保護者の視点で休校解除前に思う「学校に期待すること」
6/1から我が家の子供たちも学校に復帰する。
休校の3ヶ月間、私自身、休校中の自分の子どもたちの学習環境整備を経験して、教育に関する情報、教育現場のICT格差などの情報に触れてきた。
その体験を通して、保護者として以前とは違った視点で子どもたちの学びについて考えるようになってきた。忘れないように書き留めておきたい。
休校前後で一番違うのは、「学校に期待すること」
休校前の期待
・規則正しい生活習慣をつける
・知識を学ぶ
・音楽、体育、図工などの体験をする
・行事を通して集団行動を身に着ける
休校後の期待
・子ども同士で異なる意見に触れ学び合う
・行事を通して多種多様な人とのやりとりを身に着ける
・親以外の大人の考え方に触れる
「学校に期待すること」が変化したことで、学びを保護者のサポートの上に、多面的にカバーしてく必要性を実感中。
どうやってカバーするのか
知識のインプット
これからも休講がある可能性が高く、時間割中心でこなす形の学校の授業を中心にすると詰め込みや宿題へ回すといったことが起きて、特に娘は翻弄される気がしている。であれば、自宅学習を中心に据えたい。学校での学習よりも効率よく面白くインプットできる学習ツールやオンラインの場はいくらでもある。
体験とアウトプット
音楽、体育、図工、プログラミング、英語など体験やアウトプット中心の授業とクラブ活動、部活動などは、時間がないため端折られる可能性が大きい。これまでもお稽古ごとと呼ばれる部分でカバーしてきているが、これからは益々学校以外の場で、しかもオンラインで魅力的な学びができるので、子どもに提案していきたい。具体的には、自分で学びを選択して、その子がハマる、その子の面白い!にヒットする学びの場をとにかく探して選択していくという気持ちでいる。
学校に唯一お願いしたい役割
そんな中、特に学校にお願いしたいのは、行事を「集団行動を身に着ける場」ではなく、多種多様な人とのやりとりを身に着ける、もっと言うと一人一人は全く違う人間であるという前提で、一つのテーマを考え、話し合い、やり遂げるという場にして欲しい。これは、多種多様な人が集まる場だからこそできる体験で、オンラインでつないででもやって欲しい。それは学校が多種多様の練習に一番適していると考えるから。そもそも行事はほとんど中止になるので、望みが叶えられる可能性が低いのですが・・。
ちなみに学習指導要領では学校行事の目標は「学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い,協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる」と書いてある。望ましい人間関係ってなんだろ・・。
きっとこれからも今まで通りの生活というわけにいかないからこそ、ここから保護者としての自分の気持ちもガラッと変えていきたい。