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【はらぺこバハムート】超コンパクトな駆け引き対戦ゲーム


概要

はらぺこバハムート
発売元:JELLY JELLY GAMES
ゲームデザイン:Shun & AYA(Studio GG)
アートワーク:ア・メリカ

2人用対戦カードゲーム
特徴:
全16枚というコンパクトなカード枚数
相手のカード効果を打ち消す「うちけしの書」

遊び方

プレイ中の盤面(再現)

手番にすることといえば、カードを1枚引き、2枚までプレイするだけ!
先に相手のライフを0にした方の勝ち!
…という、非常にシンプルなゲームです。

16枚という限られた枚数のカードを引き合い、
山札がなくなれば、捨て札をシャッフルして山札にします。

特徴的なのは、「うちけしの書」の存在。
このチップを使用することで、相手のカードの効果をその名の通り「うちけす」(=無効化する)ことができます。
またそれに対し「うちけし返し」も存在し、チップ2個で相手の「うちけし」を「うちけす」(=効果を通す)ことが可能!
初期に配られる「うちけしの書」は2個なので、計画的に利用しましょう。

個人的感想

ゲームプレイに関して

「うちけしの書」の使いどころが非常に重要。
後半、コンボを組み立ててから使われるのがとても手痛いので、序盤にどれだけ消費させられるかが肝かなと。
逆に、自分の「うちけしの書」は極力使いたくないので、ときにはライフを犠牲にしても我慢する場面も。
この「うちけしの書」のギミックが、このゲームの最も面白いところだと、個人的には感じました。

また、カードは共有の山札制なので、相手の手札を推測したり、
手元に何を残すかの選択も大切になってきます。
次第にお互いに手札が透けてくるが、それもまた駆け引きポイントで面白いところ。

デザイン・アートワークに関して

ア・メリカさんのイラストが本当に可愛い!
もともと私はア・メリカさんのイラストのファンで、このゲームを購入したのもアートワークに惹かれてのこと。
カードイラストは勿論、チップデザインも秀逸です。

ライフチップとうちけしの書チップ


また、「うちけしの書」という名前が「カード効果をなんでも打ち消すマジックアイテム」感をひとことで伝えていて、個人的にはとても好きです。

ゲームデザインに関して

【はらぺこバハムート】の元となっている【きょうあくなまもの】(Studio GG)の制作ノートによると、アイデアの基はMagic :the Gathering(通称MtG)だといいます。

このMtGというゲーム、非常に面白いゲームだと思うのですが、非常にハードルが高いゲームでもあるんですよね。
具体的なハードルは、
・ルールが難しい
・デッキがないと遊べない
・カードや流行りのデッキを知らないとまともに遊べない
といったものです。

(中略)

なんとかして、
・簡単なルールで
・デッキを組むことなく
・MtGのような駆け引きを楽しめる
ゲームを作れないか、と考えたのが制作の発端です。

『きょうあくなまもの』制作ノート
Shun@StudioGG

私は普段所謂TCGはあまり触る方ではありません。
それはルールがなかなか複雑であったり、事前にカードやデッキ構築の知識を入れておく必要がある点であったりがちょっと入りにくいから。

けれど、この【はらぺこバハムート】は16枚という少ないカード枚数で完結しており、非常に入りやすかったです。

使うカードはたったこれだけ!
左から「まものカード」「呪文カード」「アクションカード」


使いどころのないカードというものも無く、今ある手札と山札に残るカードでどう戦うかの駆け引きがとても楽しい。
私はこのゲーム、実は非常に弱いのですが、それでもとても好きなゲームです。

総括

【はらぺこバハムート】は、気軽に駆け引きが楽しめるとても良いゲームでした。
対象年齢も10歳以上となっており、アートも柔らかいので、お子様とも楽しく遊べるのではないかと思いました!


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