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人的資本と金融資産、どちらに投資すべき?

おはようございます。ひらっちです。今日はいよいよコロナのワクチン接種1回目です。副反応がどれぐらいあるのかちょっと不安ではありますが、デルタ株が猛威を振るう中、少しでも感染リスクを抑えることが周囲のためにもなりますので、しっかり打ってきたいと思います。注射、痛いかなぁ~笑

<いつものように簡単な自己紹介です>

私は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかぜひお付き合いください。

■基本さえ押さえてしまえば、投資の話はあんまり語ることがありません…

あらためまして、ひらっちです。今日は久しぶりに「お金」「FIRE」をテーマに書いてみようと思います。

気が付けば、最近はあんまりマネー系のお話をしていなかったかもしれませんね。どちらかといえば、自己啓発本に近いようなお話が多かったような。

ぶっちゃけた話、専門的な投資の話題をどれだけ繰り広げたとしても、ほとんどの人にとっては「ほぼ必要のない話」というのが、僕の個人的な見解です。

「十分に手数料が安く、ちゃんとリスク分散が効いたインデックスファンドに投資をする。つみたてNISAなどの非課税メリットを享受できるとなおいいよね」というだけで、「投資が趣味で大好き!」という一部のオタク的な方たちを除けば「これで80点が取れます。終了!」という感じなんですよね。。

僕も一時期は投資本をかなり読み漁っていたんですけど、結局、未来のことは誰にもわからないわけで、確実にリターンに影響する手数料や税金をできる限り低くし、平均点が採れるインデックスファンドに投資し続けるという方法が、いろいろと細かなことを勉強する手間やコストまで考えると、おそらくほとんどの人にとってベストな選択だと思います。

もちろん、投資額が数十億、数百億という方なら、少しのリターンの違いが大きな差を生むと思いますが、1億円に満たないレベルであれば「平均点が取れればいいよね」というスタンスでいた方が、精神的にも楽でいいんじゃないかなと個人的には思います。

投資の勉強に心血を注ぐよりは、税金のこと、社会保険のこと、ライフプランのこと、不動産に関することなどを、網羅的に学んでおいた方が、効率的な人生を送れると思います。投資はあくまでマネーリテラシーの一部ですからね。そう考えると、お金の知識を学ぶという点では「FP技能士」の資格試験の内容は、本当によくできてるなぁ~と思ったりします。

■あなたは、金融資産、人的資本、どっちに投資すべき?

というわけで、「投資」とか「FIRE」関連のお話については「過去にいろいろと書いているのでそちらを覗いてみてね!といったところですが、それでもあえて今日のテーマに挙げてみたのは、昨日YouTubeでこんな動画を見つけたからです。

このnoteでもおなじみ、楽天証券の山崎元さんによる「LIFE SHIFT」と「FIRE」をテーマにした動画です。気になる方はぜひ元の動画をご覧になってみてください。

面白かったのが「人的資本と金融資産のどちらに、どのタイミングで投資するのが効率がいいのか」という分析です。

このnoteでも再三にわたって書いている通り、若い人がFIREを目指すときの最大のリスクは「人的資本への投資が過少になりがち」だという点です。

山崎さんも動画の中で指摘していますが、若いうちに過度な節約を行い、知識やスキル、経験を得る機会を逃してしまうようなことになれば、金融資産からのリターンは増えるけれど、人的資本からのリターン(収入)が減り、全体としての収益はむしろ小さくなるのではないか、という懸念です。過去にはこんな記事も書かせていただいています。

じゃあ、一体どの時期まで、人的資本へお金を投下し、どの時期から金融資産に投資するのがいいのか。これについて山崎さんは「早ければ30~35歳ぐらい」が分岐点だと推測しています。

これはもちろん「人によりけり」だし、人生100年時代と言われる通り、人的資本からリターンが得られる期間(働いて稼ぐ期間)がどんどんと後ろにずれていっているので、なかなか判断はつかないと思いますが、僕も35歳前後あたりが投資効率が逆転するタイミングなんじゃないかな?なんて見ています。

■まとめ

いかがでしょうか? みなさんは、人的資本への投資について、どんな風にお考えでいらっしゃいますか?

投資からのリターンは、過度にリスクを取れば別ですが、期待できるのは4%程度だと言われます。投資だけで例えば1億円を儲けようと思ったら、かなり大変なことだし、それなりのリスクを取る必要があります。

一方、人的資本からの利益はどれくらいでしょうか。独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表している「ユースフル労働統計2019-労働統計加工指標集-」によれば、「大学・大学院を卒業し、フルタイムで正社員を続けた場合の60歳までの生涯賃金(退職金を含まない)」は、男性で約2.7億円、女性で約2.2億円だとされています。

人的資本というは、かくも大きいというわけですね。多くの方にとって、金融資産への投資より、人的資本への投資を最優先に考えた方が、人生におけるトータルのリターンが大きくなりがちということが、生涯賃金の大きさからもわかると思います。

ただ、これはあくまで現状のお話。最近は「安い日本」というのが話題になっていますが、世界に比べて相対的に賃金が安い状況が今後も続くのであれば、金融資産への投資のメリットがさらに大きくなり、分岐点の年齢がもっと若くなる可能性も考えられます。

また、人的資本からのリターンの場合、ほとんどが不労所得ではありませんから、お金だけでなく「時間」という大切な資産を投下し続けることになります。時間にどれくらいの価値を置くのか? そのあたりもポイントになってきそうですね。

特に若い世代の人たちには、ネットの登場により、娯楽費が限りなくゼロに近づき、お金よりも「時間の価値」が高まっていると思いますので、お金よりも時間を重視する人が多そうです。

いずれにしても、最終的にはいろいろな要素のバランスを見つつ、「自分なりの最適な分岐点」を探っていくことが、「豊かな人生」を手にするために大切だと言えそうです。

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