偶然を噛み締める間もなく、すぐに異変が訪れました。

なんと、この四つ葉のタクシー、
見ると幸運が訪れるというお話もどうやらあるようなんです。

ちょうど信号待ちで停車中、
四つ葉のマークに気がついた修学旅行生と思しき皆さんが、マークを指差し大騒ぎ!

そして、
一斉に写真を撮る。お構いなしに撮る。接近して撮る。

自分たちを撮っていないのは十二分にわかってはいますが、うっかりマヌケフェイスで映り込みたくないので、少しすましてみたり、俯き加減で顔を隠してみたりととにかく落ち着かない。

一方ドライバーさんはというと、安全面かつ写真を撮りやすくするため、やや速度を落として走っていらっしゃるようだし。

学生さんたちがカメラを構えながら追いかけているタクシーの後部座席には、顔を伏せ、カメラを避けようとする一組の男女。

太秦の撮影所があったり、昔からサスペンス系ドラマの舞台にもなることも多く、芸能関係者も多い京都。

地元の方らしき方も、おやおや、お忍び?スキャンダル?と思われたのか、ついでに覗き込まれる始末。

やっと、人のいない通りに入り、ホッーと一息つくことができました。
ドライバーさんに、こんなことはよくあることなのか伺ってみると、
ヤサカ観光は観光バスも多いため、バスガイドさんが四つ葉のクローバー号についてお話になったのでは?とのことでした。
なるほど、そういうことでしたか。

そんな、またとない乗車記念としていただいたのは、こちらの↓

乗車記念カード四つ葉マークのシール

のんびりなはずだった京都でのドライブは、
突如、手に汗握るジェットコースター並みの、いろんな意味で忘れられない最強アトラクションになりました。

その後、私たちに幸運が訪れたかどうかは、

ご想像にお任せということに!
しておこうと思います。

コメ子。

#わたしの旅行記

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