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長期投資は、プロ野球で毎年2位を目指すような戦い?

おはようございます、ひらっちです。今日は雨の予報が出ていたので、昨日たくさん苗を植えたのですが、全然雨が降る気配がなく…。人生そんなものんですね(^^;

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

現在、『マイナビ農業』で不定期連載中。最近の記事はこちら。農業にご興味のある方、半農半Xに関心のある方はぜひどうぞ!(^^♪

■なぜ長期投資はうまく続けられないのか?

あらためまして、ひらっちです。今日は「長期投資」をテーマに書いてみたいと思います。

おとといはこんな記事を書きましたが、このnoteでは、基本的に資産運用においては「インデックス投資一択」というのを基本スタンスにしています。

ちなみに近頃は、こんな本も出ているみたいですね。僕自身は知っている内容がほとんどだったのですが、「どうしてインデックス投資がいいのか」「初心者がそれ以外の投資に手を出すとどうしていけないのか」を詳しく説明してくれているので、初心者の方は一読してみるといいかもしれません。

ただ、理屈では分かっていても、うまく生きられないのが人間です。人間は合理的に選択する生き物…というのはあくまで空想の話。だからこそ「行動経済学」といった学問が生まれてくるわけですからね。

■面白くない、語られない、儲けのわりに痛みが多い?

それにしても、なぜ長期投資を続けるのが難しいのか。その理由を僕なりに考えてみたところ、以下の3点が原因じゃないか?という結論に至りました。

【1】面白くない

投資に興味を持つのは、やっぱり「儲けたいから」ですよね。でも、長期投資って、めちゃくちゃ時間をかけてジワジワと増やしていくものなので、そもそも面白味がない投資です。

人間は、どこかでワクワクしたい生き物です。プロ野球のペナントレースで例えるなら、長期投資は、しっかり守備を固めて年間2位を目指すような戦いです。最初から「1位を目指さない!」と割り切る闘いなので、面白くはないんですよねぇ~。プロ野球の監督ならすぐにクビだと思います(笑)

【2】語られない

例えば、個別株の投資であれば「どうやって優良企業を選ぶか」など、語りれるネタがたくさんあります。一方で、インデックス投信の積み立ては、特に語ることがない。地味すぎて盛り上がりませんし、同じ原理原則を伝えるだけなので、情報発信の機会も相対的に少なくなりがち。

仲間同士で盛り上がることも難しいと思います。だって「これが上がって儲かった!」「めちゃくちゃ損した!」という話題の方が盛り上がりますもんね。

【3】痛みの機会が多い

誰しも、利益が出た時はうれしいですし、逆に、損を出した時は辛い気持ちになる。この感じ方は人それぞれだと思いますが、一般的には同じ利益と損失であれば、損失の方を大きく感じてしまうと言われています。

いわゆる「プロスペクト理論」というやつです。

インデックス投資が、じわじわと右肩上がりを続ける投資であれば、全く問題はありません。損失の痛みを感じることがないわけですから。

でも、実際にはそうはいかない。20年以上の投資期間では、一時的に大きな損失を出している期間もあるはずです。山あり谷ありを繰り返しながら、徐々に想定のリターンへと収斂していく。そういう投資です。

例えば、5%上がり、5%下がった場合、損した時の痛み方が大きい。これを長期にわたり繰り返していく行為ですから「もう嫌だ!」と思う人がいてもおかしくないんじゃないかな、と思います。

この3点をあらかじめ十分理解しておくと、途中で離脱する人も少しは少なくなるのではないでしょうか?

■まとめ

メディアもそうですが、個人の噂話のレベルでも、やっぱり「ド派手なエピソード」が好まれますよね。そういう点では、インデックス投資は面白味は全くありません。

そもそも1位を目指さない方法です。長期投資が根付かないのは「ほどほどで満足」という「足るを知る」の精神と、投資に興味を持つ「儲けたい」という嗜好性の人との相性がすこぶる悪いのが原因なのではないか、と思ったりしますね。

ちなみに【3】は、僕も体験済みです。ちょうどリーマンショック前に積み立て投資を始めたので、数年はマイナスの状態が続きました。

そんな僕がアドバイスする「痛みとの付き合い方のコツ」は、「無理な金額で投資をしないこと」と「日々の価格変動を見ないこと」。文字通りの「ほったらかし」にすることですね。

マイナスという事実を確認する回数を減らせば、その分、痛みを感じる機会が減り、長期投資を続けやすくなるはずです。誰だって、辛い体験は少ない方が幸せですから。特に始めたばかりの頃は「またマイナスだ…」と嫌な気分になることが多いので「しばらく見ない」と決めておくのがいいと思います。

あくまで投資は「株式会社ジブン」の収益の小さな柱の一つです。「投資が駄目なら、別の事業(本業・副業)で頑張って稼いでやろう!」という気持ちで臨むくらいがちょうどいいかなと思いますね(^^♪

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