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人口減少が緩やかに…って、外国人でだいぶ嵩増ししとるがな!

おはようございます、ひらっちです。珍しく2日連続の投稿です。今日は朝から雨なので農作業も難しそう。お昼すぎまでは溜まっている原稿を片付けて、夕方からは新人農家さんの研修に行っていきます。さて、ちゃんと頑張っているかな? 久々に畑を見に行くので楽しみですね(^^♪

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。よろしければぜひご覧下さい。就農を考えている人には役立つ情報が色々とあるんじゃないかと。

■先日「将来推計人口」が発表されましたね!これがまたすごくて…。

あらためまして、ひらっちです。今日は「人口減少」をテーマに書いてみようと思います。

昨日の投稿でも「しばらく書いていない間に色んなトピックがありましたね」とお伝えしましたが、日本の行く末を考えるうえでとても重要な指標である「将来推計人口」が発表され、こちらも色々と話題を集めています。

以下、日経新聞のリンクを貼っておくので、気になる方は改めて記事をご一読されることをお勧めします。

要点をまとめると、ざっとこんな感じでしょうか?

・2056年に1億人を下回り、2059年には日本人の出生数が50万人を割る。

・2070年の総人口は現在の約1億2600万人から3割減の8700万人に減る。

・2017年の前回推計と比べ、人口の1億人割れの時期は3年遅くなった。

・外国人は前回の年7万人から16万人に増えると見積もった。

・日本人だけの人口でみると1億人を割る時期は48年に1年早まった。

・外国人が下支えする構図が鮮明。70年には日本の9人に1人が外国人に。

なかなかすごい状況ですね…。メディアでは3番目の「1億人割れの時期が遅くなった」という部分にフォーカスを当てた内容が多かったように思いますが、「いやいや、全然ヤバいことになっているじゃん!」というのが僕の率直な印象です。皆さんはどのようにお感じになりましたか?

■これからは「肩車」どころか「1人で2人を担ぐ社会」に?

今回の「将来推計人口」のポイントは、やっぱり日本人が大幅に減るというトレンドに大きな変わりはなく、さらに悪化している点です。

特に厳しいのは生産年齢人口の大幅な減少。今後も働き手が大幅に少なくなることが確実な情勢です。

15〜64歳の生産年齢人口は70年に4535万人と見積もった。7509万人だった20年実績からは4割減にあたる。これから50年間で3000万人規模の働き手が失われることになる。

2070年の生産年齢人口の4535万人には、当然ながら外国人労働者が含まれるわけです。「日本の9人に1人が外国人」という状況は、国民全体に対する割合なわけで、生産年齢人口に対する割合はもっと大きくなります。

「2070年には外国人が939万人に増加する」と試算しているようなので、仮にそのままこの数字を生産年齢人口に当てはめてみると、日本の労働者のざっくり2割が外国人という計算になります。

あなたの上司や同僚、部下が外国人というのがもう当たり前になる社会です。そんな日本を想像できる人、どれだけいるんでしょうか?

もっと厄介なのは「外国人が全然来ない」「むしろ日本を去る」という未来も十分考えられる点です。

今後も「安いニッポン」が続いていけば、日本で働きたいという人は徐々に減っていきます。もしかしたら10年後には、東南アジアの各国の経済規模で追い抜かれている可能性もある。そんな中、わざわざ日本で働きたいと思う人がどれだけいるのか?

さらに言えば、日本の優秀な人たちが海外に流出する事態もどんどん増えていきそうです。外国人には見向きもされず、優秀な日本人は外国へと逃避する。そんな「出涸らし国家・ニッポン」というディストピアが待っているかもしれません。

4500万人ー900万人(外国人労働者)ー500万人(日本人優秀層)=3100万人。これだけの働き手で、日本に残された働けない層4200万人を支えていく。さらに言えば、現在生産年齢人口に含まれている15~22歳くらいの世代の多くが学生であり、フルで働ける実質的な生産年齢人口はもっと少ないはず。仮に50万人×7年間として350万人を差し引くと、数字はもっと悪くなります。

・働いて支える側 2750万人
・支えられる側 4500万人

このように仮定すると、ほぼ1人で2人を支える計算になります。いやいや、無理じゃん(苦笑)

あくまで思考実験のようなざっくりとした計算ですが、「悪夢のような世の中が50年後にやってくるかもね」というが、厳しめに見積もった「ひらっち未来研究所」の悲観シナリオです。あながち的外れでもないところが怖いところですが…。

■まとめ

僕はこのnoteを開設した当初から、未来の経済予測は本当にあてにならなくて、ほぼ確実に予測できるのは「せいぜい人口ぐらい」とお伝えしてきました。これは良識のある経済学者の方であれば、ほぼ同じような意見だと思いますし、僕が数百冊と読んできたお金関係の本でも同様のことが述べられています。

しかしながら…。今回の「将来推計人口」を詳しく見るにつけ、「確かに人口を予測することはできても、政府が発表する内容を表面だけ見て鵜呑みにしてしまうと、とんでもない誤りにはまりそうだな」と感じます。

岸田政権は「異次元の少子化対策」を標ぼうしていますし、「社会保障に対する不安」も払拭できない中、なんとか未来ある日本を演出したいところでしょうが、数字を詳しく読み解けば読み解くほど、もう再起不可能な泥沼にはまり込んでしまった感が否めない状況です。

これだけ日本経済が弱くなっているにも関わらず、今後も外国人の方がわんさか日本に来て働いてくれるなんて、何を根拠に思っているのでしょうか? 僕でも「え?そんなわけないじゃん!」とすぐさま気付く矛盾に、めちゃくちゃ優秀な頭脳を持つ官僚の皆さんが気づかないわけないと思うんですが…。

数字のつじつま合わせに知恵を絞るのではなく、もう少し根本的な課題の解決に頭をフル回転してほしいものです。いやむしろ、もう数字のつじつまを合わせることでしか、明るい未来を描けないくらいに危機的な状況に陥っているのかも…。

そうは思いたくなんですけど、それも想定に入れたうえで、個人の合理的な選択を考えていかなきゃいけないフェーズに来ているのかもしれませんね。

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